2023/10/7~10/9 新潟と長野一人旅①

雪国になってしまう前に山に登りたい!と思ったのは9/23のことだった。一人、朝4時に出発し長野の北八ヶ岳ロープウェイへ向かい、北横岳に登った。それがすごく楽しくて、もっと山に登りたい!と思ったのだ。
しかし2か月遅かった。もう山の頂上は冬であるからだ。

またしても長野の八ヶ岳あたりの山を登ろうかななんて考えたが、いや、見知らぬ地域へ行ってみてもいいかもしれない、その方がいいかもしれない!と思い、足を延ばして新潟の妙高市へ行くことに決めた。

妙高山は標高2425m(多分)あり、だいぶ大きな山で百名山の一つである。片道約4時間半で登れて日帰り登山が可能だったので、ここに行きたいなぁ~と軽い考えで思っていた。

旅行が近づくにつれ、いろんな不安がやってきた。いろんなといっても二つくらい。一つはクマが出ること。二つ目は山頂の気温が1度ということ。
あーもう無理かもしれない。インスタに乗ってる妙高山はすごく美しくて、そんな景色を見たいなあと思っていたけど諦めようと思うようになった。
が、一応登山できる用意は持っていこう!と当日の出発前ふと思い、車に乗せた。

家から高速道路を使って4時間半。サービスエリアなんて目もくれず、トイレに行きたくなるまでガン無視で走りまくった。ドライブ中、無になれる感じが好き。

富山県のサービスエリアに寄った。そこで昼ご飯を食べた。
「白エビ香る~ホタルイカ出汁茶漬け~」を選択。あーーーーーーー思い出すだけでよだれが出てくる。すんごくおいしかった。食べ終わった後にため息が出たくらい美味しかった。
もう少しで新潟だ~と思いつつ車を走らせる。

おやおや、向かってる先の雲が黒い。もしかして・・・
と思ってるうちに雨が降り出した。車内の温度計もどんどん低くなっている。一度高速道路を降りた。国道八号線を走る。日本海側の道路で、すぐ隣が海である。きっと天気が良くて穏やかな日は美しい水平線が見えることだろう。だけど今回は妖怪でもいるんじゃないかってくらいの激しい波だった。パン!と壁に叩きつけられた波しぶきが道路にかかるんじゃないかってくらい。海の恐ろしさを久々に感じた。こんな波が一気に押し寄せてくる津波なんて、もうどうしようもないなぁと思った。恐怖だった。

新潟のビーチはヒスイが取れる場所でもある。道の駅からすぐビーチにつながるところがあったので、雨の中傘をさしてそこまで行ってみた。
でもそれよりもやっぱり波、白波、さざ波、そればっかり見ていた。そしてこんな日の波乗り、ちょっと楽しそうだなぁなんて思っちゃった。ほんの少し。
そんでヒスイ探しといってもどれがヒスイとか違うとか分からないから、とりあえずかっこいい石をひとつ持って帰ってきた。なんか模様が地図っぽかったから。

食堂があって、そこでイイダコ串を買った。正直京都の錦市場のイイダコのが好きだなぁという感想だったよ。カニ汁も同じ値段で売っていた。カニの半分くらい入ってる汁でね、足もちゃんと4本出てる。前に並んでた人が買ってた。美味しそうだなぁと思ったけど、時間が押していたのでそれはやめた。

激しい海を見ながら食べた。ひんやり寒い。旅行を計画するとき、いつも頭の中ではいい天気の想像ばかりしてしまう。人生だなぁという感じ。だけど波の激しさはなぜか見とれてしまうくらい魅力的だった。

下道で妙高市まで行こうかなぁと思ったけど、意外と遠かったからおとなしく高速に乗った。

今夜はペンションに泊まる。山小屋のようなぬくもりを感じる建物に泊まってみたかった。そして朝、夕食付きで1万円ちょっと。私的には安い方だと感じてる。

なんとか予定通りに到着し、チェックインをした。オーナーに「明日は妙高山に登りたい」なんて言ってみたけど、「今朝初雪だったよ。もう冬の装備しなきゃいけない」と言われたので、あっさりやめることにした。そして笹ヶ峰高原という場所もおすすめだと教えてくれた。そこにしよう!と即決。

部屋もビジネスホテルとは違い、なんか手作り感があるような感じがして温かさがあった。夜ご飯もすごくおいしかった。
宿泊してる人数は私を含め三人。残りの二人は夫婦で来てた。みんなを食堂へ呼んでご飯を食べた。私は一人の机でだけどね。でもBGMのクラシックとか、上品に盛り付けられた食事とか、ぜぇんぶおいしくて素敵なひと時だったよ。

夜は小説をよんだり、スマホを触ったりして過ごした。部屋にTVはあったけど一度もつけなかった。普段、夜はテレビを見ないからかな。でも見るべきだよね。地方のCMとかニュース番組とかさ。

夜はなかなか寝付けなかった。枕が違うなぁとか、明日のこととか、やっぱりいつもと違う環境だからかも。気温も違うし。浅いような深いような、そんな曖昧な意識で、夢だったかもしれないし現実だったかもしれないし、とりあえず眠気は浅いような、そんな朝を迎えました。
冬の季節の5ページ目くらいの朝で、鳥のさえずりで目が覚めるというようなこともなかったよ。あああ、二か月前に戻りたい!!!

長くなるのでとりあえず今日はここまで。

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