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ゲリラ系美女

きのう、スッキリ!を見ておりましたら、犬山紙子さんが出ておりました。犬山さんに関しての情報は「美人でコラムを書く人」という情報しか存じ上げなかったので、何か面白いことを言いそうだなー、と思って眺めておりましたら、その時のテーマが「嘘をついていること」というような内容で、街頭インタビューでは次々エグい内容がでてきて些かウンザリしておりました。ウンザリしながらも眺めておりましたら、スタジオのコメンテーターにその話題が振られて、犬山さんの番になったとき、

 「私ね、この顔自体がウソですよ。全部化粧でごまかしてるんだから。眉毛なんて半分しかないんだから。」

と言って、その場で

眉毛を指でサッサと消し始めた

のでございます。

スタジオは騒然、他の人も心配して、「犬山さん、眉毛・・・消しちゃって、だ、大丈夫ですか?」と動揺した様子でございました。

犬山さんはそのようにおっしゃいますが、おそらく基本のパーツが、美人の条件である「三等分」であるので、ごまかしている、というのはおそらく謙遜で、お化粧を取られても、美人であることは間違いないと私は思うのですが、これが今回のテーマである、「ゲリラ系美女」でございます。美女なのだけど、そして天然ボケでもないのだけど、突拍子もない事を時々する、これはなかなかに殺傷性の強い武器なのではないかと思うのです。

私も今までの人生で、何人かのこの「ゲリラ系美女」にお目にかかったことがございます。しかも彼女たちはいずれの方もけっこうな才媛でございました。

前に「ミティのおやじ」で書かせて頂きました、喫茶室ルノアールのアルバイト先で、同じ大学の先輩ということもあり、優しくしてくださった小雪似の女性がいらっしゃいました。この方もこの「ゲリラ系美女」の一人でして、顔は小雪、体はグラマラスで腰高という、モテオーラがビンビンの方でございました。そのような容姿にも関わらず、手が空くと、

最近あったいやらしい事や、過去のいやらしい話を、女性の私にだけ、こっそり教えてくれるのです。おしぼりウォーマーの影で。

ある時は、過去に付き合った男性の宝物の大きさをおしぼりを取り出して例えて下さったことなどがございました。こんなに美人なのにこのような話をしてくださるとは、なんたる爆弾を抱えていることか、と驚嘆すると同時にますます彼女のファンになっていったのでございました。そんな一面を覗かせつつも、小雪さんは賢女なので、大手製薬会社にサックリと内定を決め、ルノアールを退職されていきました。

そして、「かぞくなんだもの」で書かせて頂きましたスーパーのアルバイトでは、一個上の学年に、黒髪の素敵な美女がいらっしゃいまして、その彼女もまた、面白い事をおっしゃる方でした。

その職場にはいわゆる腐女子が多く、しょっちゅうカップリングの話題なんかが出ておりました、これまたお下品・愉快極まりない職場であったのですが、そのお下品仲間の中にサイトウという、最強腐女子がいて、(むっちりしていてメガネを掛けた面白い腐女子)サイトウが美女にしょっちゅういやらしいことを言うのですが、美女はいやらしいことを言われると、

「も〜!そんなこというとアタシ裸にエプロン付けてレジ打っちゃうぞ!」

と仰るのです。それを聞くたびに下衆の私達は「ぜひ、ぜひお願いします!!」とお願いを申し上げていたのでした。見た目は黒髪の知的な美女なので、あのような事を仰られるとやはり私達は恋に落ちます。

どんなに計算しても、眉毛を下げてみたり、太くしてみたりしても、このような美女たちには何回死んでも叶わないと思うのでございました。愛すべきゲリラ系美女たち。もっとお目にかかりたい。