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インド人にビックリの話

今日、本当にあった話です。

お昼時に会社近くの交差点で信号待ちをしていると、突然インド人らしき青年から声をかけられました。

この青年、信号待ちをする前に、少し離れたところにいかにもな感じのターバンを巻いて顎髭を50センチくらい垂らした怪しいヨガの名人みたいな師匠的なおじさんと話していて、ふと気づいたら私の横に並んで気さくな感じで話しかけてきました。

「You have a lucky face.」

いきなりではありますが、「あなたはいい顔をしている」なんて言われたら、誰だってそんなに嫌な気持ちはしません。

自然と「ありがとう」と返すと、おもむろに手帳を開いて2024.6.18と書き付けます。

「あなたは、この日にとても幸運なことが起こる」

まあ、ここまでは「ああ、そうなのね」という感じです。

わずかな信号待ちの時間で、こちらをいい気にさせてくるこの青年の真意は何なのかと考えあぐねていると、「あなたのことを占わせてくれ」と言い始めました。

小さなメモの紙片をグチャグチャっと丸めて、「好きな色を言ってくれ」というので「青」と答えました。

また、「好きな番号を言ってくれ」というので「7」と答えました。

それから、「あなたの将来どうしたいか?」と訊いてきたので考えていると、いくつか参考例を言ってきたので、信号も変わりかけていることもあり、そのうちのひとつにあった「いい人生を送りたい」という選択肢をチョイス。

そうすると、先ほど丸めたメモ紙片をおもむろに口元に持っていって、フッと息を吹きかけて私に「開いてみろ」と渡してきました。

開いてみると、そこには私が答えた内容が全てかかれていました。

そして、「これがヨガの力だ」と。

なんらかの宗教で、ヨガの能力を広める活動をしているのか、と感心していると、今度はメモ帳の別のページをめくって、そこに貼り付けてあった沢山の子供たちの写真を見せてきます。

「この子たちを養っているので寄付をくれ」と。

そういうことなのですよね。

新手の詐欺なのかどうかは分かりませんが、結局はお金目当てのために、信号待ちをしている鴨に声をかけて、関心を寄せてくれたら手品を見せてお金をせびるという手口なのでしょう。

私は「いや、よく分からないから」と断ってサッと信号を渡って別れましたが、あとからネットで検索をしてみると、結構しつこくお金をせびられて渋々支払っている人たちも多くいるようですね。

私は信号でグズグズしていたおかげで、せっかく少し早めのランチに出たはずなのに、結局は出遅れて目当てのお店の待ちの列に並ぶ羽目になってしまいました。

それより何よりもモヤモヤ感が残ったのが、一体全体どんなトリックだったのだろうということと、お金を払わなかった今、果たして予告された来る6月18日にいいことは起こってくれるのだろうか、反対になんか嫌なことが起こるのではないだろうか、という本来だったら気にしなくてよかったはずの余計な懸念です。

ちなみに会社に戻って皆に話しても、誰も信じてくれませんでした(泣)

真面目にトリックの方法を考えてみると、おそらくは最初に丸めた紙は白紙で、その後にメモ帳に私の回答を書きつけていましたので、メモ帳の下に複写式の紙切れか何かがあって、口元でフッとやる時に最初の紙と入れ替えて、ついでに同じようにクシャクシャっと丸めているんじゃないかなと想定しています。

いずれにせよ、皆様も、信号待ちのインド人から声かけには気をつけてくださいね。

今日も読んでくださいまして、ありがとうございます。



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