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社畜新学#16 「会社辞めたい」をポジティブに

「会社を辞めたい」

人生の中で何度そう思ったことだろうか。

私はサラリーマンをしていて現在3社目。
少なくても2回はこの願望を現実のものとしている。

最近、その頃の気持ちを思い出す。
一度やめると決めたら、実に晴れやかで毎日が充実しているのだ。
最終出勤日までの充実ぶりといったら、会社に対してロイヤリティが上がる。その間は、働かずにお金がもらえる退職前の有休消化期間の次くらいに活き活きとした生活を送ることができる。

そう、
「辞めたい」が「辞める」になってからは、
「社畜」という「奴隷」ではなく「サラリーマン」という「人間」になることができるのだ。

仕事の後の一口目のビールのような、ものすごく爽快な期間。
これを擬似的に作ることはできないか。

今回のnoteは、うだつの上がらない中年によるそんな夢物語へのチャレンジだ。


あまりよくない形で「会社辞めたい」がしばしば頭をよぎるようになった私は、4月後半くらいからそのようなことを考えていた。

私は先週の5月1日にこう決めた。

「700日後の2026年3月31日に会社を辞める」

正確にいうと2026年3月31日に会社を辞めてもなんとかなるように準備する。

そう決めた時に、私の頭によぎったことは、

「自分はその時どうなっているか」

よりも先に、

「今の会社でやり残したことをやりたい。恩返しがしたい」

だった。

これは自分でも意外だった。


正確に言えば、
「会社を辞める時に自分はどうなっているか」ということは、毎日のように考えている。だから今更思い浮かばなかったという側面もあるだろう。

降格されて、4年間干されて、まだまだ全社的な意思決定ができるような立場に浮上する見込みがない(少なくても自分が優先しているものを変えない限り弊社の職制上では、、、という意味も込みで)。
この状況で、日頃引け目と不満ばかり感じている私が、自分のことよりも先に、15年近く勤めてきた会社のことが頭に浮かぶとは。

綺麗事抜きでつくづく社畜なのだな、と思った。

降格したからとか、きっかけがどうかはさておき、私は会社には許可してもらって副業をしている身である。
不義理をしている部類の不良社員なので、正直、こんなことを考える自分にも驚きつつ、、

会社辞める前にやりたいことを書き出してみる。

・自分の部署の部下のスキルアップと待遇向上
・干されている間に助けてくれた人(年齢上下問わず)への恩返し
・自分の担当顧客の引き継ぎ(いい形で渡す)
・会社全体の売上向上につながる商品とビジネスモデルの骨子作成

大項目はこんな感じだ。
(詳細は数値目標とざっくりとした途中の期限も入れてGW中に作ったけど、見せられないので割愛・・・)

期限は700日後。(正確には今日から694日後)
100週間で達成しなければ、ならない。

これら達成に向けて、
1週間で「1%成長する」という目標を立てた。

これは自分自身に対してだけでなく、「部署の生産性」「メンバーのスキル」など他者の成長に対する目標でもある。

1週間で1%
一見少なそうに見えるが、これを100週間継続すれば、

2.7倍

決して達成不可能な目標ではない。
絶対達成する。


そして、2.7倍に成長している自分は、
弊社を辞めたとしても、何か次のやるべきことが見つかっているだろう。

もちろん、サラリーマンとしてのスキルと経営者(事業主)としてのスキルはまるで異なる。
サラリーマンとして優秀であっても経営者としてはうまくいかなかったり、
その逆も然り。

副業する時間においても、今の2.7倍のことができるようになれば、かなり可能性が広がるだろう。
いや、独立することを前提に書いていたが、どこかからいいタイミングで声がかかり、サラリーマンをしているかもしれない。
それもまた人生だ。


ここまで、100%辞めるような口ぶりで書いてきたが、
実は、まだ会社を辞めるとは決めていない。
(今更すみません・・・)

会社の中で満たされない承認欲求を、複業(副業)にぶつける日々。

当初はそんな状況だったが、「人の役に立ちたい、喜ばれたい」と純粋に思えるようになってきてからは、複業(副業)は少しずついい方向に回り出した。
(そんなことを言いつつも、実は今でも胃が痛い綱渡りの日々・・・)

「サラリーマン生活も少しでもよくしたい、そのためには?」
その問いに対する私なりの答えが、

「期限を決めてフルコミットする」



職場内での他人の機嫌や言動を含めた自分への取り扱いは簡単に変えられない。
だけど自分の仕事への臨み方なら意識すれば、変えられる。
簡単ではないけど。

限られた700日間。
期限を引いたのは、そこまでならギリギリ全力で頑張れるから。

フルコミットした上でやりたいことを達成した結果、
どうなっているかなんてわからない。

心折れそうになることもあるだろうけど、達成に向けて全力を尽くす。
会社のために辞める前にやりたいこと、にフルコミットする。
そう考えると、承認欲求に振り回されている時間はない。

承認欲求に振り回されることで、
自分が自分の立てた約束を守れなくなってしまうからだ。
それは自分の中でとてもダサいこと。
絶対避けなければならない。

結論を出すのは、残り70日(10%)となった日。
2026年1月20日(火)だ。

今は存在しないような働き方やポジションが弊社に生まれてそこで働いているかもしれないし、違う会社に転職しているかもしれないし、自分の事業に専念する独立をしているかもしれない。

それを決めるのは、やり切った後の自分に任せればいいのだ。

700日(100週)という期間は、人の人生を変えるには短かいかもしれない。
だからこそ無駄にしている余裕はない。

やるか、絶対やるか。

*今回のnoteを書くにあたり、やす かわはら@yasuhi02036325 さんには、色々とご経験を教えていただいたり、壁打ちに付き合っていただいたりしてありがとうございました。いつか何かご馳走させてください。





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