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2023年上半期個人的にお薦めしたい新作紹介

皆さんハマタイです。
MLBはオールスターが終わりいよいよ後半戦がスタートし興奮が抑えられない悩める海牛です。
2023年も7月に入り下半期に入りましたね。今年も上半期だけで星の数ほどの新作があらゆるアーティストから発売されました。
そこで今回は上半期で個人的に聴いてお気に入りになった、好きになった作品を紹介していきたいと思います。
ランキング形式にしようかなとも思いましたがそれは下半期も含めた2023年ベストランキングにて発表しようかなと思ってます。
見出しはバンド名/曲名となっています。
お薦めしたい曲はYoutubeがあれば動画を、あってもなくてもSpotifyでのリンクを貼っておきますので是非聴いてみてください。


Twilight Force/At the Heart of Wintervale

まず最初は景気よく行きたいので我らが臭メロの王者ことTwilight ForceのAt the Heart of Wintervaleです。
新年始まって早々発売したからかジャケ絵も雪の中を飛ぶドラゴンでとても壮大ですね。
曲はこれまでと同じくいつも通りのあまりにも臭すぎるメロスピを軸に、新作が発売されるたびに改善されてきている音質やミックスもよりクリアになってとても聴きやすい出来になってます。お約束のこってこてくっさくさのギターソロとTRPGでもプレイしているかのような歌詞は2023年の幕開けに相応しすぎますよ。

Colour/Colour

流石に検索しにくすぎるだろそのバンド名!!とつっこみたくなる新人ドゥームメタルバンドことColourのデビュー作
いやこんなバンド名にしたら知名度上がらんてとなってしまいますがそこはこれまでもWitchだのSmokeだの売れる気のないバンド名が有象無象に生息しているドゥーム界隈、こちら側が慣れるしかありません。
全3曲全て10分越えというとんでもなくドゥームしてるその意気や良しとなる作品ですよ。オジーのような歌声とストーナー方面に近しい歪んだベースと乾いたブルース風味のギター、のっぺり湿ったドラムの総てが高レベルでまとめあげられています。
実際聴くとめちゃくちゃにかっこいいです。多分年末の2023年ドゥームメタルランキングでもランクインして紹介すると思います。

Softcult/See You In The Dark

女性二人組カナダのバンドSoftcultの新作EP
多分ここ数年で高水準を保ったままカルトロック/ローファイシューゲイザーを展開しているバンドだと思ってます。
このぐらいのポップで軽いカルトロックは聴いてて涼しくなるから夏にピッタリですね。
若干の80年代ポストパンク成分もあるから何も情報を得てない人が聴いたらUKバンドと勘違いしてしまうかも?
ちなみに去年はUzumakiという日本語での曲名となった曲を作ったり来日ももうしたりしてるので来年あたりのフジロックにひっそり呼ばれても違和感ないですね。

Gabrielle Aplin/Phosphorescent

UK産女性シンガーGabrielle Aplinの最新作
デビュー当時はまだあどけなかった彼女もいまや大人な風格と落ち着いたフォーク/インディーロックを展開する素敵な女性になりました。
最初から最後まで原点でもあるUKフォーク(トラッド系ではない)とロックを上手く繋ぎまとめていて素直に驚きました。
ぶっちゃけ今年の名盤ランキングに名を連ねないとおかしいと個人的には思ってるぐらいには素晴らしい作品です。
いやぁ本当に素晴らしい!

Blondshell/Blondshell

今年の上半期、女性ソロシンガーの躍進が凄くないですか?
ロックと女性ソロシンガーと真っ白背景に本人センタージャケ写と約束された名盤のお約束が見事守られているBlondshellのデビュー作
インディーロックやチル系ポップロックと現代の要素がありつつも芯がグランジ寄りのロックというPJハーヴェイとか好きな人は多分気に入ると思う作品です。
彼女もいつか来日して大型フェスで歌っているところを見てみたいですね。
特に後半の流れはロックはまだ死んでないと感じさせるレベルの超名曲です。

Lil Yachty/Let's Start Here

若手ラッパーが本格的なサイケプログレをやったらどうなるか?な作品となったLil YachtyのLet's Start Here
1曲目からPink Floydのようなギターサウンド(というかこれギルモアまんまだろ)であったりと今までと全然違うアプローチであることをリスナー側に叩き込んでくる快作。
ジャケや曲名も不気味サイケ、曲自体もサイケとこんなことがあっていいのか?お前ラッパーだろ?と疑いたくなるような曲目白押しでぜひとも聴いて欲しいですね。
僕はこの作品大好きです。

ずっと真夜中でいいのに。/沈香学

中川が「全部同じじゃないですかー」と言ってしまうかもしれない女性ボーカルグループ名夜中シリーズのずっと真夜中でいいのに。の最新作
アイドルや祝福で今一際目立ってるYOASOBIも良いけどこっちも最高だぜ!と胸を張って言える名盤ですよこれは。
ずっとどの曲もベースがかっこよくスラップ祭りでかつ今まで以上に生バンドにこだわってるのか?と驚きながら最初は聴いてたぐらいにはしっかりとしたファンクでかっこいいですよ。
特にEPにも収録されていたあいつら全員同窓会を軸に前半後半に分かれてるかのような曲構成になっていて所謂後半B面になる夏枯れ以降の曲はどれもしっとりメロディーを聴かせつつファンクにシティポップリバイバルやチルアウト要素を含めてて夏の夜にぴったりな展開。
最後の上辺の私自身なんだよはこれだけで小一時間は語れるんじゃないか?と感じる程の完成度。ずとまよの雰囲気を保ちつつ近年USインディーで流行ってるベッドルームポップをしっかりと落とし込んでるのは流石。

ヨルシカ/幻燈

女性ボーカルグループ名夜中シリーズの筆頭ヨルシカの幻燈
ずとまよを紹介したんだからこっちも当然だよな?と言われそうなのでこっちも紹介します。(もちろんかなり気に入ってる)
当たり前のようにほとんどの曲が歌いだしから始まる曲ばかりでこれはこれで伝統芸にでもなるんじゃないか?と思ったりもしちゃいますね。
こっちはこっちでヨルシカの真骨頂でもあるお洒落でカプチーノでも飲みながら落ち着いて聴ける曲が、しかもポップで聴きやすく作られていて安定の良作ですよ。
ちなみにフィジカルで買うとコンセプトが画集なのでCDではなく画集の一部にCDが入ってる状態でゲットできます。あとフィジカルだと曲数が多くてそっちを紹介したいのにネットで聴いてもらえる媒体がなくてもうこうなったら買ってくれ!!としか言えない状態にもなってます。
値段が高すぎる?知るか!

くるり/愛の太陽 EP

タイトルの通りEPなんだけど素晴らしすぎたので紹介します。
(上で紹介したColourとSoftcultも厳密にはEP)
でましたくるりの時たま現れる90年代UPロックの面影と邦楽ロックの高密度な融合曲の数々。
特に八月は僕の名前なんて聴いてみるとこんなんほぼOASISのDon't Look Back In Angerじゃないか!!と思ってしまう程にそっくりです。
Bメロやサビ前の時節入るリードギターの音色なんてサンプリングしてんじゃないの?と思う程に似ています。ドラムパターンやコード進行も一発でわかるほど似ています。でもいいんです、曲が良いから。
まぁそれはそれとして全体が夏に、しかも日本の夏にぴったりなんじゃないか?と思える程の爽やかなのにちょっと淡い、そしてポップなメロディーがさく裂してますよ。

Kalmah/Kalmah

満を持してバンド名をアルバム名に持ってきたか!となるKalmahの最新作
フィンランドのメロデス王はここにきてとんでもない名盤をぶち込んできやがった!
巷のうわさによればKalmahは偶数作に名盤、奇数作は評価が分かれる作品を作るというのが通説だったのをここにきて壊してくれた。
というかこれが歴代の中でも1番と言っていい程の作品なんじゃないのか?適度なフォーク的要素、デスメタルに恥じないデスボイスとテクニック、そしてほかのメロデスバンドと違うギターメロディとコーラスのポップス性、全てが完璧です。
はやく来日してくれ!!

King Gizzard and the Lizard Wizard/PetroDragonic Apocalypse; or, Dawn of Eternal Night: An Annihilation of Planet Earth and the Beginning of Merciless Damnation

作品名長すぎるだろ!!!!!!
あまり多くは語りません爆裂サイケストーナーロックンロールです。
名盤です。

mekakushe/あこがれ

今のところ邦楽だと今年1番聴いてる作品
チル系でヒーリング気味な歌声を持ってる彼女を現代邦楽ポップスを支えている作曲家たちが今にも触れたら崩壊しそうな寸前の危うさをもった曲作りをして到達したこの令和の時代に生きる女性の等身大を表現した大名盤・・・だと思ってます。
DAOKOのようなエレクトロでダウナーともまた違うこの都会的な空気感、是非とも堪能してほしいです。
シンプルに曲が良い

Rh​ù​n/Rh​ù​n Toz​ï​h

Rhùn!!​Rhùnじゃないか!!まさか新作だしてくれるとは、、、と驚きが隠せないRhùnの最新作
この2023年にプログレ、しかもZeuhl系プログレの新作ですよ!こんなの問答無用で気に入るに決まってるじゃないですか。
なんなら本家MAGMAよりもMAGMAしてるという2023年上半期の最後を飾るには良すぎる作品ですよ。
初っ端の20分越え曲があの頃のMAGMAすぎていつまでもひっそりとZeuhlは生き続けてるんだと存在そのものをかみしめることのできる名盤。
YoutubeにもSpotifyにもAppleにもないので(Zeuhl自体がサブスクとかにないこと多々ある)これだけリンク先はBandcampです。

Sigur Rós/ÁTTA

天国への階段を上った先にある極上のアンビエントポストロックの世界がそこには広がている、、、多くを語ることができない聴いてもらわないと始まらない、素晴らしき名作です。
強いて言うなら漫画アニメのARIAのような作品です。

PoiL Ueda/PoiL Ueda

フランス産ド変態プログレバンドPoiLと薩摩琵琶語りの上田純子がタッグを組んで平家物語の一部をプログレ曲として落とし込み語るという悪魔合体のような作品。
多分先に言っておくと今年No.1と言っても過言ではないと思う程気に入ってます。
プログレと琵琶がここまで合い、しかも壇ノ浦の戦いをこんなかっこよく語れるとは、、、と全てが衝撃的でした。
少し前に犬王というアニメ映画でも平家物語がフォーカスされていたりと、つまりは現代音楽と平家物語は相思相愛レベルでの相性が良いということなのでしょうかね?兎に角素晴らしい作品なので是非聴いて欲しいです。

最後に

今までの記事の中で最長なんじゃないか?と思えるぐらい書きなぐりました。
去年2022年は1月頭から宇多田ヒカルやAurora、ガガガSPと情報量の多さでかっ飛ばしていきましたが今年2023年は出だしこそのんびりでしたが4月以降出る作品全部名盤なんじゃないか?と思える程完成度の高いものが五月雨にリリースされてきている印象ですね。
ここにまとめることができなかったアーティストとしてはパソコン音楽クラブ・冬にわかれて・Alfa Mist・GoGo Penguin・佐藤千亜妃・Lana Del Rey・etc…
とまだまだ名前を挙げたらキリがないぐらいです。いつか上半期紹介記事パート2も書いてみたいですね。
今回紹介した作品はどれも本当におすすめしたい作品なので時間があるときに是非1曲だけでもいいので聴いてみてください。過去の曲もいいですがやはりリアルタイムで発表されている今でしか感じることのできない良さが創作物にはあると思うので、、、
次回はそろそろ自分の好きなプログレ、特にZeuhlに関してまとめたいなと思っています。
それではここまで長々と見て下さりありがとうございました。

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