見出し画像

ハゲと見る神機Xperia 1 V

2023年5月11日に発表され同年7月14日にソニーストアから発売されたXperia 1 V。広角カメラのイメージセンサー刷新やSnapdragon 8 Gen 2搭載によってかなり高評価を得ているXperia 1 Vを今更ながらレビューしていく。



購入

ソニーストアにて事前予約注文をし7月14日の発売日に自宅に届いた。価格は194,700円(税込)と高いが安い。そしてソニーへの信仰心が天より高く海より深い高貴で美しい私はついでにソニー純正ケースであるStyle Cover with Stand for Xperia 1 V XQZ-CBDQ/B (4,730円)を購入。Xperiaケアプラン(年払い5,500円)にも加入したので結局20万円を越えてしまったが、宇宙の中で一番カッコいいソニー信者である私からすればこんなんお安いもんよ。おーん。
ちなみに宇宙の中で一番カッコいいソニー信者である私の友人F君はイオシスが誤出品していた10万円のXperia 1 Vを買おうとしたところ見事にキャンセルメールが届いたようで私ニッコリ。定価で買えハゲ!


同梱品

地球環境に配慮なさってくださる慈悲深いソニー様が開発された竹とサトウキビ繊維、市場回収リサイクルペーパーを使った『オリジナルブレンドマテリアル』の卵パックみたいなパッケージに入っているのはXperia 1 V本体と保証書等の紙切れのみ。宇宙の中で一番カッコいいソニー信者である私は既にソニー純正の急速充電器XQZ-UC1を持っているので充電器は付属していなくても困らない。


デザイン

どーーですか!このカッ↑コ↓いぃ↑ボ↓ディー↑。

トーマスさん セリフパクってごめんやで

Xperia 1 IIからXperia 1 IVまでのサラサラしたフロスト加工とは異なり、独自開発のテクスチャーが施された『機能性触覚デザイン』を採用しており滑りにくく持ちやすい。純正ケースにも同じ加工が施されている為、純正ケースを装着しても滑りにくくなっているのがポイント。

刷新されたデザイン

そしてカメラ部分だがXperia 1 IVまでのカメラ全体を覆うガラスが無くなりレンズが独立しているのが分かる。Xperia 1 IIから全くデザインが変わってなくて飽き飽きしていたからここでデザイン刷新してくれたのはかなり嬉しい。
ちなみに琵琶湖県在住の某爆光黄色フィルター創始者であるE氏はアスファルトに落としてしまったところ、このカメラ部分の塗装がいともたやすく剥がれてしまったそうなので注意が必要だ。まぁ宇宙の中で一番カッコいいソニー信者である私は愛しいXperiaちゃんを地面に落としたりしないので問題は無い。
横幅が約71mmと短く重量も約187gなので非常に持ちやすい。縦が長いから片手でコントロールパネルを開けないのでは?と心配したそこの君。サイドセンスに機能振り当てたら片手でコントロールパネルが開けるぞ!


処理性能

Snapdragon 8 Gen 2 Mobile Platformと16GBのLPDDR5X DRAMを搭載している為処理性能に困ることは無いし基本何でも動く。まぁ面倒臭いからAntutuベンチマークは回していないけどどうせ130〜150万点は出るやろ(ハナホジ)。PUBG MOBILEや原神といった3Dゲームを回せば発熱するが、ファッキンSnapdragon 8 Gen 1と比べればずっとマシである。Xperia 1 IVはスマホクーラーを装着しなければPUBG MOBILEでのfpsが安定しなかったが、Xperia 1 Vはスマホクーラー無しでも安定して遊べるのが嬉しいところ。これもSnapdragon 888から続いたジュッセンパイヤーの呪いがようやく解け、まともなSoCになってくれたお陰である。発熱に悩まされている方はソニーへの信仰心が足りていないだけでは?(問題発言)

近年稀に見るアタリのSoC
Qualcomm Snapdragon 8 Gen 2 Mobile Platform

ところがここで大問題が発生。何故かソニーの最新フラグシップハイエンドスマートフォンであるはずなのにストレージが最新規格のUFS4.0ではなく一世代古いUFS3.1。なんでUFS4.0を搭載しないのか本当に理解できない。
このせいでこの前マクドナルドでハイキング中のJKにGalaxy S23 Ultra(UFS4.0搭載機)を見せつけられた時には屈服し靴を舐める羽目に。生粋のソニー信者である私は圧倒的劣等感を覚え、悔しさのあまりその場でおんおんと泣き出してしまった。


バッテリー持ち&充電速度

Xperia 1 Vのバッテリー容量は5,000mAh。バッテリー持ちは非常に優秀であり、余裕で1日は持つ。今までは夜寝る前に充電をして朝100%の状態で出かけて15時の楽しいワクワクおやつタイム頃に再び充電をし、また夜寝る前に充電をするという生活を送っていたが、Xperia 1 VはSnapdragon 8 Gen 2 Mobile Platformの少ない消費電力量のお陰もあってバッテリー持ちが非常に優れている為に充電をするタイミングがズレてくるのが腹立つ。おまけに宇宙の中で一番カッコいいソニー信者である私はXperia 1 IVをサブとして使っているので尚更電池残量が減らない。
充電速度だがソニー純正の急速充電器XQZ-UC1を使っても30WがMAXである為に他社と比べて遅い。20-100%まで充電するのに1時間以上も要する。だがしかし宇宙の中で一番カッコいいソニー信者である私はサブにXperia 1 IVがあるので暇潰しには困らない。

5,000mAhバッテリー

オマケに『いたわり充電』とか言うバッテリーにクソ優しい充電機能を搭載。バッテリーの劣化を抑えてくれる為長く大切に使いたいユーザーには有難い機能である。


ディスプレイ


俺様の自慢の4K HDR 有機ELディスプレイ

そして自慢のディスプレイを見ていく。流石テレビブラビアやマスターモニターで培った技術と4K HDR OLED搭載ということだけあって美しい…と言いたいところだがXperia 1 IVと全く変わっていない為特に何も感じない。
ん?「4Kは3840×2160pxでXperia 1 Vは3840×1644pxだからなんちゃって4Kじゃねーか」って?
うるさい!前も聞いたぞそれ!
悔しいからXperia 1 VIは4096×2160pxのディスプレイを採用してください(採算度外視)。
21:9の4K動画であれば4K表示できるが一般的な16:9の4K動画だと4K表示は無理なので16:9で4K動画を視聴したい方はXperia XZ Premiumを買って、どうぞ。
画面輝度は最大900nitで外でもギリ見えなくはない明るさで、最大輝度600nitだったXperia 1 IIIの頃に比べればずっとマシである。
120Hzのリフレッシュレートにも対応しており非常に滑らかなスクロールが可能。240Hzのタッチサンプリングレートでタッチレスポンスが良い。フラットスクリーンだからエッヂディスプレイでありがちな誤タップが無い。
画質設定はX1 for mobileの補正が入った色鮮やかなスタンダードモードとHDR BT.2020の色域/10bit入力に対応した制作者の意図を忠実に再現するクリエイターモードの2つが選べる。宇宙の中で一番カッコいいソニー信者である私は当然クリエイターモードを選択している。
また、リアルタイムHDRドライブにも対応している。


カメラ

そして読者の皆様、大変長らくお待たせしました。カメラ評価のお時間です。司会は私、視野が超狭い宇宙の中で一番カッコいいソニー信者ことふさふさです。
信者目線の評価ですからアンチソニーの方は頑張ってアンチ側に引っ張って真ん中に持ってきてください。

24mm f/1.9 SS1/4 ISO6400 夜景モードON
クリエティブルック:ST
きったねぇ海だ
24mm f/1.9 SS1/10 ISO1600 夜景モードON
クリエティブルック:ST
高そ〜なオリエンタルホテル
85mm f/2.3 SS1/100 ISO64
クリエティブルック:ST
ワンちゃんU^ェ^U
24mm f/1.9 SS1/8 ISO2500 夜景モードON
クリエティブルック:ST
雲が邪魔で視界が悪いンゴねぇ…
24mm f/1.9 SS1/4 ISO5000 夜景モードON
クリエティブルック:ST
Xperia 1 IVだったら真っ暗で絶対気付かんかったけど
ベンチにホームレスおるやん怖かったこれマジぴえん
結城君だったら泡吹いて倒れてるぞ
24mm f/1.9 SS1/15 ISO320
クリエティブルック:VV
ミスジステーキ150g
塩コショウ効いてて旨かったでぶ
24mm f/1.9 SS30 ISO800 マニュアル露光 三脚
クリエティブルック:ST
Lightroomで現像
24mm f/1.9 SS1/50 ISO80
クリエティブルック:ST
後ろには男前F.E.N.I.君がいるにょ〜

Xperia 1 Vのカメラ構成は35mm判換算で16mmの超広角カメラ、24mmの広角カメラ、85-125mmの望遠カメラ。そして全レンズにCarl ZeissのT*コーティングが施されている。

Xperia 1 Vのアウトカメラ構成



二層トランジスタCMOS
Exmor T for mobile IMX888

Xperia 1 IVと違いXperia 1 Vはイメージセンサー刷新、大判化によって安定して綺麗な写真が撮影できる様になった。Xperia 1 IIからXperia 1 IVまで続いたボケナスIMX557とは違いXperia 1 Vには有効画素数48MP(記録12MP)の1/1.35"(実際の使用範囲は1/1.43")の二層トランジスタCMOSセンサーであるExmor T for mobile IMX888を搭載。二層トランジスタと夜景モード搭載によって暗所でもそこそこ質の高い写真が撮影可能に。センサーサイズ拡大によって2倍デジタルズームも実用的になったがリモザイク処理がされていないのが残念。更に欲を言えば記録48MPにしてデジタルズームを強化して欲しかった。
そして気色の悪いことにイメージセンサーが大判化したのにAF/AE追随30コマ/秒のバースト撮影に対応。これまでは連写を優先して頑なにセンサーサイズを大判化して来なかったのになんなんこれ、Xperia 1 IIIとXperia 1 IVの2年間を返せよとブチギレそうになったのは置いといて、ようやくイメージセンサーを刷新してくれたのは非常に有り難いことである。
写真を撮るのが好きとは言え玄関から一歩出るだけで体力が半分以上削られる引きこもり系アウトドア派なので作例はまだ少ないがXperia 1 IVと比べて満足できる写真が高い確率で撮影できるのが嬉しい。
またクリエティブルック搭載によって表現の幅が広がりより撮影する楽しさが増えた。特に肉やラーメン等の料理にはVVで撮影するとメシウマ写真に仕上がる。照明を黄色くて露出もおかしくすれば隠し機能であるエンジュマルフィルターも使えるぞ。
ではここで良い点と悪い点をまとめる。

【良い点】
・ようやく豆粒センサーいじりをされなくなった
・暗所でも比較的質の高い写真が撮影可能になった
・夜景モード搭載で手軽に夜景撮影ができるようになった
・クリエティブルック搭載で表現の幅が広がった
・AF/AE追随30fpsの連写が可能になった
・基礎性能が向上したことで更にマニュアル露光が楽しくなった

【悪い点】
・センサーサイズが大判化したことで料理を撮る際にボケやすくなった
・夜景モードを強制ONにできない
・一般的なユーザーからすれば分かりにくいUI
・やっぱりブレやすい
・サファイアガラスのせいで場合によってはフレアが目立つ
・望遠がカス、あほしね

悪い点だがこれまでの被写界深度の深い豆粒センサー搭載Xperiaと同じ感覚で料理を撮影するとボケてしまう。後から写真を確認するとボケていて萎えることもある為注意が必要。
更に元の手ぶれ補正(ハードウェア)自体が弱いのかソフトウェア補正が弱いのか、両方なのかは分からないが手持ち夜景だと若干ブレていたりする。
更になんと言っても最悪なのはXperia 1 IVで不評だった85-125mm連続光学ズームペリスコープ望遠カメラ続投。宇宙の中で一番カッコいいソニー信者である私はXperia 1 IIIの70mm f/2.3 / 105mm f/2.8の大口径ペリスコープ望遠カメラの方が良かったから戻してくれと何度もソニーに忠告していたのにも関わらず無視してXperia 1 IVのペリスコープモジュールを搭載。有効口径が小さくなった上にセンサーサイズも1/3.5"、画素数も12MPままで夜間ではノイズまみれになってしまう。Xperia 1 VIでは70-105mmの連続光学ズームに1/2.93"のIMX663を搭載する様にお願いしますわホンマ。おーん。
超広角に関しては一度も使っていないのでワカリマセーン。ピッチピチのギャルJKは超広角を使うかも知れないけどJKはiPhoneを使うし、19万円のXperiaを買うようなヲタクなんて超広角カメラ使わないのでしょ、あとフロントカメラも(差別発言)。

Photography ProはBASICモードでさえ使いにくいと感じるユーザーがいる為もっと簡単なUIにする必要があるのかも知れない。更に旧Photography Proモード(AUTO, P, S, M, MR)で縦持ちUIに対応。縦持ちでも撮影しやすくなっているのがかなり嬉しい進化。
Cinematography ProとVideography Proに関しては完全に慣れが必要。Cinematography ProやVideography Proが使いたくて(必要で)Xperiaを買ったのならメーカーに改善を求める権利があるとはいえ文句を言ってないで慣れるしか無い。ほならね文句があるなら使わなきゃ良いだけ、だって慣れようとしないということはそのアプリが必要ないんでしょ?って私は言いたいですね(土竜並感)。

ちなみに宇宙の中で一番カッコいいソニー信者である私が使ってきたXperiaのカメラランキングは
1位 Xperia PRO-I
2位 Xperia 1 V
3位 Xperia 1 III
4位 Xperia 1 IV
5位 Xperia 1
この通り。
2022年発売のXperia 1 IVが2021年発売のXperia 1 IIIに負けるってどういうことやねんって思うよな?そういうことよ(???)


スピーカー&オーディオ

アンチソニーも認めるXperiaのスピーカー。基本的にはヘッドホンで動画視聴、音楽鑑賞をするのでスピーカーを使う頻度は少ないが偶に使うとその音質の良さに驚かされる。このスピーカーで豊田真由子の怒鳴り声を聴くと余りにリアルで怖くて夜も眠れなくなってしまう。あ、言っとくけど私はハゲじゃないからね?

Dolby AtmosやDSEE Ultimate、360 Reality Audio、360 Upmix等に対応しているが、私の耳の性能が低過ぎて音質の違いが分からない。
そして有難いことに本体上部に3.5mmオーディオジャックを搭載。宇宙の中で一番カッコいいソニー信者である私は有線ヘッドホンで遅延の無いゲームを楽しむので非常に助かるし、今後も搭載し続けて欲しいものだ。

俺たちの穴


総評

総評としてはXperia 1 Vは素晴らしい機種である。Xperia 1 IIIと特にXperia 1 IVでズッコケたソニーがようやくまともなXperiaを出してきたか、という感じ。
処理性能も電池持ちも不満が無く、カメラ性能も底上げされてより安定した撮影体験を楽しめ、全体的に完成度の高い非常に満足できるスマートフォンである。
強いて言うなら広角カメラを12MPから48MP記録にして、ペリスコープ望遠カメラを強化、充電速度を上げて1時間以内にフル充電が可能に、あと念には念を入れてベイパーチャンバーを搭載して欲しいくらい。
久々に満足度の高いXperiaが出てきてくれたことは非常に嬉しいことであり、来年のフラグシップXperiaにも十分期待できるだろう。定価19万円というのは高いかも知れないがXperia 1 Vにはそれだけの価値があると私は思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?