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君が初恋じゃなくて死ぬほど良かった
もっと昔の君と出会えていたら…
お揃いの制服で2人乗りする高校生を見て、ふいにパラレルワールドの私達へ思いを馳せる。
バド部の君と、吹部の私。
朝は一緒に登校して、廊下で手を振って、帰りは公園でお喋りした後、家まで送ってくれる。
みたいな。
君は優しいから、演奏会は毎回必ず顔を出してくれるはず。
「泣いてないもん」
なんて言いながら、きっとボロボロ泣いて定期演奏会の感想を教えてくれるん
だからライバルなんだって
「まつり縫い大丈夫かな?ってちょっと心配」
いつも通りの屈託のない顔で笑いかける。
分かっていることや、もっと出来たことばかりを
そうやって純度100%の親切心で伝えてくる度に、
心の奥底が、張り裂けそうになる。
だって、私にとって、あなたは永遠のライバルなのだから。
❄︎ ❄︎ ❄︎
ものづくりへの憧れは、母の背中からだった。
ピアノの発表会は、毎年母の作るドレスを着て、
図工や自由
君のお守りになれるなら
強い私になれる服、優しい気持ちになる服、
特別な日のための服、毎日生活するための服。
私はやっぱり「お守りになる服」を作りたい。
服を通して、大好きな人達をそっと包み込む。
大丈夫。離れていても、ちゃんとそばにいるよって伝えられるような。
好きな服を着ているという悦びを、いつまでも、感じ続けられるような。
透ける生地、揺れるリボン、ふわふわの肌触り。
世界中の人が、柔らかい素材を纏えば
かみさま、もうそれくらいにしてあげてください
かみさま、お願い。
これ以上彼をいじめないであげてください。
だって、十分じゃないか。
夜勤も、連勤シフトも、ダブルワークも。
こんなに頑張っているのに。なのに社員が飛んで、負担がまた増えた。
頑張っている人が、きちんと報われる世界にするって約束じゃないの?
「ごめん。ほんとうにごめん。すぐいくね。」
約束の時刻を1時間過ぎても、既読にならないので
電話をかけたら、ものすごい勢いで懺悔さ