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銭湯日記 11

今日は、午前中に車で用事をすませたついでに、スーパー銭湯に寄った。

こちらの施設には、一般的な高温のサウナと、温度が低めのスチームサウナがある。

最初に、スチームサウナのほうに入ると、全く物足りないと感じている自分に驚いた。早々に切り上げ、高温のほうへ。

いつもの銭湯で入っているサウナよりも高温の設定だ。以前は2,3分程度しか耐えられなかったのに、今日は10分弱続けて入っていても大丈夫だった。噴き出る汗を流し、水風呂へ足を浸す。こちらも以前は冷たすぎると感じたが、今回は問題なく、利用することができた。
体の火照りがおさまってから、またサウナへ。同様に繰り返す。

サウナにはじめて入った頃を思い返すと、もっとおっかなびっくりだったし、そのぶんいちいち感動も大きかった気がする。今は、サウナという刺激に、体が慣れてきて、その頃の新鮮さは、たしかに失われてしまったかもしれない。
しかし、身体への効果は、回数を重ねるごとに、はっきりと感じることができるようになってきたように思う。自分のからだがサウナに求めるものも、明確になってきて、依存度は高まるいっぽうだ。
正直に言って、もう、サウナのない生活など、考えたくはない。いつのまに、そんなふうになってしまったのか。

二回目を終えるともういいかなという気がしたので、露天風呂のある外へ出た。まだみぞれであったが、この冬初の雪が降り出したところに、もうもうと湯けむりがたちのぼっている。
幻想的ともいえる光景のなか、薬草湯にとっぷりと体をひたす。私以外に客はおらず、ぜいたくなひとときであった。


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