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「山ほどの課題に頭を悩ませ続けることが楽しい」。開発したプロダクトを使用してもらう喜び

 働く場を選ぶうえで志向する3つのポイント、いわく「人生で成し遂げたい野心」など、自分が欲するところを実に明確にして着実に実行していく堀崎 祥。同期9人のエンジニア仲間のうち、ハコベルを選んだのは彼ひとりでした。どんな不安があったのか?新卒から現在に至るまでどんな経験をしてきたのか?みずみずしい感性で目の前のことに没頭する、そんな堀崎 祥の声をご紹介します。

システム開発部 配車計画システムG
堀崎 祥 Sho Horisaki

大学でコンピュータサイエンスを専攻、データベースの研究のかたわらアプリ開発サークルで代表を務める。2022年8月よりラクスル社内定者インターンとしてハコベル事業に従事、新卒で2023年4月ハコベル株式会社に入社。現職。

就活でこだわりぬいた3つの軸。理想を具現化した環境で「新卒」の持ち味を活かして自由に働く

—— 堀崎さんは23年の新卒でハコベルにご入社になりました。就職活動で重視したこと、ハコベルを選んだ理由についてお聞かせください。

 はい、当時3つのことを重視して就活していました。ひとつには「ミッションに共感できるか」。これを一番大事にしていたんです。2つめが「ユーザーに近い関係であること」。ユーザーに近ければ近いほど、その都度フィードバックをいただくことができて、自分の達成感にもダイレクトにつながると考えていました。そして「いろんな場数をふめるか」、これが3つめの軸でした。

 当初ラクスル社に入社していますが、その理由もミッションにもっとも共感できたから。私は人生において成し遂げたい野心みたいなものがあって、それが「自分のプロダクトで世界中の人々に貢献する」ということなのですが、これを人生の最終目標に据えています。そこにラクスル社のミッションが「仕組みを変えれば世界はもっとよくなる」というもので、「まさにここだ!」と感じ、実際に見てビビッ!ときたんです。

 そして、そのうえで印刷のラクスル、広告のノバセル、物流のハコベルを選べるタイミングがあり、最終的にハコベルを選びました。選んだ理由としては、いま話題にもなっている「2024年問題」をはじめ、とにかく人が不足していくということでどんどんこの先課題が生まれると想像しました。課題が生まれるということは、さまざまの複雑な課題に向き合うことになるので、いろんな場数を踏めるな、と考えたのです。そこで「これからはやはり物流」と思いハコベルを選びました。

—— 納得のいく就活によってハコベルに入社したのですね。入社後にギャップを感じたりはしましたか。

 そうですね。当時ラクスル社に入った私の同期はエンジニア9人で、各々希望どおりに配属となり、ハコベルは私1人でした。当初は、同期と距離が遠いことで「つながりが希薄になるのかな…」といった不安がありました。でもそれも最初だけで、逆にひとりだからこそ、「新卒」という立場を最大限に利用してハコベルのなかで自由にやらせてもらえたのでわりとプラスにとらえていました。

 あと、内定をいただいた時期に内定者インターンという、実際にインターンで関わる機会をいただきました。そこで22年の8月から12月くらいまでハコベルでインターンをしていて、その体験が楽しめたこともあって不安はあんまりなかったんですね。

 実際に就業開始となって、本当に望んだとおりというか…、ほかの企業と比較する術がないのですが、いますごく大満足しているんです。目の前に課題が山ほどあって、その課題に頭を悩ませ続けている。自分は昔から考えること、思考し続けることが好きだったのもあって、すごく楽しめています。

 ハコベルのプロダクト自体も筋が通っていること、論理的であることが絶対的に求められる性質のものですので、ユーザーに論理的に価値を提供する、というところを求められています。そこを考え抜くことが楽しくて、当初描いた理想としての「ユーザーとの距離の近さ」も感じることができています。

在学中から開発系サークルで豊富な実体験を積み上げた。「人生の喜び」に触れる原体験

—— 充実した仕事ぶりが伝わってくるようですが、堀崎さんの現在のお仕事内容を教えてください。

 はい、システムエンジニアとして主にバックエンドの開発に従事しています。プロダクトとしてはAIによって配送コストの最小化、業務の標準化・高速化を実現する「ハコベル配車計画」というシステムを開発しています。チームでは「スクラム開発」という開発手法を用いており、スクラム開発では1スプリント(私のチームでは2週間)でステークホルダーに「この1スプリントでなにをします」というのを明確にゴール設定をし、なにをすべきかをチーム全体で考えていきます。
 「2週間を本気でコミットし抜く」という感じで開発を進めているので、チーム全体で考えて、なにをやるか、タスクを洗い出して「これをやろう」と進めていくものです。

 開発の役割としてはバックエンドの開発を担当しています。ふだんユーザーが見ている画面をフロントエンドといい、いわゆる見えていないところからデータが送られて、サーバー側でやっている処理全体をバックエンドといいます。

 「ハコベル配車計画」はまだ立ち上げ期ですので、要件も日々動きがあります。お客様が「この要件はいるけどこっちでは不要」といった更新を日々なさっていくため、更新があるたび議論して整理しなおす、というのをみんなでどんどんコミュニケーションしながら進めていきます。

—— エンジニア職に進まれる背景ふくめ、どんな学生時代だったのでしょうか。

 学生の頃からバックグラウンドはコンピュータ系。コンピュータサイエンスを専攻し、主としてデータベースの研究をしていました。サークルも開発系のサークルに所属していて、代表を務めていたのですが、そこの団体理念として「自分のやりたいことをやれるようになる」ということを重視していたので、自分のつくりたいものをつくったり、「こういうサービスだったら喜ぶ人がいるんじゃないか?」といったことを考えてつくったり。ほかの新卒エンジニアと比較しても、在学中からけっこう開発をしてきたんじゃないかと思っています。

 「ユーザーとの距離の近さ」を求めてきましたが、初期のころはユーザーにより近いのはB2Cだろうな、と思っていました。ですが、ラクスル社内で人と話しているうちに、実際に課題を感じて解決策を望むユーザーが存在していて、そこにシステムとして価値を提供しフィードバックを得られる在り方は、実はB2Bなのではないか?と考えるようになりました。どちらが真にユーザーと向き合えるのか?となったとき、自分にとってはB2Bで課題解決をやることが合っているんじゃないかと感じました。

 就活でエンジニアを選んだのも、先ほどのサークルで開発をしていた経験が大きく、自分がつくったプロダクトを人に使ってもらったことの喜びが、自分のなかで「人生の喜び」として感じられたんです。なのでエンジニアになること以外は考えていませんでしたね。

「ハコベルにフルコミット!」と語り、課題解決を考え抜く過程を楽しむ日々

—— すでに実体験をもってして社会に出られたのですね。起業も視野に入れていたのでしょうか。

 いまは考えていないですが、かつては考えたこともありました。ハコベルでエンジニアとして働くようになり、先ほどもお話した人生の最終目標である「自分のつくったプロダクトで世界中の人に貢献する」ということに対して、自分がメインで起業することは優先事項ではないな、と思い至りました。それが実現できればいいので、いまはハコベルにフルコミットしているかたちです。

 働き方や環境を問わず、エンジニアであれば技術力を使って、正直どの業界にも携わることができるだろうと思うんです。人生でいろんな経験をしたいというのがあるなか、エンジニアであればどの業界で働くことも可能だろうと思いますし。

 そうした自由度や多様性というのもエンジニア職の魅力で、ぼくは幼少期に中国に住んでいたことがあり「多様性のある環境で働きたい」、「いろんな経験をして人生を終えたい」、という思いも強く持っていました。

—— 堀崎さんのパーソナリティー、外的要因、いまに至るなかで「いろんな体験をする」といったときの武器がエンジニアだったんですね。サークル代表を務められたリーダーシップ、求心力もお持ちなのでしょうね。

 きらいじゃないですね。サークルも設立5年ほどだったのであまり制度も明文化されていない頃、みんな雰囲気でやっているところがあったのですが、ぼくの代でそれを改善したいという強い思いがありました。先輩や後輩たちをまとめて議論し合う、というのは当時から頻繁にやっていたので、オーナーシップを発揮するというのは好きだと思います。

 見渡すとハコベルにはそういう人が集まっていて、ブレている人がいません。同期を見てもそう感じますし、やっぱりみんな考えていることも同じというか。

 「リアリティ」においてもそうです。ユーザーを増やしていくにあたり、どんどんいろいろなお客様のデータをいただいて、シミュレーションを回してみて、こういう提案ができますよ、というのをエンジニア、ビジネスサイド全体でやっていきます。

 実際に私が携わったシミュレーションがあるのですが、お客様からデータを受け取って1ヶ月のシミュレーションを回した結果、「これだけのコスト削減ができますよ」という提案をエンジニアとビジネスサイドと協力しあって進めるものです。これが実にユーザーの課題に向き合えている実感を持てるところなんです。

  とにかくユーザーが「なにを本当の課題と考えているか」ということを考え抜いて、そのうえで「こういう価値を提供できるんじゃないか」というのを論理的につなげていく過程がものすごく楽しい。しかも、実際にそれに対してフィードバックをもらえるので、ぼくとしては求めていたものがここにある、というところ。ホント楽しいんですよ。

自分の携わったプロダクトが現場でどう使われ、どんな価値を生むのかを目の当たりにして新たな視座を獲得

—— ご自身のし好としてとてもフィットしているんですね!実際にプロダクトが使用されている現場にも行くのですか。

 はい。お客様の倉庫にうかがい、どういう業務をしていらっしゃるのか見学させていただきました。これまでインターン時代も含めて入社以降、3~4回ほど現場の見学をさせていただいたのですが、そのたびにどんどん解像度が上がっている実感があり、他社の話はわからないですが、ハコベルだからこそ経験できていると思っています。ユーザーに親身に向き合い、訪問できるというとても得難い経験ですね。

 実際の配車業務を見学したこともありますが、本当に電話をし、エクセルをひたすらカタカタ入力し、紙で確認していらっしゃいました。それを見て「ここは自分がこれから解決していかなくてはならない」と強く感じましたし、世の中が2024年問題に直面するに際して、自分が1番コミットしていかなくてはならない、と決意を新たにしましたね。本音でいえば、業界にある課題解決を本当に全部やりたいと思っています。
 こうしたことは新卒ながらに「ハコベルでないと味わえない」と思うところです。

—— 堀崎さんのビジョンが明確だからこそ、環境の恩恵を活かすことができるのでしょうね。さて、ご入社以降で特に印象的だったことはなんですか。

 先ほどお話したような流れから、シミュレーションのうえお客様へコスト削減のご提案をしました。その結果に満足していただき口頭で受注の内諾をいただくことにつながったのです。目の前で実際にお金が動く瞬間に立ち会えるというのは、エンジニアではあり得ないと思っていました。自分のおこなったシミュレーションで実際にお客様からの報酬がこれから月額でいただけるのだ、という実感を得られたことはすごく大きな達成感につながりました。

 この体験から、これがわかると会社のキャッシュフローに関心が及び、働き方も変化すると思いました。開発の文脈において、システムが経年劣化することによって発生する技術負債という言葉があるのですが、この技術負債は解消するのにそれなりの時間がかかるものです。

 時間がかかるということはコストがかかるわけで、では「どれだけプロダクトが成長し収益がいくらもらえればそれに向き合えるのか」といったことに考えが及んだりすると、まだまだ道のりは長いな…と思うのですが、目の前でお金が動くとそういった実感ができますね。

これから先、一生楽しめるーー。仕事、働く、それ以上の意味をハコベルに投影

—— 働き方やキャリアパスなどについて、思うところがあればお聞かせください。

 学生時代から24時間開発し続けたりとか全然苦ではなく、とにかく開発するのが好きで。なんのストレスもなく開発に従事できていて、退勤後でも配車計画のことを考えたりしています(笑)。

 出社頻度においてもバランスが採れていて、集中したいタイミングで家にいるのはなかなか難しいですし、柔軟に出社頻度を選んで就業できるのもぼくにはとても合っています。これからのことについて、特にキャリアパスについては迷うところもあるのですが、個人的にはいま目の前にあることを見極め、必死に生きて、「ハコベルで一生を終える」くらいの感覚で働いています。

 それくらいハコベルのなかでやることがありますから。それだけこれから先、一生楽しめると思うくらいに、目の前にやることが拡がっているんです。だから他の会社を「隣の芝生が青い」と感じたことも一切なく。

—— 「隣の芝生が青いと感じない」という発言、なんと堀崎さんで2人目です…!すごいですね、そんな会社が存在するという事実。

 目の前のことが楽しい、没頭しています。だから全然他社が目に入らないです。少し広い視野に立ち、「物流業界でハコベルが果たしていく貢献」について考えるとき、まず最初に感じるのはワクワクする思い。やり方を各社に閉じるアプローチや、自社のやり方を外には開放しない、といった考えを取っ払ってオープンなプラットフォームとしていくというハコベルの取り組み自体、まだこれから想像できない余地が多くて本当にワクワクしています。

 難しいことは全然考えていなくて、「ワクワクする」という以外に正直なにも出てこないです。ベンチャーで働くという観点で「この会社はこの先もずっと存在するのか」とかいう不安を思う人もいるものですが、ぼくはその点でも経営陣を信頼しきっているというか、このオープンなプラットフォームをつくり上げていく、そこに自分も参加できていることに非常に胸躍り、ワクワクとしているんですよ。





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