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【庭造りのヒント】グランドカバーの役割とは

こんにちは。ガーデンプランナーのhacoです。
一年前に施工したお客様のお庭へ行ってまいりました。
グランドカバーがしっかり根付いていて安心しました。今日はグランドカバーのお話です。

グランドカバーとは

グラウンドカバーとは、造園において、地表を覆うために植栽する植物をさす。主に、匍匐性のものが使用される。芝生もグラウンドカバーの典型であるが、通常の意味では含めないことが多い。
Wikipedia

地表面を覆う植物なので、基本的に丈はあまり高くない植物がほとんどです。

グランドカバーの役割

グランドカバーにはさまざまな役割があります。

①雑草対策

地表面を覆う植物(グランドカバー)を植えない場合、代わりに生えてくるのは、他の植物です。

運良く日々の管理でコントロールできる植物であればよいのですが、、、。何の植物が出てくるかはその土地の状況で変わってくるでしょう。
繁殖力の高い、スギナや、背丈が高くなるセイタカアワダチソウだったりすると、ちょっと厄介かもしれません。

②管理、メンテナンスコスト削減

①の話に繋がってきますが、もし厄介な植物が生えてきた場合、その植物を取り除くための時間や、放置し続けた場合には、業者さんを頼むなど余計な費用がかかってしまいます。

③土壌流出を防ぐ

グランドカバーが地表面を覆ってくれると、傾斜した場所では、地表面の土が雨などで流れていくことを抑止することができます。
また、風による土埃も軽減できます。

山の斜面などを大規模工事した時に、植物の種子を吹き付けて土壌流出を防ぐ工法もあるんですよ。

④泥はねを少なくする

グランドカバーが無くて、地表面が土のままだった場合、雨や水やりをした時に、土に直接水が当たってその土がはねます。
すると、そこに植わっている植物にそのはね返った土が付着して、まれに病気を引き起こすことがあります。

またはね返った土が、花壇からすぐ近くの、例えば壁やその他の構造物、またはすぐ隣のコンクリートなどの床を汚すこともあります。
グランドカバーは、それを軽減する効果があるのです。

⑤土壌の乾燥、土壌の温度上昇を緩やかに

地表面がグランドカバーで覆われていると、土が露出したままの状態に比べて、土の乾燥を緩やかにすることができます。

また、土のままの状態に比べて、直射日光が土に当たらないので、土壌の温度上昇も緩やかになります。

他にもメリット盛りだくさん

書き出せばキリがないほど、グランドカバーにはさまざまな役割があります。
例えば季節によって花を咲かせるグランドカバーは、見た目にもたのしいですよね。

ハーブの仲間にもグランドカバーになるものがあるので、そういった植物を選べば、香りを楽しんだり、虫除けの効果も期待できます。

グランドカバーの施工例

こちらが先日伺った、施工から一年のお庭の植栽の足元の様子です。
小さな葉っぱが連なって這っているのは、『リシマキア』です。
当初、3ポットくらいしか植えていませんでしたが、この通り。しっかりと土を覆ってくるていました。

他にもさまざまなグランドカバーがありますが、長くなりそうなので、また別の記事でご紹介します。

まとめ

お庭造りにおいて、どのような理由があるのか、どのような効果があるのか、ひとつひとつ知る事は、そのお庭の持ち主の方の選択肢の一つになると考えています。

良く理解した上で、あくまでも最終的な選択をされるのは、長く庭と付き合って行く庭主さまですからね。
私は、その選択のためのお手伝いができたら。と思っています。

↓以前も書きましたが、全部全部を最初で決める必要は全くないですよ。

では、今日はここまで。
最後まで読んでくださりありがとうございました。

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