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秋は山からやってくる「洋種山牛蒡」とともに

こんにちわ。ガーデンプランナーのhacoです。お盆が過ぎると急に秋の気配をはっきりと感じ始めます。
この時期になると、洋種山牛蒡の実がいよいよ葡萄のような色に色づくのです。

葡萄のような美味しそうな色

洋種山牛蒡(ヨウシュヤマゴボウ)

洋種山牛蒡(ヨウシュヤマゴボウ)
ヤマゴボウ科 ヤマゴボウ属 多年草
原産国.北アメリカ

春先に急に伸び始め、赤い茎に総状の花穂に白い花をつけます。夏の間に緑になった実が秋の深まりとともに実が紫に色づきます。
小さな頃から野山でよく見かけたもので、日本に元々あった植物かと思いきや日本へは明治時代に持ち込まれ、その後帰化した植物なのです。

染料になる有毒植物

原産国のアメリカでは果汁は染料として使用されていたそうで、インクベリーとも呼ばれています。

その果汁は、一度服についたらなかなか取れません。
それは実証済みで、一度、この洋種山牛蒡のたくさん生えた小さな道を抜けて浜へ降りるところがありまして、やっとの思いで浜へ降りた時には、葡萄ジュースを点々とこぼしたように、白いTシャツに色がついてしまったのです。
あまり気にも留めず、普通に洗濯したら落ちると思っていたのですが、落ちませんでした。あーぁ。

山葡萄も色づく時期で、さぞかしこの実も美味しいのだろうろ見えましたが、なんとなくその実を口にすることはありませんでした。
後々調べてみると、洋種山牛蒡の株全体に強い毒性があるようです。
果肉は株全体の中では毒の含有量は少ないのですが、種子は果肉に比べると含有量が多くなります。決して食べてはいけませんよ!と、子供たちにも教えてあげてくださいね。

漬物の「山ごぼう」ってあるよね

決して食べられませんよ!と強くお伝えする理由は、似た名前に「山ごぼう」というお漬物の存在があります。
このお漬物の「山ごぼう」は、洋酒山牛蒡の根っこ部分ではありません。

山ごぼう(モリアザミ)
キク科 アザミ属 多年草
分布.日本の本州・四国・九州

非常にややこしくて、インターネットで検索すると「山ゴボウ」で検索しても「洋酒山牛蒡」の説明が出てきますし、実際に「山ゴボウ」という名でも、お花屋さんや植物を扱う方達には通じると思います。

そして、このモリアザミも野山でもよく見かける植物だったりもするのです。山で取れるゴボウ、ということでお漬物は「山ごぼう」と名付けられたのでしょう。
因みに、お野菜のゴボウもアザミに似た花が咲きますよ。

フラワーアレンジメントで人気

昔から、本当に普通に野に生える植物で、「かわいいなあ。」くらいにしか思っていませんでしたが、ここ数年の間におしゃれな花屋さんのフラワーアレンジメントの中に入っているのを見かけるようになりました。

暮らしの花のご提案の大先輩の「暮らしの花研究家」さんのインスタグラムにも洋酒山牛蒡を素敵に使ったアレンジが掲載されていました。

↓暮らしの花研究家さんのnoteにはそれ以外にも野の花やお庭の花がたくさん出てきます。とっても素敵にアレンジされるそのセンスと技術が羨ましい。。。

秋は山からやってくる

私は、家の前が海。裏が山というロケーションです。
朝方は海から風が入ってきて、夕方になると山から風が海へ向かってふき通っていきます。その風が最近は日が沈むと同時に少し秋らしい涼しげな風が吹いてくるのです。

朝晩冷えるようになってくると、すっかり秋だね。と言いますが、私はいつも、この夕方から吹き始める山からの風に、秋を感じるのです。

とは言え、ここ何日もスコールのように局地的に大雨が降ったり止んだりしていまして、気温はさほど高くないのですが、なんだか梅雨時期のようなじっとりした湿度を感じます。
これを抜けたら、きっと急に乾いた秋風が吹き始め、雲もその秋風が書いたような秋の空が広がるのでしょう。
植物たちも、過ごしやすくなっていよいよ実りの秋を迎えます。
また、お散歩で秋の植物を見つけたらお知らせしようと思います。

まとめーコロナをいただきました!

そうそう、clubhouseのお友達から、コロナビールの暑中お見舞いを頂きました。とっても楽しみに冷やしております。
その辺のお話は、また書くことにして、山から摘んできたヨウシュヤマゴボウとコロナビールの絵だけ載せておきます(笑)

はい、コロナビールの左奥が洋酒山牛蒡です。

さて、最後取り止めのない話になってしまいましたが、今日はここまで。
今日も最後まで読んでくださりありがとうございました。



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