見出し画像

軽やかに颯爽と働く女性の先輩の存在

こんにちは。ガーデンプランナーのhacoです。とある方のnoteを見て、思い出したことがありました。
今日は私が今日まで庭の仕事を続けて来れた、二人の女性の存在について書いてみようと思います。

ガーデンプランナー1年生の頃

ガーデンプランナー1年生。
建築の業界から造園の業界への転職。
似たような分野と思われるかもしれませんが、専門的な知識やスキルには、やはり大きな違いがあります。

前職では、独りで打ち合わせから積算・設計施工まで行っていて、随分と男勝りなところもあって、負けず嫌い。少人数の会社だったのもあり、また、社長も自由な方だったので、野放しに近い状態でした。

新しい会社。始めの頃は多少の戸惑いはありましたが、私にはあまり「人にわからない事を聞く」と言うことに、何のプライドもないのでどんどんわからないことは先輩に聞く!!スタンス。(これは未だにそう。)
何とかやっていける。と思っていました。

しかし、ここで問題が起こります。

先輩がめちゃくちゃ意地悪!!全然爽やかじゃない。ちゃんと質問に答えてくれない。陰湿。(もう時効だからいいですよね。)素直に先輩先輩と慕って質問する私バカみたい。

そして、それまで自由に野放しで育った私にとっては、ちゃんとした組織のそれも窮屈。。。「庭の仕事楽しくないかも…。」と入社半年くらいの頃には思い始めていました。

あなたに任せます

そんな窮屈なガーデンプランナー1年生は、ひょんなことから、とてつもなく大きな個人のお客様のお庭のご依頼と遭遇するのです。(ここだけの話、意地悪の延長だったんですけどね。)

結果的に、3社相見積もりの末、私が受注してしまうという奇跡まで起きてビックリ。多分、誰もがビックリ(笑)

お打ち合わせに伺った際に、しんとした客間で「あなたに任せます。」と言われた時は、状況が呑み込めず、怒られているのか?とすら思ったくらいです。

私、その当時まだ20代半ば。
他の相見積もりの業者さんは担当の方は男性で、もちろん年齢も上でした。私ならね、こんな大きなご自宅のお庭を20代のペーペーの女子には任せたかなあ…?と今でも思うのです。

そのお施主様とは、今でも細々と年賀状のやり取りのお付き合いがあります。

本物を身につけなさい

ご夫婦と、ご主人様のお母さま、息子さん2人の5人家族構成。
アーティストとして活動されている奥様(S先生)が、是非「20代の私に。」とお庭の仕事を発注してくださったのですが、そこには働く女性としてのエールがあったと後々聞くことになります。

これから、ガーデンプランナーとして生きていくなら、本物を身につけなさい。

「せめて手帳は飛び切り良いものを持ちなさい。」
「時計も本物を身につけなさい。手元はキレイに。」
「うそのアクセサリーなら付けなくていいのよ。」

庭の仕事なんて、汚れて当然の仕事なのでちょっとおかしな話でしょ。
それでも私は、手帳を買い替え、時計も携帯で済まさずに購入します。言われたことを、反抗することも疑問に思うこともなく、ありがたくS先生のその言葉をいただきました。

デザイナーとしてこれから生きていくのに、信頼される働く女性として生きていくために。と、私は、たくさんの事を教えていただき、たくさんお世話になりました。

出逢いに生かされて

1年生だった当時、S先生に出会うまで、意地悪な先輩と窮屈な組織の中に、どうにか馴染もう馴染もうと、頑張っていました。

けれども、負けず嫌いが功を奏して、意地悪な先輩に聞かなくても、自分で調べる方法も、職人さんに聞く術も身に着けました。
大きな庭のお仕事をやり終えたこときっかけに、自由な私を許容してくれる会社の空気も感じるようになりました。

あの当時、S先生に出会っていなければ、多分「庭の仕事無理。」って思って辞めていたかもしれません。
本当に「出逢いに生かされた。」と思います。

私は運がいい

「私は(生まれつき)運がいい。」と思ってはいましたが、本当に運がいい。そして「私は負けず嫌い。」です。
でも、人に頭を下げて教えてもらうことに関しては微塵のプライドもありません。
だから、S先生の言葉を素直に受け取れたのかな。と思ったり。

そして、これからも『軽やかに颯爽と働く女性』から生き方を学び、私もいつか誰か、頑張って働く女性の力になれたらな。と思います。

長くなりました。
もう一人の女性との出逢いについては、また改めて。
今日も最後まで読んでくださりありがとうございました。





#自己紹介

この記事が参加している募集

自己紹介

よろしければサポートをお願いします!創作活動の資金にしたいと思います!!