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<秋の野の花>「赤」+「きいろ」=白い彼岸花

こんにちは、ガーデンプランナーのhacoです。
長い長い夏が続き、本当に心の底からうんざりしていたら、突然、ある日の朝、突然に秋がやってきました。
みなさん体調は崩されていませんか。

今日はだいぶ久しぶりの、植物のお話です。


稲刈りの季節を知らせる彼岸花

私の住んでいる地域でも、ようやく稲刈りの季節がやってきました。
台風の少なかった今年、無事にどの田んぼでも稲刈りの準備が進められています。

教えてくれたのは田んぼの畦に咲く無数の「彼岸花」です。
金色の稲の縁取りに、咲く赤い彼岸花はとても目を惹きます。

ヒガンバナ(彼岸花)ヒガンバナ科 ヒガンバナ属
球根植物 中国大陸原産

彼岸花の詳しいことは、昨年も書いていますのでよかったら覗いてみてください。

白い彼岸花

彼岸花にも、いくつか色があって特に九州でよくみられるのが赤の次に「白」なんだとか。絶対数は赤の彼岸花には及びませんが、それでも今年はこの紅白で咲く彼岸花の光景に出くわす機会が多かった気がしています。

散歩道の紅白の彼岸花の様子。

実は、白と言っても微妙に色の出方が違います。
真っ白ではなく、上の田んぼに咲く白い彼岸花の写真をよくみて下さい。若干薄いピンクのような黄色のようなラインが入っているように見えませんか?

下の写真の彼岸花は、お客様のお庭の彼岸花。
真っ白というより、中心がアイボリー画家って見えますね。

こんなに綺麗に咲きそろってるの見られて幸せ!

赤+黄色=白!?

白い彼岸花はもともと原種の彼岸花「赤」と黄色い彼岸花の交配種だと言われています。

黄色い彼岸花の別名はショウキズイセン

「赤」と「黄色」は足したら「白」になるなんて。
こういうところが植物の面白くて不思議なところで、とても興味深いので少しだけマニアックにご紹介しておきますね。

白花変種
白花変種(はくかへんしゅ)とは、顕花植物の中で、本来は色のついた花を咲かせるはずの種で、花弁において色素が形成されず、白い花を咲かせる個体のこと。
カルコン(黄色)、フラボン(淡黄色)、アントシアン(赤や青)等の各色素の発現に関わる遺伝子の異常に起因して生じる。花弁の細胞は一般に葉緑体が発達せず透明に近いので、と同様に光の乱反射で白く見える。

webilio「白花変種」

白い彼岸花が珍しい理由

赤い彼岸花に対して、白い彼岸花が少ないのにはこの白花変種の個体であることが関係しています。
赤い彼岸花に比べると、白い彼岸花は人の手助けなく自生していく力が弱いのです。自然界で自生していくには周辺の植物と競争する必要があります。

繁殖力も赤い彼岸花に比べて弱いので、自然に爆発的に白い彼岸花が増えることはあまりないと思います。
ただ、昨今の異常に暑い夏場の温度から考えると、植物の生態にも変化があるはずなので、もしかしたら100年後くらいには赤より白が優勢に!なんてこともないとは言い切れません。

それでも今年は、いつもの年に比べてさまざまな場所でよく「白の彼岸花」を見かけたように感じたのはなぜだったのか。

理由(1)
白い彼岸花は、赤い彼岸花よりも開花が少しずれるのですが、この暑かった夏の影響でたまたま同時期に咲くに至った。(去年の開花も遅かった。)
理由(2)
白い彼岸花にとって、繁殖するのに条件の良い気候だった。(量が増えているということ?)
理由(3)
たまたま身近な園芸店や道の駅などで白い彼岸花の株が出回り始め、せっせと人が植えてくれた。(人工的に増えたということ?)

hacoが考える白い彼岸花に遭遇する機会が増えた理由

そんなことを、お散歩中に考えて「あーなんて植物って楽しいんだろう。」と一人癒されておりました。真実はいくつもあるものですからね。

まとめー秋って急に来るのね

秋はまだかと思っていたら、本当に急にきちゃったもんだから大慌て。
息子の冬用の制服やパジャマの衣替えが終わっていないじゃないですか!!とりあえず今週末には整えようと思っていたら、何と「雨」の予報。

どうしたもんかしら。

そんな、どうしたもんかしらの週末で、いよいよ試験まで1週間となります。そちらの方もどうしたもんかしらです(笑)
そんな週末、皆様もどうぞ秋の準備をお忘れなく。
今日も最後まで読んでくださりありがとうござました。

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