自分の傷を自分だけは忘れない。

今週も日記を書きました。どこか1日だけでもどうぞ！

■ハモネプを20年以上見続けて
■自分の傷を自分だけは忘れない
■「いつか」が遠くにありますように
■夫のいない日に2度揚げ
■『見せ算』で熱語りする人たち
■髭を剃る父を思い出す
■回遊魚のような母を思い出す
の7日間です！

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■3月2日（土）ハモネプを20年以上見続けて
朝のうちにてきぱきと仕事を終わらせて、夜のハモネプ生放送に向けて待機。わたしは20年以上前、ハモネプが『力の限りゴーゴゴー』のコンテンツのひとつとして始まった第一回大会からのハモネプファンである！録画して擦り切れるほど見続けたビデオテープが、実家にまだ残っているはず。仲間を信じて力を合わせることの大切さ、音楽のすばらしさ、目標に向かって努力することの尊さを、わたしはハモネプを通して学んできた（テレビを見ただけ）。今回は、ハモネプを見ててよかったと、これだからハモネプはやめられない（見るのを）と思う大会だった。審査員のコメントの「長いこと仲がいいのが一番ハモる」が、20年以上前見続けた今沁みる。

■3月3日（日）自分の傷を自分だけは忘れない
最初の流産をしたのが3月3日だったから、毎年この時期になるとその日のことが蘇る。強い腹痛と出血に動転しながら、この日に限って仕事が終わらない夫に「痛い、痛い」とLINEを送り続け、気がまぎれるかと思って開いたSNSは子どものひな祭りを祝う投稿でにぎわっていて、今この瞬間、世界中でまるで自分だけが傷ついているかのように錯覚した日。小さなものも大きなものも、自分の傷は誰にも知られなくていいけれど、自分だけは忘れたくないと思う。自分のために。

■3月4日（月）「いつか」が遠くにありますように
noteで知り合った方が、ひっそりとnoteを離れていたことを知る。みんな、やめていく。いつかは、やめていく。わたしだっていつかはやめるときがきっと来る。ただ、あなたにとっての、わたしにとっての「いつか」が、すこしでも遠いところにありますように。

■3月5日（火）夫のいない日に2度揚げ
夫が出張だから、羽をびゅんびゅん伸ばしてぐうたらするぞ！と意気込んで目覚めた朝だったのに、昼は鮭を焼いて副菜を3品ほどこしらえ、さらに夜は下味にじっくり漬け込んで2度揚げするこだわりの唐揚げを作っちゃったりして、わたしってあまりにもちゃんとしてる…と自分に感心する。ちゃんとしてる自分がうれしくて食べ過ぎてしまい、胃もたれ・胸焼けと格闘する展開。これが30代の胃袋。羽をすぼめて大人しく過ごす夜。

■3月6日（水）『見せ算』で熱語りする人たち
ささやかな好奇心から大人気うどん店の行列に並んでみたが、なかなか進まない。退屈。前に男女のカップルがいて、なにやら男性が熱語りしているので盗み聞きすることにする。「…ほら、自分の出したいものと、お客さんに求められているものは違ったりするじゃん。飲食店もそうだし、俺の仕事だってそうだよ。やりたいことと、求められてること受け入れられることは結構違うんだよね。ほら、さや香のM-1の『見せ算』みたいなことだよ。でも、あの人たちはどうしてもあの場であれをやりたかったんだと思う。覚悟を持ってやったんだろうから、俺はそれをかっこいいなと思うね」。昨年のM-1後、さや香の『見せ算』を例えに何かを語る人を見たのは3人目くらい。あの漫才には人を熱語りさせたくなる力があったということなのだろうか。ちなみにわたしは、自分のやりたいこととかプライドとかは無視して、迷わず人に受け入れられる方、評価される方をやってしまうタイプだろうなと思った。

■3月7日（木）髭を剃る父を思い出す
夫は体毛が薄い人だと前々から知っていたが、今日改めて腕を見るとほとんど毛がなくて、思わず「これ本気で生えてる？」と聞くと「本気！」。「全力出してる？」「うん、全力！」。夫は調子づいて「太ももなんて全然生えてないよ〜！」とつるつるの足を見せびらかし始める。そういえば、この人が顔の髭を剃っている姿もあまり見たことがないなあと考えながら、毎朝大きな音を立てて電気シェイバーでじょりじょり髭を剃っていた実家の父の姿を思い出す。

■3月8日（金）回遊魚のような母を思い出す
今日は心身の調子がすこぶるよくて、「あれをしなきゃ！」「がんがん書き進めるぞ！」「あの本も読もう！」と気がせって大変。調子が悪い日は何もできないことを焦ってみたり、調子がいい日はあれもこれもと焦ってみたり。つくづく、焦るのが好きだなあわたしは。最近はこれでもずいぶんのんびり生きられるようになったけれど、やっぱり根っこはせっかちなままなんだ。毎日フルパワーで動いていないと落ち着かない回遊魚のような実家の母を思い出す。

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今週もありがとうございました！

おわり