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人柄が表れるひとつの質問。


先日、夫に「山田と言えば誰が思い浮かぶ?」という何かを試すような質問を突きつけられた。

3秒、5秒…じっくりと考えて、わたしは「(ミスターSASUKEである)山田勝己!」と回答する。

夫はわたしの回答におどろいた表情を見せる。じゃああなたの山田さんは誰なのさ?と思い質問し返すと、「俺は山田哲人(野球選手)だと思った。かっこいいじゃん」とのこと。なるほど。山田姓に真剣に向き合うせっかくの機会なので検索してみると、さすがは人数の多い名字ランキング12位。山田孝之さん、山田涼介さん、山田裕貴さん、山田花子さん、山田邦子さん…そうそうたるメンバーが揃っている。

その中で、ミスターSASUKEの山田さんがいちばんに浮かんできたわたし。夫は特に意図があったわけではなく聞いてきたようだが、これは、問われた者の人柄や価値観を如実にあらわす質問なのではないかと思いはじめた(すぐ話をでかくする悪い癖)。

先日も書いたのだが、わたしは父の影響で昔からSASUKEを見るのが好きだった。困難に直面すると「これはそり立つ壁…」、最終面接前は「今からファイナルステージ…」などと、人生をSASUKEになぞらえて生きてきた。

SASUKEと言えば山田勝己さん。会社を辞めてアルバイトになって、「俺にはSASUKEしかないんですよ…」という歴史的名言を残しながら、ひたすらSASUKEに打ち込む姿は子どもの頃のわたしには衝撃的だった。わたしは今、お金になるかはわからないけれど好きなことを、夢を抱いて割と本気でやっているのだが、そんな自分を当時の山田勝己さんに重ねているのかもしれない…。

一方の夫。彼は、若いころから自分の大好きな分野の勉強をコツコツと努力して極め、その道で働いている人間である。きっと血のにじむような努力を積み重ねてプロ野球選手になるという夢を実現し、結果を残している山田哲人選手に憧れていることはなんだか納得がいく。

やはりこれは、問われた者の人柄をあぶり出す質問かもしれない(得意のこじつけ)。

みなさんも、(もしわたしたち夫婦のように暇だったら)、自分の胸に問うてみてほしい。自分にとっての山田さんは誰か。また、短時間で相手のことを知らねばならない場面でこの質問を活用してみてもよいかもしれない。皆さんお気づきの通り、これは根拠もへったくれもない話である。


さくらももこファンとしては、キートン山田さんを思いつかなかったことはやや悔やまれる。

おわり

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望月
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