なぜお金のことを考えなければならぬのか?
何故お金のことを考えなければならぬのだろうか?日々生きるのに必死なのに。稼いだお金、好きに使ったっていいじゃないか。
ああ、何も考えずにお金を使えるお金持ちになりたいーーー
リッチになりたい?
アリストテレスは、幸福は究極の目的であるという。他のどんな「目的」も幸福という究極の目的の手段にすぎない。
幸福になりたくて当然だと思う。
そして大抵の場合、それには一定のお金も必要である。(後述)
お金の話はきたないものだろうか?人前で話すのはタブーだろうか?日本社会の中で、そういった風潮があるようには感じている。
確かに品のない使い方・話し方をする人がいるのも事実だが、
生きるうえで、特に豊かに生きる上で必要なことであるし、そういう偏見・タブーは取り払って考えたい。
※もちろんそういった美徳を貫くことが幸福に直結する方のことは否定しない
What is your rich life?
リッチである(豊かである)とはどういうことだろうか?
お金がたくさんあることだろうか?高級車をのりまわし、ハイブランドの服やバッグを身にまとい、クルーズ船で豪遊することだろうか?
(大抵の人は)そんなことは目指してないと思う。
Netflixの番組 "How to get rich" において、ラミット・セティは以下の問いを繰り返す
あなたにとっての「豊かな生活」とはなんだろう?
子供を作ること?美味しい食事を食べること?夫婦で幸せに笑うこと?自給自足の生活をすること?
お金と直接関係ないことでも、ブレイクダウンしていくと、どこかでお金が必要になる。笑うために旅行に行ったり、子どものために分娩費用や新生児グッズを揃えたり。
そして有限なお金の中で何かをすることは、何かをしないことと表裏一体である。
大きな問いで言えば、今の楽しさを大事にするのか、将来のリスクや楽しみに備えるのか。
これに絶対的な正解はないが、各個人が「豊かな生活」を定義し、それにあわせて計画をすることは、必要なことである。
例えば家の持ち家 vs. 賃貸について、ラミットは自分の個人的な豊かさの一つは「柔軟性」であるといい、敢えて賃貸を選択しているそうだ。分譲マンションだと最初のお金もかかるし、多額の借金を背負い窮屈になるし、また引っ越し(売買)にも手間も時間もかかる。
一方で僕個人としては家への愛着や改変など行える自由さなどを重視し、持ち家を選択した。
まずはそういった「自分・自分たちにとっての豊かさ」を一度定義してみてはどうだろう?
お金は有限である
宝くじの高額当選者は、破産する人が多いらしい。
※誤情報という説もある
10億円あっても、毎日100万使えば3年でなくなる。いくらお金持ちだったとしても、無計画にテレビで見るような派手な使いかたをすれば瞬く間に没落する。
宝くじの1等、3億円は夢のような金額であるが、ハイブランドや夜のお店(数十万円)、ファーストクラス(数百万円)、スポーツカー・ハイジュエリー(数千万円)、高級住宅(数億円)みたいなものに好き勝手に使える余裕なんて当然ない。
お金持ちは当然これをある程度節制したり、自分で稼いだり、資産運用したりして賄っているわけだが、どちらにせよ計画的に増やしたり使ったりしているはずである。そうでないと、必ずなくなる。
ましてや一般人は、もっと考えないといけない。
実際に「豊かさ」を書き出してみよう!
夫婦はぜひ一緒にやってみてほしい。お金に関わることでなくてもよい。
理想とする形はそれぞれ異なると思うので、大事なことと優先順位も書き出してみると良い。参考用にいくつか例を作ってみた。
子どもが笑っている
家を持つ
アイスを買うときに迷いなくハーゲンダッツを買える
飲み会や遊びの誘いを断らない
休日に気兼ねなくレストランで食事をできる
毎日ビールを飲む
毎年海外旅行に行く
ブランド品をたくさん持つ
そうやって自分・自分たちにとっての豊かさを定義して、目指していくことが大切である。書き出したものをブレイクダウンしていくと、具体的にどんなもの、どんなアクションが必要だろうか?
そしてその実現手段として、お金は大事な要素の一つであると思う。
お金の話
実現のためには、いくらぐらいのお金がかかるだろうか?
毎日1本の缶ビールは180*365≒6.6万円かかる。10年で66万円だ。もしこれをスーパーでなくコンビニで買っていたら220*365≒8万円になる。
Netflixは年間1,490*12≒1.8万円
家賃が10万なら年間120万と更新費用が2年おきに10万かかるので、平均年間125万円。家賃が2倍になったら全部2倍。
ハーゲンダッツを夏場に毎日食べるなら年間4万円ぐらい。
毎日5円するスーパーの袋を買うと年間1825円。
そしてこれらを足し合わせて、また更に貯金や他の要素も考えたうえで、自分の手取り収入とバランスが取れているだろうか。
意外と高いと感じるだろうか、意外と安いと感じるだろうか、想像通りだろうか。
どんな人でも自ら意識的になり、無駄な支出を減らしたり収入を増やしたりしつつ、しっかり管理していくことが必要であると思う。
その他の具体的なアクションはまた別のノートで。
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