あたりまえ体操今こそやってみませんか!?
正月早々に本当に痛ましい災害、事故が立て続けに起こりました。
被害に遭われた方におかれましては1日も早い日常生活への復帰と、心身の回復を祈るばかりです。
製造業の私にとっては羽田空港の衝突事故については考えさせられる出来事でした。
現在もなお調査中でありますので原因究明と対策はこれからだと思います。事故直後は数多くの推察がSNSやテレビでも騒がれておりました。
正月休み中だったのでご家族や友人間で話された方もいらっしゃるのではないでしょうか?
あれから3週間くらい経ちますが震災について報道は継続されていますが、羽田空港での事故についてはほとんど触れられていない印象を受けます。
喉元過ぎれば熱さを忘れるということかもしれません。
安全とは?
皆さん安全=絶対的に安心のようなイメージはないでしょうか?
ISO/IEC GUIDE 51 では、「安全」とは「許容できないリスクがないこと」と定義されています。
英語で書くと「freedom from risk which is not tolerable」となっております。
安全の定義は絶対に大丈夫ではありません。
私も製造現場で働いていた時は今年の安全目標はゼロだ!という目標を立てており、トラブルは「絶対」に起こしてはならないと口酸っぱく言っておりました。
最近は会社の指針も柔軟になってきたため、許容できるリスクを考慮する様にとなりましたが当時はゼロ災のために仲間に過度なプレッシャーをかけていたのかと反省しております。
リスクとハザード
製造業の方はあるあるかもしれませんがライオンを檻に閉じ込めてる絵を見た事がありませんか?
リスクとハザードは異なります。
リスクは災害が起こる可能性、ハザードは災害そのもの(ライオンとか)と書けばわかりやすいでしょうか?
リスク=ハザード×頻度で考えますと、ゼロリスクにするためには頻度を0にする事が必要になります。
つまり、普通に生きてく上でゼロリスクの達成は極めて困難という事です。
この辺りは頭が混乱するところではありますが、今回の事故を受けて飛行機って危ないな、乗るの止めようと思うけど自動車には乗り続けるのは飛行機のリスクは許容できないけど自動車のリスクは共有できるといったところでしょうか?
まあ、自動車事故の方が確率は高いのすが・・・
災害を防ぐには?
教科書的に回答するならリスクマネジメントを実施して低減処置を取るといったところでしょうか?
平時の際はリスクを洗い出して対策を考えて、徐々にやっていきましょうという職場が多いかと思います。
ただし従業員がけがをするといったようなトラブルが起きた際には今まで何やってたんだ!全力で対策をしろ!と上層部からお𠮟りを受けたりした経験ありませんか?
一度事故が起こると経験上がんじがらめの対策になりがちだと感じております。
・マニュアルの不備⇒誰が見ても問題なく出来るように完璧に仕上げる。
・チェックが抜けていた⇒ダブルチェックで抜けがないように完璧にする。
完璧なマニュアル化を講じることで絶対に災害が起きないようなことを目指しがちだったりします。
安全に懸念がある作業はマニュアルが必要なのは言うまでもありません。
過大な安全対策はお金もかかりますし人も疲弊させます。そのあたりのバランス感覚は非常に重要かと思います。
今回の航空機事故について
冷静に対応された客室乗務員の方々は本当に素晴らしいです。これは日頃の訓練をしっかりやられていたりマニュアルがしっかりしていたというのは事実だと思います。
私自身同じような場面に遭遇した際には冷静に対処できるかと言われたら自信ありません。本当に素晴らしい対応をされたと思います。
一方で管制塔の交信記録が公開されるくらい事故がなぜ起きたということについてはメディアからかなり責め立てられておりました。
スイスチーズモデルのように様々な安全対策をすり抜けて発生したのでしょうから今後の原因究明を待ちたいと思います。
今自分に何ができるのか?
何も制約がなければ能登にボランティアに行きたいという妻を本当に尊敬しますし、長女も何か出来ることはないか?と真剣に考えているので尊敬です。
今年は金沢に行かないとな!
我が家はまず、防災用品の買い足しを行いました。
小学校や保育園にいたときに災害が起きたらどうなるのかも子供たちと話しました。
自分たちの家族をどう守るのかと改めて考えておくことは本当に大事です。ぜひ、家族でも安全について話し合っていただけたら幸いです。
安全のABC
私は大学時代に「安全のABC」という言葉を学びました。
A:当たり前のことを
B:ぼやっとせずに
C:ちゃんとやる
と聞かされました。今でも覚えているくらい当時はビビビッと来ました。
製造業で働いているため入社してから嫌というほど安全に関する話は聞きましたが最初に衝撃を受けたことって結構覚えていますよね。
車の運転とかでも意識しておいておくとよいかもしれません。
仕事のABC
これは安全だけでなく仕事にも当てはまりませんか?
やりがいがない、面白くない、気分が乗らないとか言って日々の仕事をいい加減にやったりすることないですか?
私も正直あります。ゼロではありません。
そういう時はいい加減にやった時に困る顧客や仲間がいないか想像してみてはどうでしょうか?きっと目を覚ますと思います。
誰かのお困りごとを解決するために仕事するぞ!という熱い気持ちを持つだけでなく、淡々と仕事をこなすことも必要です。冷静と情熱のあいだへ!
当たり前のことを当たり前にやることは簡単ではありませんが本当に重要です。
「ま、いっか」と怠っていたことを当たり前にやっていきましょう。
当たり前のことをぼやぼやせずにちゃんとやるこで誰かのお困りごとの解決につながると信じて。
今回もお読みいただき誠にありがとうございます。書き続けることができるのも皆さんの応援あってのものです。
今後ともどうかよろしくお願いいたします!
以上、ご安全に!
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