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わたくし小沢一郎(編集者)は、乙武ひろたださんを応援します

※乙武本人ではなく、選挙期間につき、応援者が寄稿しています。

 私はいま66歳の年金生活者だ。定年までは出版社に勤めていた。現役時代を振り返るとなんとも恥ずかしいのは、ベストセラー『五体不満足』の編集者として鼻高々になっていたことだ。だから天罰が下ったのだろう。ここに来て、膝が痛み始めた。もの忘れがひどくなった。甲状腺と口腔にがん細胞が見つかった。

 でも、体に変調をきたしはじめたおかげで、よかったことが一つある。ものごとを弱い立場、小さな立場から考えることが、少しずつできるようになってきた気がするのだ。杖をつきながらゆっくりと歩く高齢者の気持ちや、女性であることが理由で仕事を任せてもらえない無念さに、遅まきながら少しずつ想像が及ぶようになった。

 選挙での投票にも変化が生じつつある。現役時代は立候補者が保守か革新かを最優先に投票していたけれど、最近は日々の暮らしという視点から立候補者を観るようになった。歳を取って自分の生き方を反省したら、世界が違って見えはじめた。

 弱者ファーストの視点。

 それを身につけることが私たちには必要だと、遅まきながら気がついた。
 乙武さんの政策は、徹底的に弱者ファーストだ。「子育てを全力でサポートする」も、「誰も取り残さない災害対策へ」も、「自分らしく生きる選択肢のある社会へ」もみんな弱者のための政策だが、それらに、障害を持つ「当事者」としての視点だけでなく「反省者」としての決意がにじみ出ていると感じるのは、私だけだろうか。もっと言えば、乙武さんが目指す世の中の未来像に、平和憲法の条文を弱者の視点で具現化する、新しい政治の形が見て取れやしないか。

 みんないつか弱者になる。歳をとったり、事故や災害に遭ったり、職場を失ったりする。でも、だいじょうぶ。「当事者」でもあり「反省者」でもある乙武さんならば、きっと、誰もが取り残されない暖かい世の中をつくってくれると信じている。

 乙武洋匡さんの再挑戦を応援したいと思う。
 
 

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