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母が認知症になりました3

お金の管理が出来なくなっちゃったら
もう放っておいちゃダメだよねぇ…

もう、私も母のこと
無視してちゃいけないよね…

いつからだろうか
「私は、母のこと嫌いかも」
そう自覚して距離をおいた

会えば必ずイラっとさせる母
私の話を聴いてくれない
なんでもかんでも
他人(私)のせい

母は、捨てられない人。
だから家の中が物で溢れてる。
私は、捨てたい人。
だから実家に帰りたくない

いろんなところで
価値観のズレがあり
一緒にいられない

物心ついた頃から
私は、おばあちゃんの部屋で
おばあちゃんと一緒に寝ていたし

母といても心地よさを感じられない

「母のようには、絶対になりたくない!」

子供にこんな風に思われるなんて
なんて可哀想な母…
私は、母のような「お母さん」にはなりたくない。
だから私の子育ては、母とは違うやり方で育てたい

そう思って
ずっと生きてきたのに…

娘と私のやり取りが
母と私のやり取りに似ていることに
気がついた

娘から
「ママは、私の話を聴いてくれない」
そう言われてしまった

私は娘の話を聴いているつもりなのに、娘にはそう思われていない…
私の方から娘を見ると、娘の方が話を聴いてくれていないと思われる

これは、どういうことなのか!?
なぜ、お互いに「話を聴いていない」と感じているのか?

娘と2人で、そこを話し合ってみた。

話しているうちに分かったことは
「聴く」ということに関する価値観にズレがあったこと

「聴く」ではなく「聞く」(聞こえてる)で、聴いてそれに対して答えるというよりも

相手が話している時は黙っていて
相手の話が聞こえなくなったら
自分の思いを話している

あくまでも自分が伝えたいことだけを重要視して、相手が何を言ってもそれを通そうとする

基本的に、自分が正しくて
相手が間違っている

だから、相手の話に対して
聴く耳がない

赤の他人だったら気を遣っているから問題が起きないのだが、親子だとそこが崩れる

相手のことを知っていると思い込んでいるので、相手を知ろうという努力をしなくなってしまう

だから
相手の話を聴かずに伝える方だけを優先する

ああ…
気づけて良かった

私と娘の関係は
私と母との関係のようには
ならないなと思った

自分と相手の価値観を同じにするのでは無く、自分と相手の価値観が違うことを知ることが大切なんだなと感じた

親子だからといって
価値観が同じな訳じゃない

私は、母と価値観を同じにする必要も無いし
母が、私と価値観を同じにする必要も無い

価値観が違うから嫌い
というのも違う…

「母と向き合えそう」
そんな気持ちになれました

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