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【Drummer】H2O初の試み、Drum SessionのDrummer奏生にインタビュー

引退公演でドラムを生演奏してくれる、14期Lock伊藤奏生にインタビューしました!


―ドラムはいつから始めたのですか?
ドラムを始めたのは中学生の頃ですね。小学生の時に中学校の吹奏楽部の演奏を見て、そこで真っ先にパーカッションやりたいってなったのがきっかけです。中学では吹奏楽部で、高校からは軽音楽部でドラムをやってました。中3くらいの時に電子ドラムを買ったけど、部活の規模が小さかったのもあって中学生の頃はそんなに触れてなかったかなー(笑)

―そこではどんな曲を弾いていましたか?
吹奏楽部の時はもちろん吹奏楽の曲を弾いてて、軽音部では当時好きだった邦ロックのバンドコピーを主にやってました。例えばー…sumikaとかRADWIMPSとか。結構BPMが速い曲をやってました。音楽の趣味の方向性もドラムで結構決まるようになった時期かな、と思います。

高校時代の奏生

―印象に残ってる曲はありますか?
印象に残ってるのはsumikaの『Lovers』って曲。邦ロックは楽曲と同じ譜面で叩くんですけど、『Lovers』自体は常にある繰り返されるビートと、たまに出てくる曲の曲調の転換点(フィルイン)の組み合わせの流れの自由度が高くて。完全にコピーじゃなくても楽曲として成り立つし、好きなようにアレンジを多くできた曲…だからこそ、同じ譜面をやり続けるってことに固執せずに、ドラムの音質、どういう音を出したいかってことにこだわって研究できて、すごく思い出に残っています。


―どのような曲が好きですか?

ジャズ出身者の邦ロックの曲…簡単に言うと、軽やかで手数の多いロックをよくやってました。パンク、激しいヘビメタみたいなドラムじゃなくて、ビート感があって爽快感がある曲のほうが叩いてて楽しかった記憶があります。

ー好きなドラマーについて教えてください!
答えるの難しいな…誰にも伝わらないから(笑) 好きなドラマーはジョニー吉長さんっていう人。最近亡くなられた方なんですけど、日本のJ-POPシーン、J-ROCKシーンに最も貢献したといっても過言ではないバンドがあって、そこでドラマーをされていた方です。すごく安定したドラムを叩くとか、すごく手数が多いとかではなくて。でも、独特のグルーブ感があって、1音1音丹精込められた音で、ドラムのプレイングを見ても参考になるし、音を聞いても、こういう間の取り方とかフィルかっこいいよね、みたいなのが1番自分に刺さるドラマーです。

もっとポップなドラマーをあげると、King Gnuの勢喜遊さんとか、東京事変のドラマーの刄田さんは、曲を結構聴いてたので参考にしてたかな。勢喜遊さんのはねるようなドラムは難しくて出来ないんですけど、叩いてて1番楽しいし、好きでした。刄田さんは左利きの方で、普通の右利きのドラムの人が叩くようなクロスした形じゃなくて、オープンハンドっていう手を開いて叩く奏法なんです。それがまず印象的なのと、手数とかおしゃれさが特出してると思います。東京事変のドラムの音ってなかなか注視することないかもしれないんですけど、すごくかっこよくて、フィルインを考えた時には結構参考にしてました。他にもいろいろいるんですけどね…このくらいにしておきます(笑)

ー好きなドラムのリズムパターンはありますか?
足の16ビートが結構好きで、FUNKみたいにダカダカダカダカってずっと踏んでるんじゃなくて、途中でダダッってやるのが好きですね。手の叩くリズムで好きなのは跳ねてる感じのビートで、素直に8ビートを刻むのが好きですね。ダンスではこれを16ビートって言うけど、音楽では1小節4拍だから8ビートって言うんです。それの途中で裏拍を取る叩き方が、聴いてても叩いていても楽しいです。あとは単純にFUNK Beats。素直にリズムパターンとして好き。踊りやすいし叩きやすいし、聴いてて耳馴染みがすごくよくて落ち着く感じがするかな。

ー今回のDrum SessionでもFUNK Beatsはやりますか?
(食い気味に)絶対やる。それがベースになってるので、そこからどうリズムを変えていこうかって感じになると思います。

―生演奏の意気込みを教えてください。
最近、R3ude(奏生が所属している他大のダンスサークル)の学祭のLockショーケースで1曲目で1分くらいのドラムを作って、録音して踊ったんです。それが今思い返すと結構不安定だったし、そんなに練習してなかったのもあるけどあんまり満足いってなくて。なので、本番に向かって満足できるくらいの譜面と練習量をもって、自分の中では良い音で演奏できたら良いなと思います。

東工大の講堂にて。

(編集者:14期 木下遥乃)


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