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    本の紹介・読書の記録 読書メモ https://twitter.com/gypsyhirano/status/1477267563948425221?s=61&t=gQWiWWxnNvV2dA2nj5TZtg 漫画の記録 https://twitter.com/gypsyhirano/status/1477287208684236801?s=61&t=gQWiWWxnNvV2dA2nj5TZtg

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    自分の心持ちを少しだけ穏やかに、スーッと晴らしてくれる名言をメモしています。 https://twitter.com/gypsyhirano

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【読書メモ】Anthro Vision(アンソロ・ビジョン) 人類学的思考で視るビジネスと世界

Making the strange familiar. Making the familiar strange. 未知なるものを身近なものへ。身近なものを未知なるものへ。 人類学者からFinancial Times編集者へと転身したジリアン・テット(Gillian Tett)による、ビジネスや人生への取り組み方について異なる考え方を促す示唆に富んだ本である。彼女の主張は、人類学(Anthropology)の原理をビジネスや日常生活に応用することで、個人や組織が人間の行動を

    • 【読書メモ】サイロ・エフェクト 高度専門化社会の罠

      なぜ現代の組織で働く人々は、ときとして愚かとしかいいようのない集団行動をとるのか。 なぜ我々は時として自分に何も見えていないことに気づかないのか。 世界の金融システムがメルトダウンし、デジタル版ウォークマンの覇権争いでSonyがAppleに完敗し、ニューヨーク市役所が効率的に市民サービスを提供できない背景には、共通の原因がある。 イギリスの経済ジャーナリスト、ジリアン・テットが導き出した答えが、サイロである。 複雑化する社会に効率的に対応するため、組織の細分化と専門特化

      • 【読書メモ】ショック・ドクトリンーー惨事便乗型資本主義の正体を暴く

        カナダのジャーナリスト、ナオミ・クラインが、世界を席巻している新自由主義、市場原理主義を鋭く批判した名著。 新自由主義の教祖ミルトン・フリードマン。彼は、「真の変革は、危機状況によってのみ可能になる」と提唱し、過激なまでの自由市場経済は市場原理主義、新自由主義などとも呼ばれ、急進的な民営化や規制撤廃、自由貿易、福祉や医療などの社会支出の削減を推進し、世を席巻した。 しかしこうした経済政策は、大企業や多国籍企業、投資家の利害と密接に結びつくものであり、貧富の格差拡大や、テロ攻

        • 【読書メモ】苦しかったときの話をしようか ビジネスマンの父が我が子のために書きためた「働くことの本質」

          苦しかったときの話をしようか、著:森岡 毅 著者は、経営危機にあったUSJを劇的に再建した戦略家。本書は、大学生になった我が子のために、就活、昇進、転職、起業などキャリア形成について書きためていたプライベートな文書を、一般に向けて加筆したもの。就活中の学生のみならず、社会経験を経た人が読んでも面白く、ためになる内容になったいる。 実際に米国本社で勤務したときの経験談には、心動かされるシーンや、参考になる点も多かった。 印象に残った箇所迷った時は厳しい方を取れ。 今日の自

        【読書メモ】Anthro Vision(アンソロ・ビジョン) 人類学的思考で視るビジネスと世界

        • 【読書メモ】サイロ・エフェクト 高度専門化社会の罠

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          【読書メモ】人類とイノベーション:世界は「自由」と「失敗」で進化する

          人類とイノベーション:世界は「自由」と「失敗」で進化する、著:マット・リドレー 著者は進化生物学を専門にしており、人類の進化に関する著書が多い。本書では、人類の歴史におけるイノベーションの数々を振り返り、イノベーションを生み出す要因や阻害要因を明らかにしている。 イノベーションはどのようにして生まれてきたのか?先史時代の農業革命から、食料、白熱電球、コンテナなどの歴史上の複数の事例を掘り下げ、イノベーションを起こすためのヒントを探る。いくつもの例があり、少し冗長にも感じた

          【読書メモ】人類とイノベーション:世界は「自由」と「失敗」で進化する

          【読書メモ】幸福の「資本」論

          幸福の「資本」論、橘玲著 幸せになりたいと願っている人は多いだろう。 しかし漠然と願っているだけでは当然幸せにはなれないし、何をしたら良いのかわからないという人も少なくない。 捉えどころのない、また多様性の高い「幸福」について、本書は具体的な方法を授けてくれる。 どのように一歩を踏み出せば良いか迷っている人には参考になる一冊。 幸福の3つの土台=人生のインフラ・金融資産(不動産などを含めた財産):自由 ・人的資本(働いてお金を稼ぐ能力):自己実現 ・社会資本(家族や友達の

          【読書メモ】幸福の「資本」論

          悲しいことがあっても苦しくたって結局、最後にはたどりつく目指してた場所へと 今新しいドアを開けてまた少し強くなるよ 予定通りに行かない毎日でも 生きているだけで君は宝物さ! いつになっても悩みは消えないけど、生きてることですべてはOKさ! everything, EXILE

          悲しいことがあっても苦しくたって結局、最後にはたどりつく目指してた場所へと 今新しいドアを開けてまた少し強くなるよ 予定通りに行かない毎日でも 生きているだけで君は宝物さ! いつになっても悩みは消えないけど、生きてることですべてはOKさ! everything, EXILE

          若者は金持ちになることを夢見て、金持ちは若返ることを夢見ている。 #名言メモ #paradox #rejuvenation #investment

          若者は金持ちになることを夢見て、金持ちは若返ることを夢見ている。 #名言メモ #paradox #rejuvenation #investment

          【読書メモ】シリコンバレー式 自分を変える最強の食事

          「シリコンバレー式 自分を変える最強の食事」、デイヴ・アスプリー著 あらゆる投資のなかで、自己投資がもっともリターンが大きいことは世の真理である。スキルや経験はもちろんのこと、自分の健康へも当然投資すべきであると考えており、定期的に運動や食事に関する本を読んでいる。 食事に関する本は数多あり、時代背景や著者の思想によって、健康に良いとされるものが異なっていたり、変わっていくこともある。そのため自分にとって何が適しているのかを常に試行錯誤し、アップデートしていく必要がある。

          【読書メモ】シリコンバレー式 自分を変える最強の食事

          【読書メモ】21世紀の不平等

          「21世紀の不平等」、アンソニー・アトキンソン著 昨今注目の経済学分野である「格差」を扱った研究書である。ベストセラーとなった「21世紀の資本」の著者であるトマ・ピケティ氏が本書の「序文」で指摘するように、格差是正のための政策提言を展開する「行動計画に完全に専念した本」であり、格差・貧困問題を扱う大著である。 筆者のアンソニー・アトキンソン氏はピケティ氏の師匠にあたり、格差・貧困問題を理論的・実証的に研究してきた世界的権威である。ピケティ氏も大きな影響を受けた研究者の一人

          【読書メモ】21世紀の不平等

          将来のことより過去のことを話す方が多くなる年齢になった時、その時のオレは今のオレを懐かしく語れるのだろうか。今こんなにも苦しいのに。今こんなにも不安なのに。“今”がこんなにも全てだというのに。 #名言メモ

          将来のことより過去のことを話す方が多くなる年齢になった時、その時のオレは今のオレを懐かしく語れるのだろうか。今こんなにも苦しいのに。今こんなにも不安なのに。“今”がこんなにも全てだというのに。 #名言メモ

          【読書メモ】実力も運のうち 能力主義は正義か?

          かの有名なハーバード大学教授マイケル・サンデルによる、2020年に出版された「The Tyranny of Merit」の邦訳書である。サンデルの思想の特徴は、民主的なコミュニティを通じた共通善の追求を掲げ、功利主義や市場主義を厳しく批判することにある。その立場から本書で論じられるテーマは、メリトクラシー(meritocracy;能力主義、功績主義)である。 能力主義による分断19世紀以降、人種や性別、出自によらず、能力の高い者が成功を手にできる平等な世界を、我々は理想とし

          【読書メモ】実力も運のうち 能力主義は正義か?

          【読書メモ(Audible)】ぼくたちは習慣で、できている。

          ぼくたちに、もうモノは必要ない。でミニマリストという生き方を提唱した佐々木典士氏の2作目である。本書はミニマリズムでなく、いかに習慣が大切であり、どのように継続していくかということがまとめられている。 いつものごとく、要点をまとめておこう。 才能は習慣の継続から作られる以前もメモしたが、イチロー選手は野球を初めたときから神がかり的な天才ではなかった。しかし「誰でもできること」を「誰にも出来ないほどの量を継続した」から偉大な結果を出せたのだ。 習慣の継続が才能を作り上げる

          【読書メモ(Audible)】ぼくたちは習慣で、できている。

          【読書メモ】EAT&RUN 100マイルを走る僕の旅

          先日、人生を変えるモーニングメソッドを読んで朝活を実践している。朝ランをすると頗る体調が良い。これはコツコツと継続できそうだし、続けていきたい。一方で、私のような素人のランではなく、もっとハードなラン、ウルトラトレイルランニングをしている人は何を考えて、どういう目的で取り組んでいるのだろう。どういう食事をとり、どういう生活を送り、そしてどのような境地に達するのだろうか。いくつか印象に残った箇所をメモしておこう。 筆者のスコット・ジュレクは、アメリカのウルトラマラソン界のスタ

          【読書メモ】EAT&RUN 100マイルを走る僕の旅

          【読書メモ】人生を変えるモーニングメソッド:朝時間が自分に革命をおこす

          タイトルの通り、「朝」を使って「人生を変える」方法を紹介した本である。何か新しいことを始めたい人、やりたいことがあるけど忙しくて時間がない人、「朝活」をしているけどうまくいっていない人などに向けた、朝時間を最大限活用するためのコツとアドバイスが詰まっている。自分の人生の質を向上させてくれると感じたノウハウをメモしておこう。 モーニングメソッド(miracle morning)朝を有意義に過ごせば、その日は良い1日になり、良い1日が続けば、良い人生となっていく。これに異論のあ

          【読書メモ】人生を変えるモーニングメソッド:朝時間が自分に革命をおこす

          【読書メモ】暴力と不平等の人類史ー戦争・革命・崩壊・疫病

          持てる者と持たざる者の間の格差は、人類の文明が誕生して以来、拡大と縮小を繰り返してきた。昨今、経済的不平等が一般の言説において再び脚光を浴びるようになり、不平等を減らす方法についての提言には事欠かない。ノーベル経済学賞受賞者たちも、受賞歴では劣るが著作の販売部数では時に勝る同業者や種々雑多なジャーナリストにならい、所得と富の均衡の回復法を書き連ねた本の出版という儲かるビジネスに参入している。「格差」「不平等」といった言葉をタイトルに含む本が跋扈しているが、その歴史は長い。本書

          【読書メモ】暴力と不平等の人類史ー戦争・革命・崩壊・疫病