「びっくりドンキー」について語りたい!〈ルーツの店・ベルの思い出〉
唐突だけど、私の「びっくりドンキー」語りを聞いてほしい。
「びっくりドンキー」今昔話。
あまり知られていないけど、「びっくりドンキー」のルーツは岩手県盛岡市。
「びっくりドンキー」1号店は札幌だけど、盛岡に、ドンキーのルーツである「ベル」というお店がある。
こちらのページが詳しい ↓
1980年代前半。
私は盛岡の繫華街近くに住んでいた。
家族での外食は、いつも「ベル」。
幼稚園児~小学生の私は「ベルランチ」というメニューが好きだった。
木の大きな丸いお皿に、ハンバーグ・ご飯・サラダ。
ハンバーグはやわらかくジューシーで、子どもにも食べやすい。
かかっているのは香ばしい玉ねぎソース。これが絶妙な量で隣のご飯にしみこんで(牛丼のつゆだくよりはずっと少ない、本当に絶妙な量)少食なちびっこでも、ご飯が進む進む。
つまり現在のびっくりドンキー「レギュラーバーグディッシュ」とほぼ同じもの。
チーズバーグディッシュは「チーズランチ」
エッグバーグディッシュは「エッグランチ」
という名前だった。
昼でも夜でもランチ。
「定食」「セット」くらいのイメージだったのかな。
チーズランチの、井ゲタの形に乗っかったチーズも大好きだったな。
「ベルランチ」は450円、
「チーズランチ」ほか、ハンバーグに何かのっかってる系は550円だった。
※当時、消費税はない
そしていつしか、箸袋など、店内のさまざまな印刷物に「びっくりドンキー ベル」と書かれたものを見るように。
びっくりドンキーって何?と聞く私に、母はどう説明してくれたかな……
ベルの会社が北海道に移ったらしいよ、と両親が話していたのも、その頃だったと思う。
我が家もその頃、少し遠くに引っ越した。
ベルは、支店を減らしつつも引き続き営業。
札幌に移った会社が展開する「びっくりドンキー」は怒涛の快進撃を続け、全国に進出。我が家が車で行ける範囲にも店舗ができた。
高校生になると、家族でなく、友達と自転車でびっくりドンキーに行くようになった。
ベルのメニューについて、もう少し。
(びっくりドンキーのものと、ほぼイコールです)
ハンバーグは、お箸で食べられる和洋折衷。
ソースがよくあるデミグラスでなく、醤油と玉ねぎのソース。
和風にも洋風にも振りきっていない、絶妙なバランス。
お肉は100%牛肉ではなく、豚肉も入った合挽き肉。これがお箸で食べられるやわらかさ、ジューシーさの秘訣かと。豚肉ってジューシーだもんね。
100%牛肉でデミソースの本格ハンバーグも好きだけど、この親しみやすいハンバーグは別物。
ソウルフード的愛着を感じずにはいられない……
全国展開している「ドンキー」で今でも思い出の味が楽しめるなんて、本当にありがたい限り。
あと、忘れられないのが「メリーゴーランド」というデザート。
銀色のパフェカップに、たっぷりのソフトクリーム。
その上に、色とりどりのカラースプレー(つぶつぶのやつ)、
オレンジといちごのソースがひとすじ。
そして、市販のクッキーやポッキーがぶっささっている。
パフェカップの上部を全て食べてから、カップの中に埋まったお楽しみを掘り出す。
このお楽しみ、「ベル」では
「オレンジゼリー・コーヒーゼリー・白玉団子」から選ぶことができた。
子どもの私は、最初当然のように「オレンジゼリー」を選んでいたけど、ある時白玉の魅力に気がついた。
ソフトクリームとまざったモチモチの白玉の、美味しかったこと!
このメリーゴーランド、「びっくりドンキー」にも引き継がれ、つい数年前までメニューにあった。
ゼリーの選択肢はなかったと思うけど、白玉は入っていて。
しかし現在のドンキーでは、メリーゴーランドはなくなり、白玉だけがパフェの中で生き残っている。
でも申し訳ないけど「それじゃない」……
あの、ポッキーがぶっささったチープなメリーゴーランドで、白玉が食べたいんだよ!!
「ベル」で私が食べていた頃は280円で、後年ドンキーでも380円くらいだった記憶。
実際本当にチープ、いやリーズナブルなのです。
メリーゴーランドの復活を、切に願う私。
もしあれが一時でも復刻したら、絶対ドンキー行く!
あれ?
もしかしたら、「ベル」にならあるのかな。
今度盛岡に行ったとき、突撃してみるか……!
最後に、
この記事を書こうと思いついたのは、こちらのanneさんの記事から。
タイトルとはちがって、美味しそうで楽しい餃子の話。玉ねぎを使った餃子餡のレシピがとっても美味しそう。
焼売の皮で餃子を作ったエピソードも秀逸😆
ひき肉つながりでハンバーグ、びっくりドンキーの話が少し出てきて、餃子関係ないところで思わず食いついてしまった私(そもそもanneさん、ハンバーグ好きじゃないって言ってるのに)笑
楽しいので、こちらもぜひ読んでみてください🎵
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