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「進路。その見通せぬ道」・・・先輩が言った事とは?


春になり、様々な進路を選ぶ悩みを聞くことも増えた。

4月になり、知り合いの役者の卵が二人、演技の道を諦めた。
一人は、全く別の仕事に、もう一人は就職を目指して学生生活に全力を傾けるという。

一方、夢の為に時間が自由になる派遣社員を狙った新卒学生がいたが、派遣会社に断られて諦めた。その後、彼は就職が決まり、自分を落とした派遣会社のクライアントになる可能性が出てきた。

そうかと思うと、30代半ばで離職し、就活している者も少なくない。この人たちは、それまで働いていた為か、危機感には差がある。焦っている者もいれば、何とかなる、と考えている者もいる。

やりたい仕事に就ければ良いのだが・・・。

でも「やりたい仕事」って働き始める前に分かるのだろうか?

仕事で知り合った先輩たち何人かに聞いてみたところ、

・幸福なのは
「やりたい仕事内容で一緒に働きたい同僚・上司がいて、給料も高い」
という仕事。

・不幸なのは、
「やりたくない仕事で嫌な同僚や上司が口を挟み、給料も安い」
仕事だという。

では、
①仕事内容
②人間関係
③給与

のうち、最も気にするのは何か、と聞いたら、
②の人間関係が最も多かった。

先日、就職と新人に関するTV番組を見た。
内容は、新入社員に対して、会社の上司たちから厳しい言葉を言われた時に、メンタルを守る方法(考え方)を教える研修を行うというものだった。

早い話が、怒られ慣れてない新人に、少しでも耐性を持ってもらおうという事らしい。

先輩はこれに対して、
「引き受ける会社側の問題もあるけど、就活する側の不見識もあるんだよ」
と話した。

その上で、先輩は社会人として必要な考えを語った。

「大学生の後輩が、漫画家の夢を諦めきれないと言って
相談に来たんだ。もう大学を辞めて
漫画家になるべきでしょうかってね。
で、俺は
『知らんがな!』

って答えてから、一つだけアドバイスした。

「趣味とプロの違いは何か分かりますか?」

答えは、量産が出来るか?

という事だ。

イラスト、漫画、文学、映画、何をどう作っても良いが、
プロは「量産」を求められる。

締切は学生が思っているより早いし、
ひとつの創作に掛けられる時間は短い。

もしプロを目指すなら、学生のうちに
自分の生産力の限界を試してみると良いだろう。
アイデアに何時間かかって、その後何時間かかるのか。
同時進行で何本まで作れるのか。
プロになれば、空いている時間にのんびり、
という訳にはいかない。
相手の求める通りの量産が出来なければ、仕事にならない。

そのための知識として、大学の授業を吸収するのも良い、
自分よりも知識があり、センスがあり、視点の違う人と出会えるかもしれない。
それらを隠して馬鹿の振りをして、周りを観察している人もいるかもしれない。

営業などは絶対現場で実践した方が効率が良いと思う。
それなら、営業狙いなら大学など必要ない
と思うかもしれないが、
営業には共通の話題も必要だからな、共通項をたくさん持つために大学に行くのなら、それでも良いだろう。

そういう事を求める企業もあるからな。

若いと、「勉強するという事」に意味を見つけるのは難しいかもしれないが、「勉強しないという事」には間違いなく価値はない」

そう思うと、今やる事が見えて来るかもしれない。

最後に先輩はこう言って占めた。

「人生の選択は個人の自由だ。
どんな職業を選ぼうが、その人の意志が決めたことだ。
『何となく人に薦められた』
『来ないかと誘われた』
ということだったしても、
薦められた道、誘われた会社を「選んだ」のは自分なのだから」

おわり





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