2024 #6 大阪×松本
※サムネは2023年に撮ったものです
観戦メモ
2回しかやっていないが、東大阪市花園ラグビー場での試合は、セオリーが通じないというか、特殊な場所だと痛感した。前回はぼこぼこのピッチ、今回は雨によって水を含みボールは走るところと走らないところがあり予測不能、更に不安定なジャッジ。ピッチの状況については当然ホームであるFC大阪の方が慣れているので、それに応じて割り切った戦い方をしてくる。
アウェイにとっては、まさに総合力が試されるというわけだ。
予測不能なボールの動きをするため、当然対応が難しくなり、ルーズボール・セカンドボール回収でお互いファウルを重ねてしまった。運が悪かったのは、カードを頻度が高いレフェリーに当たってしまったことだ。確かに佐相の退場は厳しいジャッジだったかもしれないが、すでに一枚貰っていたこと、前半からレフェリーとしてはカードなしで裁ききれない気分になっていたことを考えると、ルーズボールに対し削り合いが多く起きていた状況が状況を生んでしまったような気がする。
FC大阪は、崩してフィニッシュというより、打てると判断したらミドルレンジからでも打つというチームで、その割り切った戦い方に苦しめられた。
ただ神田のビッグセーブもあり、2試合連続クリーンシートを達成することができた。完全に崩すような形を作らない相手とはいえ、昨年はこのピッチで3失点したこと、前節いわてグルージャ戦から4バックのうち3人を入れ替えながら無失点を継続できたことは、素晴らしい結果だと思う。
逆に、特殊なピッチコンディションだったとはいえ、得点はおろかチャンスもあまり作れなかった攻撃は、物足りなさを感じる。特に退場者を出す前の前半。むしろ1人少なくなった後半の方が割り切ってチャンスを作っていた。
パスをしっかり繋いでサイドチェンジなども行いながら相手を揺さぶってチャンスを作る、と言うのが松本の攻撃方法だと思っているが、今日の場合はそもそもピッチコンディションが悪く、丁寧に繋ぐことが簡単ではなかった。そのため、ボールを持っても単独で侵入せざるを得ない状況になってしまい、奪い返されてしまっていた。
そこで後半はサイドに厚みを持たせ、オーバーラップしてクロスを上げるようにしており、一定の狙いは出せていた。ただ、中で合わせる絵が共有できていたかと言えば疑問が残る。また、相手陣地へ運ぶことができる攻撃のカードとして滝を残したことも疑問が残る。
データの話をすると、シュート本数はFC大阪の16本に対し、松本は7本。チャンスの割合もこれに近い感じだった。また、アウェイが2試合であることを差し置いても、ここ3試合で1得点しか挙げていないのは物足りない。開幕から6試合で計6得点、1試合平均1得点である。
首位大宮は倍近い11得点、次節対戦する岐阜もそれに次いで10得点と、すでに得点数でも差をつけられている。攻撃を売りにしたいチームとしては物足りない数字だ。
厳しい書き方をしてしまったが、特殊なアウェイで無失点、勝点1を持ち帰れることは、一定の収穫はあった。
この結果を活かすも殺すも今後次第だ。
監督コメント要約(生成AI Geminiで作成)
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