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2024 #7 松本×岐阜

この記事は記憶を基に書いています。事実と違っていたらごめんなさい。


大勢の岐阜サポが押し寄せたとはいえ8910人を集めた試合にしては残念な結果だった。

勝負は細部に宿る

我々のペースで終始試合を進められたのにも関わらず、試合の入りと終わりでそれぞれ失点し敗戦した。だいたい良くても、ちょっと緩さがある。結局それが仇となる。
終盤まで攻勢に出る場面もあって、あわよくば勝てそうだったのに、後半アディショナルに自滅してしまった。ショッキングな敗戦だ。

観たいのはいいサッカー、欲しいのは結果

荒木にやられた1点目。ハイライトだとノノが寄せているのがわかるが、ゴール裏から観ていて、一瞬あのコースが空いたのがわかった。打たれたらやだなと思った瞬間に、あそこしかないコースを突かれた。コースケヤマモトは確実に狙われていた。ただ、その後の対応は、もっと素早く切り替えて詰めるべきだった。

あっさり失点で始まってしまったので、このまま集中を欠いて立て続けに失点するのではという不安がよぎった。

しかし松本がここから立て直すことが出来たのはこの試合でよかったポイント。
ボールを握り、カズマ山口とヒグとコースケで左サイドを制圧し、コーナーを奪う。
新加入ジョップの収まりもよかった。相手CBより先に触れていた。彼を上手く使えれば、攻撃のバリエーションは確実に増える。

いつになく3人目の動きがあって、ボックス内いわゆるポケットへ突破することも出来ていた。総じて縦への意識が強く相手SBも両ボランチも自由に上げさせないように出来ていた。

失点してから切り替えることができたことで、早い時間に追いつくことが出来たことはよかった。ジョップというターゲットマンが相手CBにストレスを与え、縦への意識が功を奏した。

追いついたあとも、自分たちでゲームを支配した。4-4-2の岐阜はサイド攻撃もあまり見られず苦し紛れに2トップに付けようとするパスが出る程度だったので、抜け出し自体は驚異だったが、バックラインと神田でなんなく処理できた。




一進一退の後半

後半もそこまでやられているという印象は受けなかった。
馬渡や菊井からジョップへのクロスが何本もあり、かなり可能性を感じた。
あと安藤の足元の技術がかなり高い。派手さはないがかなりうまい選手だと思う。
中盤のレオとコースケ、住田も至るところにサポートに行き、数的優位を作った。彼らと菊井を含めて対人守備の強度は高かった。岐阜の選手はゴロゴロ転がっていた。

終盤になるにつれ、押し込む岐阜とカウンターに出る松本のせめぎあいになる。
ただ奪い返したときに、ラフに前に出すボールがラフすぎて捨てているだけになってしまうことがあるのがもったいないと思った。ウイングとトップが反応できていればもっとチャンスになるはずで、オフサイドになった滝の抜け出しはかなり惜しかった。

最終盤の失点は、攻撃をフィニッシュまでやりきれなかったこと、相手に持たれたときの守備がボールホルダーへの寄せよりラインを下げることが優先されてしまったことが原因にある。
ゴール裏から観ていて、ボールに寄せず、あれよあれよと下がっていく様子でなんとなく悟った。
ズルズル下がるだけの守備ラインは相手のゴールの可能性をどんどん上げさせ、最後は自滅に近いような失点をしてしまった。

すごく勿体ない試合だった。

勝てば間違いなく流れが変わるような試合だった。戦術的にはやりたいことがある程度出来ていた。

それでも負けるというのは、マネジメントも含めて詰めの部分=細部の部分で甘さというか緩さというか時間帯による集中のムラがあるとか、苦手なところに厳しくやれていないことが原因にあるんじゃないかと思う。

精神論みたいになってしまったが、繋ぐこと・崩すことを頭でっかちになって回して、その結果得点が出来ず、逆に頭でっかちによる隙を突かれている現状では、これからも勝ったり負けたりを繰り返し、中位のままだ。
ボールを失ったところの切り替えの隙みたいなものは、なにもこの試合に限った話ではない。

ここまで厳しいことを書いてしまったし、観る側もやる側もショッキングな負けだったが、とりあえずジョップを基準にした攻撃のバリエーションには可能性があると感じるので、そこに希望を見出していきたい。



11年ぶりのホームでの敗戦

ということで、当時の結果を見てみました。
懐かしい面々と選手チャントが頭をよぎりますが、もっと見てほしいのは、反町監督のコメント。

試合の内容は全く違うし、どこまで深く話すかの粒度は監督によって異なるので一概に比較することはしませんが、この部分が印象的です。

Q:試合前の選手の雰囲気は?勝って当たり前という空気はなかった?
「勝って当たり前の試合なんてないです。高校生との試合ではないですから。貴方方はそういう論調で話を聞いたかも知れませんが、我々は21番目のスタート。別に普通に平常心でやれば良いんです。準備してきたことをそのままパフォーマンスに出せば良いんです。ハーフタイムにも言いましたが、気どってプレーして汗をかかないでいたらこういうことになるということです。もしかしたら、選手はどこかにあったかも知れないし、ラッキーで点が取れてこのまま行けると思ったかも知れませんが、サッカーはそんなに甘くはないですからね

Q:選手の緩さは感じた?
「それは何とも言えないですね。ただパフォーマンスは良くなかったですよね。色んな意味で。くさびのボールが溜息で終わってしまうパスが多かったですよね。それは別にわざと相手に渡しているわけではないですから。それはあくまでもテクニカルな部分ですから。それはしょうがないですよ。皆さん勘違いしている部分があるかと思いますが、我々はまだまだそんなに強いチームではないですからね

反町監督記者会見のコメント

クラブもサポも、この11年でいろいろな世界を見てきました。バカでかいスタジアムで、やっとの思いで勝点3を得て涙を流したこともありました。

周期が回って同じ場所で同じ相手に負けてしまった今、クラブもサポもこの「サッカーの厳しさ」と改めて正面から向き合わなければいけないと思います。


戦術的なことあまり書けなくて申し訳ないですが、この辺で終わります。

現地観戦で2連敗です。「あんたが来ると負ける」と言わないでくださいね。

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