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スクワットって、そんなにキツくて特殊な運動ですか? そう感じたあなたは「ゆでガエル」かも!?

今回は介護職とジムトレーナーの両方を経験した私が、現場で実際にみて感じた「現代人の脚力事情」についてちょっとシリアスなお話をしたいと思います。

スクワットと聞いて何を想像しますか?

スクワットという単語をと聞いてどんな印象を抱くでしょうか?
いい印象だと「筋トレの王様」「頑張って続ければ瘦せそう」「効率よく下半身の筋力をつけられる」などなど

わるい印象だと「きつい」「疲れる」「脚が太くなっちゃう」
または筋トレ全般にも言えますが、「ボディビルダーがやることであって私には関係ない」などが挙げられます。

いろいろ思い浮かぶかと思いますが、「きつい」「疲れる」で頭の中がいっぱいになったの方、あなたはもしかしたら既に「ゆで上がる寸前のカエルさん」かもしれません。

脚の筋力の視点からゆでガエル理論を見る

ゆでガエル理論とは、ゆっくりとした環境の変化に気がつかず、自分が気付かないうちに致命的なダメージを受けることです。
たとえば、
・売上が低迷してきても対策を先延ばしにした結果、取返しのつかない経営状態に陥った
・陳腐化したスキルを放置した結果、周りに追い越されてポジションを失った
などのことを指します。
なぜゆでガエルが用いられるのか。
それは、
・カエルをいきなり熱湯に入れれば驚いて逃げ出す
・カエルを冷たい水に入れ徐々に温度を上げていくと、タイミングを逸して熱湯でゆで上がり死んでしまう
ことを引用しているからです。

ゆでガエル理論とは?【意味をわかりやすく解説】事例
https://www.kaonavi.jp/dictionary/boiled-frog-theory/

この理論には科学的根拠がないのですが、ゆるやかに侵食する危険に対して警鐘を鳴らすときの例えとして使われます。
これをスクワットに置き換えると・・・

何も対策しなければ、30代から脚の筋肉量は年間1~2%の速度で減少します。
スクワットがきついと感じてしまうほど、脚の筋力が少しずつ衰えてるのに自覚がなく過ごしてしまい、最終的に寝たきり状態になってしまう
という感じですね。

いい湯だな、と言っていられるのも束の間・・・

脚の筋力低下を甘く見た人の末路

いきなり寝たきりなんて言われて、そんな大げさな、と思われたかもしれません。
ですがスクワットがきついことと寝たきりは同じベクトルの上にいるのです。

  1. 走ることやジャンプが困難になる

  2. 手での補助なく立ち座りをすることが困難になる

  3. 階段昇降が困難になる

  4. つまづきや転倒が多くなる

  5. 歩行が困難になる(歩行スピードが著しく低下する)

  6. 寝たきり

脚力低下が段階的に進んで行きつく末路が寝たきりです。
筋力低下に早い時期から対処するに越したことはありません。

スクワットが嫌われている理由

ジムでトレーナーをしていると、多くの会員様からスクワットがまるで悪魔の如く忌み嫌われたり、邪神の如く畏怖の象徴のような扱いをされていることに気づきました。ダンベルやバーベルを持つことを嫌がられることもありますが、何も持たないスクワットですらメニューに入れることを嫌がられます。(ダンベルイヤイヤ症候群についても別の機会に記事にしたいです)

みなさま、スクワットが何か”特殊なこと”や”特別なこと”と捉えているような感じがします。

しかし、冷静に考えてみてください。
両足でしゃがんで立つだけの動作がそんなに特殊なことでしょうか?
そもそも、しゃがんだ状態から自力で立つことができないってまずくないですか?

みんな気付いていないのです。
スクワットが嫌いなんじゃなくて、スクワットがきついと感じてしまうほど脚力が低下していることに!

そう、気付かないうちに「ゆでガエル」になってしまっているのです!

介護施設ではスクワットが案外すんなり受け入れられる

介護施設ではリハビリ(機能訓練)が行われています。私は介護施設で運動指導をメインとして入浴介助やイベント運営、送迎など色々な業務をやっていました。
なつかしの歌のリクエストに応えて歌うこともありました。リクエストした利用者さん、感激して泣いてくれたなぁ

日常生活に支障をきたし要介護や要支援認定をうけた方々が、運動機能を維持、向上するのがデイサービスの役目のひとつです。
そこでは当然、椅子から立ち上がることが難しくなった方が大勢いらっしゃいます。

デイサービスでは毎日のように椅子から立つ訓練や、脚で押す力を鍛えるマシンでのトレーニングが行われています。
当然、要介護認定を受けていて、かつご高齢なので筋トレはつらいはずです。
しかしトレーニング自体を拒否されることはあまりありませんでした。
なぜでしょうか?

彼らには寝たきりになりたくないという危機感があるのです。
周りに寝たきりになってしまった方もいるでしょうし、寝たきりになった方がどういう生活をどういった気持ちで送っているというのも耳にするのでしょう。
日々衰え行く身体、眼前に差し迫る危機が彼らを奮い立たせ突き動かすのです。
中には、椅子の肘掛けに手をつかないで立ち上がれるようになりたい、と具体的な目標を掲げて頑張っている方もいらっしゃいました。

実は20代の若者が一番危ない!?

ジムのトレーナーになってからは20代~80代まで幅広い年齢層のトレーニング指導を担当しました。そこで、ある世代を境にスクワットで深くしゃがむことが途端に難しくなることを発見しました。

これは完全に私見、憶測ですが
1990年以降、めっきり見かけなくなってしまったアレが原因だと考えています。

和式トイレ」です。

30代以上の方は少なからず使った経験があるはずです。
なので、スクワットで一番深くしゃがむ状態を和式トイレに座るような状態と例えると、スッとできることが多いです。
年代が上になるほど動作を身体で覚えていてスクワット動作に繋げやすいです。

しかし20代の方はどうでしょう。和式トイレなんてほとんど使ったことがないはずです。椅子より低い位置までしゃがむ経験が乏しいので、深くしゃがもうとすると途中で力が抜けてしまいます。
深くしゃがむという概念がないのです。

無論、他にも原因はあります。スマホやパソコンの台頭で仕事の時間の大半を座ったまま過ごすようになったとか、無茶な食べないダイエットが横行してたこととかで、筋力が弱く、筋肉量がとても少ないです。(この話は別の記事で詳しく解説したいです)

若いので、筋力低下が問題であると考える機会は少ないでしょうし、よもや自身が筋力低下しているとは思わないことでしょう。
なので
スクワット → つらい → やりたくない
という図式に陥ってしまいます。

意外な救世主。習慣による積み重ねってやっぱり効くんですね。

この脚力テストにひっかかったら今すぐスクワット!

脚の筋力低下を測るものさしとして、日本整形外科学会から発表されているロコモ度テストの中から立ち上がりテストを使用します。ロコモ度は1~3あって3が最もヤバいやつです。

立ち上がりテスト
https://www.taisho.co.jp/locomo/test/sp/test1.html

セーフ
40cmの台から片脚で立ち上がり、そのまま3秒間片足立ちをキープ

ロコモ度1
上記片脚立ちができなかったが、両脚で20cmの台からは立ち上がれる

ロコモ度2
両脚で20cmの台から立てないが、両脚で30cmの台から立ち上がれる

ロコモ度3
両脚で30cmの台から立てない

ロコモ度2、3の方は整形の受診を推奨されています。
そのくらい、将来歩けなくなる可能性が高いということです。

脚力に不安を感じたら筋トレ倶楽部Hoppyへ!!!

ロコモ度テストでひっかかった方、セーフだけど危なかった方、筋力は対処が早いほど苦労せず取り戻すことができます。手遅れになる前にトレーニングを習慣にしていきましょう。

20cm、30cmの台なんて都合のよく持ってないよ!という方はHoppyへ笑
すぐにロコモ度テストができて、そのままトレーニングまでワンストップで出来てしまう環境が整っています!(ワンストップって言いたかっただけ)

まぁ、筋トレ俱楽部Hoppyに来たらロコモ解消どころか、肉体年齢が20歳くらい若返っちゃうんですけどね笑

結論

ゆでガエルになりかけていると気が付いた瞬間が筋トレのはじめ時

長文にお付き合いいただきありがとうございました。
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