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マカオIR法改正案に関する公聴会 2021.9.20

マカオIR改正法案に関する、対象業者と政府の公聴会が9月20日に開かれた。政府は担当局、カジノ側からは六大事業者とジャンケット関係者が参加した。

参加者は以下の通り。

政府:経済財政長官 主任 辜美玲、顧問の甄 綺蓮、崔 浩甄。カジノ管理局から何 浩瀚 局長と廖 志聰 副局長に法務担当の許 爽瑜。

カジノ事業者はSJM、ギャラクシー、Sands China、MGM、Wynn、MELCO。ジャンケットからも数名が参加した。

この会議は先に9月15日にマカオ政府が提案した基本骨子についての意見を聞くと言う事を主眼に置いた公聴会で、事業者それぞれの意見を聞いた。

主だった意見としては基本は賛成であり、やはり法律が作られてから二十年と言う月日と、カジノを取り巻く環境の変化が大き過ぎて、むしろ事業者側が法改正を求めていた、或いはその必要性を感じていたと言う局面が大きかった。

リスボアグループを運営するSJMからは役員の官 樂怡が出席。マカオのトップレベルの弁護士でもある官 樂怡は

『この法律は二十年経っている為に(時代や状況とのマッチングの問題で)穴だらけになっている。枝(サブライセンス式で運営されているIR)については取り消しには賛成です。ただ政府はライセンスの期限というものについては投資側から見た時に適切な期間を考慮して欲しい。政府の代表を会社のボードメンバーに入れる事については異論はありません。今までも良い関係を保ってきていますから。』

一方、Sands Chinaは『法改正については賛成です。その内容についてはやはりアップデートが必要です。そのアップデートは2001年から今に至るまでの変化に対応しなければならない。今、その内容を精査しているので、これから書面で提出いたします。』

尚、SJMはIR事業者。Sands Chinaは〝枝〟事業者と言う立場の違いはある。

一方でジャンケットは当然ながらやや角度の異なる質問をぶつけている。

〝刑事責任の範疇。出資金や預かり金を違法な受け取りとする〟事について、『本来の金融の法律にこれらに該当するものがあるのに、なぜわざわざカジノ専用に同じ様な要項の法を別に作るのか?しかも刑罰までつけている。』とやや不快感を滲ませた。

これらに関しては今後、継続審議されていく事が既に発表されている。

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