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リセットのやり方

今回のオーストラリアGPの、走行二時間前のキャンセルは最悪だった。
その後のバーレーン、ベトナムの中止・延期や同様に検討中としてスペイン・オランダときては『なんだ…最初から無理だったんだ』と言われても仕方が無い。

中国が早い段階で延期と言うカタチで流したのだから、そこで決めなくとも"最悪のシナリオ"を想定できていないとしたら、プロデューサーとしては失格である。

また現在、もっとも懸念されているのはモナコGP。
世界で最も権威のあるこのイベントこそ、キャンセルしようにも出来ず、延期も出来ずの壁に塞がれてる。

これはイベントの組み直しが既存のカレンダーに沿って開催だの中止だのを検討しているからこうなるのだ。

こう言う時は思い切って一旦、全キャンセルした方が逆にリペアは早いのだ。

そして10日間ほどのクールダウンの時間を設ける。この間はプロモーターもオーガナイザーも何も言わない期間を作る。
それが大事なのだ。

5月までに復旧したらオプション1。
6月復旧ならオプション2。
7月まで掛かったのならオプション3…と、先に組んでしまえば良い。
そして最終的には2020年は全キャンセルもまたあり得る話しなのだ。

それを既存のカレンダーを予め活かしておいて、延期したイベントを割り込ませたり、無くしたりをすると、いつまで経っても見えてこない。

今はもう異常事態なのだ。
大切な事は"異常事態"と言う事で、そちらに舵を切り直す事である。
"今までと同じ"なかで舵切りをしたら船は転覆する。

変わった潮目に自らがのり、その潮目に身を任せてしまう事が大切なのだ。

モータースポーツに関わって30年。国際感覚は誰にも負けないと自負しております。国内外のモタスポに関する問題を常に提起していきます。