ど素人がBillboard9位に入るアイドルを育てた話
【1】きみ、アイドルとか詳しいの?
ときは2021年末。
この一言をきっかけに、わたしは「ねとらぼ」というWebニュースサイトの記者から、突然アイドルプロデューサーに転生することになりました。
こんにちは。アイドルグループ「ぐるちょく」プロデューサーのKikka(きっか)と申します。ご縁があってnoteをはじめることになりました。
今回は「ぐるちょく」の自己紹介と、ど素人アイドルプロデューサーがBillboard JAPANウィークリーランキング9位のアイドルを育てるまでとこれからについてお話しします。
ねとらぼでこれまでにわたしが書いた記事
【2】よくわかんないけどとりあえず「オーディション」やります
ねとらぼで記事を書きつつ、アイドルプロデューサーもやることになったわたしは、「とりあえずよくわかんないけど『オーディション』をやります」という流れで、2022年4月からメンバー選考オーディションを始めることになりました。
流れでなんとなく始まったオーディション。
しかし、そこには想像をはるかに超える応募がありました。
志望動機には
「芸能界を目指していたのに家庭の事情でどうしても難しかった」
「100回くらいオーディションを受けたが一度も合格できなかった」
「大手事務所に所属していたが、コロナで仕事がなくなって退所した」
「人生でこれが最後のチャンスだと思っている」 など
切実な理由が書いてあり、このときわたしは初めて「これは大変な仕事を引き受けてしまった」と思いました。
この仕事はアイドルをプロデュースするだけではない。
この男の子たちの人生を預かる仕事なんだ、と。
【3】アイドルプロデューサーは男の子の人生を預かる仕事だった
一番人生で輝くべき時間をアイドルのために捧げてくれる男の子たちをどうやってさらに輝かせられるか。その輝きをどのように世間に届けるか。
それこそが、アイドルプロデューサーの本当の仕事内容だったのです。
そこからというもの、これまでに知り合った芸能関係者に話を聞きにいきまくり、アイドル運営のノウハウを教えていただきまくり、頭を下げまくり、それでも失敗しまくりの毎日でした。
数ヶ月間の選考を経て、やっとのことでメンバーが確定してからは、最初のレッスンでメンバーのほとんど全員が遅刻したり、ちょっとだけ飲み残したペットボトルを捨てずに放置していったり、正直「この子達本当にやる気あるのか?」と思うこともしばしば。
でも、冷静に考えたらわたしもこの子たちもアイドル1年生。
本当に信じられないぐらい細かいことから教わらないといけないし、教えないといけなかったのです。
「朝は家を出る1時間前には起きる」
「スタッフさんには目を見て丁寧に挨拶すること」
「迷惑をかけたらちゃんと謝ること」
「先生の言葉はメモして後でもう一度確認すること」
「ご飯はしっかり食べること」
「言いたいことはちゃんとその場でいうこと」
「ありがとう、ということ」
「他人にも自分にも優しくあること」
「お父さんとお母さんを大事にすること」
人間として彼らが成長していくたびに彼ら自身ものすごく練習を頑張るようになり、人気もついてきて、やっと結果出たのが2ndシングル「Akai Ito」のBillboard9位でした。みんな自然に涙が出るぐらい喜んでいて、本当にこの子達とアイドル活動ができてよかったなと思ったのを覚えています。
【4】そして、いま始めたいこと
そのほかにも
・テレビ朝日「スーパー山添大作戦」EDテーマ
・肉フェス出演
・AIRDO機内Wi-Fiサービスでの楽曲配信
・東京ディズニーエリアホテルでのライブ出演
・YouTube20万再生超え
といった数々の活躍を見せた1期生も2024年2月29日をもって活動を終了。2024年4月2日からは2nd seasonのオーディションがスタートしました。
2ndに残りたい1st seasonのメンバーは、他の子と同じようにまた1からオーディションを受けてもらうという過酷な形をとっていますが、今回は前回を上回るスピードで応募が届いており、どんなメンバーが選ばれるのか本当に楽しみです。
【5】オーディション締切は4月30日23時59分
ぐるちょく2nd seasonの募集は4月30日23時59分締め切りです。
募集ページはこちらです。
今回のテーマは「世界」。
3年前、「ど素人がアイドルなんて」と全世界から後ろ指をさされてスタートしたぐるちょくが、今度は白い目で見られながら世界を目指します。
このnoteを読んでくださっている皆さんが応援してくださるように、細かくnoteで近況をお伝えしていけたらと思っています。
それではあらためまして
ぐるちょく公式note「ぐるちょくの 楽屋」始まります。
みなさん、どうぞ応援よろしくお願いいたします。
(Kikka)
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