見出し画像

芸人だよバカヤロー

ってもう誰も言わなくなりましたね。
僕はまだ時々言ってます。言わないと芸人じゃなさそうだからです。

ライブ出演が減りました。これまで月間で最低15〜20本は舞台に立っていました。今月はおそらく3〜4本程度。既報通りドラマにスケジュールを割いています。
とはいえ、ライブ出演数が芸人としてのアイデンティティの証明でもあったので、少しうろたえています。

ドラマ出演が決まりライブ数が減ることが分かった頃合いに「バキ童寄席」というアイデアが浮かびました。ただの思いつきでした。まずタイトルだけ。しばらくして「YouTubeに出演した芸人のネタを見れるコンセプト」を後付けしました。怖かったので30万人記念とかなんとか理由をくっつけて。でも本当はなんでもよかった気がします。ネタをやらせてくれ。

「バキ童寄席」の案をまず、作家の山田ボールペンさんに伝えました。雑談のなかでさりげなく。すぐに察して「すごくいいと思います」と乗ってきてくれた。

確かに正直なところ、チケットが売れる勝算はありました。
チャンネル登録者が増えて、我々が出演するライブに足を運んでくださるお客さんは爆増しました(元が少なすぎた)
「初めてお笑いライブに来ました」と言ってくれる人も珍しくなくなった(本当にありがたすぎ)


バキ童チャンネルは初期の頃は、僕がお笑い芸人であることはひた隠しにしてきました。ネットのおもちゃが芸人だったら冷めると思ったからです(※これに対しては後述)

しかし次第に、街頭インタビューの件を知らずにチャンネル登録する方も現れました。なんとなくトークや企画が面白い、てなことで見てくれる。徐々に「お笑い芸人」をカミングアウトできる空気が醸成されていきました。

いまではバキ童チャンネルには様々な芸人に出演してもらっています。彼ら彼女らを通して、お笑い本体に興味を持ってくれる視聴者が増えています。
そんな人が足を運びやすい「一歩目のライブ」がニーズとしてあると感じました。お笑いライブへの新規参入の入り口として。

ちょっと話がそれますが。落語を初めて生で見に行くとき。何も知らずに浅草や新宿末廣亭などの定席(寄席)を見にいくと大抵失敗します。知らない芸人がたくさんいて、玉石混交。僕も最初に浅草演芸ホールに行って退屈すぎたのがトラウマで、しばらく落語会に足を運べませんでした。
気になった誰かの独演会に行くのが正解だと思っています。

そんな経験に則って、独演会めいたものを催したくなりました。チャンネル視聴者からしたら、芸人全組を見たことがある状態で初めてのお笑いライブを迎えられます。
あと、普通にお笑いファンから見ても激アツなメンツが揃っています。僕もお客さんもWin-Winになれるのがバキ童寄席です。何卒よろしくお願いします。いいライブにします。
配信チケットはアーカイブが7日間あります。クリスマスまで観れます。翌日はM−1グランプリも控えています。お笑い熱がほとばしるうちに、ぜひ。

天才mosさんに作ってもらったポスター


「バキ童寄席」

出演

春とヒコーキ/ガクヅケ/サスペンダーズムラムラタムラ/リップグリップ/ニッキューナナ/大久保八億/8月22日の彼女

ネタとバキ童チャンネルでお馴染みの企画!

12/17(土)16:00開演
12/24(土)までアーカイブあり。クリスマスにぶつけるのも良し。

配信チケット1000円(↓から飛べます)
https://kpro-live.zaiko.io/buy/1tIt:q6r:20d10



※余談

「ネットのおもちゃが『あれ、自分です』って名乗り出てくるの、寒いからやめて欲しい。イジられてるから面白いんだ。勘違いするな」

こういうお声は時々いただきます。芸人の先輩にも言われました。僕も気持ちはめちゃくちゃ分かります。

でもね。「ネットのおもちゃが自ら名乗り出た結果、紆余曲折あってジャニーズ主演の地上波ドラマに出ることになった」事実の方が面白いだろ。貴方がイジるより。
やっとちょっと言い返せます。まだまだ言い返せるよう、もっと精進します。よろしくどうぞ。

身に覚えのない慰謝料にあてます。