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新卒春振り返り🌼🌸

2023/7/15

2023半分終わってるの、すごいびっくり。
激動だった!1月も2月も3月も4月も5月も6月もなんかあった。
卒論出して、劇やって、別れて、引越して、劇やって、卒業して、入社して、帰省して、配属されて、胃腸炎なって、先日初めて仕事として書いた文章が世の中に出た!

引継ぎで、社外の人と先輩と私の3人でミーティングした時、先輩が「彼女はもう…元気いっぱいで…」って紹介してくれて、先輩の中ではそういう認識なんやと思ってウケちゃった笑
同期に話したら、「元気いっぱいって感じじゃないよね」って笑われた。そう、どちらかというと軟弱よ。ちょっとちゃんと飯食わんかっただけで次の日しっかり貧血したし。
ふだんも、周りの声が増えたり情報が頭ん中で飽和するとウウってなっちゃうから、たまにトイレに避難したりしてやり過ごしてる。
初対面の人と関わる時もわりと最初は置きにいくけど、私がその先輩大好きで、甘えてて軽口叩くから元気いっぱいに映ったのかな?

仕事は楽しいけどむずかしいな。
敏腕って感じの人ほど、社内では貫禄に溢れてて、社外では対外コミュニケーションのモードが完成されているから、その振れ幅にびっくりしちゃう。
でもこれは、なんというか老舗のサラリーマンカルチャーな気がするから、必ずしもそのやり方を踏襲しなくてもいいはずと思ってる。
自分的にやりやすいコミュニケーションスタイルを探したいけど、そのためにはまだサンプル数が足りないな。もうちょっといろんなパターンを観察する。

文体についてもねえ、いろいろ悩んでる。
いままで読んでこなかったジャンルの本を仕事でたくさん読んでいるから、面白いんやーんって発見があるのはうれしいけど、たまに記憶喪失みたいになりそうになる。
ちょいちょい、好きな作家の電子書籍の試し読みページとか読んで、あ、そうそうこのリズムこの質感でいままで私は生きてきたのよって記憶を取り戻してる。
食べるものが変わったら体型も変わるように、触れる作品が変わったら自分の内側も絶対に変化する。変化することそれ自体には良いも悪いもないのだけど、私は、これまで自分が読み入れてきたもので構成されてる、いままでの自分のリズムを気に入っているから、なんかねえ、ちょっと、これからどうなんのかなって思ってる。
よくお話しする先輩は、「ずっと培ってきた軸はさすがに柔じゃないと思うから崩れないよきっと」って言ってくれた。

あとね、宣伝文特有の煽りとか誇張表現が苦手!過不足なく適切な表現を探す練習をする機会はこれまでもたくさんあったけど、フックをたくさん仕掛けるとかがかなり苦手〜。
先輩から「帯は広告」って聞いた時はショックだった。私、帯は作品の一部だと思ってたから。私が惹かれる言葉選びに、多くの読者が惹かれるわけではないのだな。
文芸編集者って2つの異なる方向にコミュニケーションを図ってて、その意味では翻訳に近いところがあるかも。作家とやりとりするとき、書き手に対して良い読み手でありたいと思うけど、読者に発信するとき、買い手に対して良い売り手であることが求められる。読むことに関してはある程度の経験とプライドがあるのに対して、売ることに関しては経験もなければもとの性質的にもやや苦手なので、いまはまだ両者のバランスの取れなさに苦労してる。

同期で詩を書く子がいて、その子の初記事を読んで、これくらい自分出していっていいんや…!と思ったので好き放題書いたら全ボツくらった。むずかしいね署名しない文章を書くというのは。
レポートひとつとっても自分の名前とともに出してきたから、私のオリジナリティを詰め込もうって思って書いてきたけど、編集者の文章には書き手のオリジナリティってそんなに求められてなくて、書き手が書きたいものより、まずは読み手が読みたいものを書かなきゃいけないんだなって。
でも友達に送ったら「るなの文章大好きやからすぐ読んだ!」「お仕事頑張っててすごいすごい!!」って言ってくれてうれしかった。
文体のテンションを場に合わせるのは慣れとともにできるようになりそうだけど、その過程で自分の文体を失わずに、シームレスに両立することってできるのかしら。

ほかの部署に行った同期の話を聞いてたら、照り返しでやっぱエンタメは最終的に売り上げがすべての世界だなって改めて思う。
我流を貫いて生きてるひとたちはかっこよくて素敵だし、私も自分のスタイルを手放す気はさらさらないけど、意固地にならず調和を目指す柔軟性は私の長所だと思うから、続けたい。
コミュニケーションもアウトプットも、自分の身の置き方についてしばらくは試行錯誤かなあ。
そして私はやはり自分自身の「読み手としての」クリエイティビティを発揮したいと思うから、いつかどこかで「署名の」文章を書けるよう、こっそり目標に持ってたい。

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