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野菜スープの週末

2023/10/9

劇やって仕事やって家事やって体調崩して寝込んでて、ちょっと、いらんこと考えてるひまなかった。
3連休は完全に予定を空けて休養することにして、平野啓一郎『ある男』を読んで久しぶりに良い読書をしたなーと思いながら、週明けに備えて先週やり残した仕事をしたいけど、まだちょっとごろごろしてる。

活動意欲に反して、たぶん人より多く寝なあかん体で、劇団員にもサークル同期にも会社同期にもだいたい私が一番早く寝て一番遅く起きてくることは知られてる。

親戚の集まりとかよく
るなこ眠いかー?
疲れてんにゃなー
寝ときぃー
ってかんじやし、同期の集まりでも「るなちゃんが丸くなって寝てたら、あ、この空間に安心してくれてるんだってこっちも安心するよねw」っていじられ?た。けっこうみんな私より年下やのに…なんもせんとすんません。

人がいる空間で勝手に寝てるのは居心地がいい。親がごはん作ってくれてる音を聴きながらリビングでうたた寝してる、あれを未だにやってんやと思う。だめだなあもう大人やのに。

思春期は親から自立するために同性とべたべたするようになるってなんかで聞いたことがある。
家から出るために同性と親密になって、学校から出るために異性と親密になって、っていうルートをたどって成長するなら(成長というより万物は流転するってかんじ)、会社とか家庭に帰属したその先の世界を私たちはどう生きればいいんかなって思う。もうこれ以上出ていく先がなくて。ああ、だからみんな不倫すんのか?

いまはまだぎりぎり家とか学校の関係性の残像に甘えて生きているけれど、基本的にはコンビニとかコインランドリーとか、市場が用意した優しさに対価を払って生活を支えてる。
Uberで頼んだ「1日分の野菜を食べるスープ」の添え状に「私たちはあなたの健康を大切にし、未来に向けて元気で輝くお手伝いをさせていただきます。」と書いてある。スープはとても美味しい。

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