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なぜ運動前に行うべきなのは「ストレッチ」ではなく「筋膜リリース」なのか??

はじめに

GWって普段体を動かしていない人が、さまざまなアクティビティを楽しむ良い機会ですよね。

でもだからこそウォーミングアップが重要。

これを読んでいる方の中には、今更運動前にスタティック(静的)ストレッチなんてしている人、いませんよね??

全国のトレーナーの皆さんに「トリガーポイント パフォーマンスセラピー」の資格認定を行ってきた「トリガーポイント マスタートレーナー」の私岩沢が運動前にお勧めするのは、スタティックストレッチではなくファームローラーなどを用いた「筋膜リリース」です。

今回は正しい「筋膜リリース」と「スタティックストレッチ」を比較し、運動前になぜ「筋膜リリース」の方が適しているのかについて解説します。

スタティックストレッチと筋膜リリースを比較する

筋膜リリースは、フォームローラーや専用のツールを使用して筋膜(筋肉を覆う薄い結合組織)に圧をかけて行う方法です。
スタティックストレッチと比較すると、運動前のアップやパフォーマンス向上における筋膜リリースの利点は次のように説明されます。

1. 血流の改善

スタティックストレッチ
=筋肉を長時間伸ばすことにより、一時的に血流が減少することがあります。
 これは筋肉内の圧力が血管に影響を与え、血流が制限されるためです。

筋膜リリース
=圧をかけてから解放する動作は、血流を促進し、筋肉への酸素と栄養素の供給を向上させます。
 これにより、筋肉のパフォーマンスが向上し、怪我のリスクが低減される可能性があります。

2. 筋肉の柔軟性と可動域の向上

スタティックストレッチ
=筋肉の長さを一時的に変えることが目的であり、可動域の向上には効果的ですが、パフォーマンス向上に直接寄与するわけではありません。

筋膜リリース
=筋膜の癒着や緊張を解消することで、筋肉や関節の可動域が自然に向上します。
 これは筋肉だけでなく、筋肉を取り巻く組織の健康にも良い影響を与え、動作の効率を改善します。

3. 痛みの軽減と回復の促進

スタティックストレッチ
=筋肉の緊張を和らげる効果がありますが、時には適切でないストレッチが筋肉にストレスを与える原因となることがあります。

筋膜リリース
=圧を加えることで筋肉内のトリガーポイント(痛点)を特定し、解放することができます。
 これにより、運動後の痛みが軽減され、回復が早まることが報告されています。

4. 運動パフォーマンスへの影響

スタティックストレッチ
=運動前に行った場合、筋力やスピードの一時的な低下が起こる可能性があり、これがパフォーマンスに悪影響を与えることがあります。

筋膜リリース
=パフォーマンスに直接影響を与える筋力の低下を引き起こさず、むしろ筋肉の反応性を高め、運動効率を向上させる効果があるとされています。

5. 柔軟性と動きの質の向上

スタティックストレッチ
=長期的な柔軟性向上に対しては有効ですが、運動直前に行うことで筋力低下を招く可能性があります。

筋膜リリース
=短期的にも関節の可動域を拡大し、動きの質を向上させる効果があります。
 これにより、スポーツのパフォーマンス向上だけでなく、日常生活での動作効率も改善されます。

結論

筋膜リリースは、スタティックストレッチと比較して、運動前のアップにおいて多くの利点を提供します。

これには、即時のパフォーマンス向上、怪我のリスク軽減、筋肉および関節の可動域の拡大が含まれます。

そのため、運動前には筋膜リリースを活用し、運動後にはスタティックストレッチを行うことで、身体の柔軟性を保ちながら筋肉の回復と整備を図ることが推奨されます。

もしみなさんがスポーツやフィットネス愛好家の方なら、「筋膜リリース」や「トリガーポイント」に関する正式な教育を受けたトレーナーの指導を受けてから活用してください。

そしてあなたがもし運動指導者なら、この機会に「トリガーポイント」の資格認定を受けルことをお勧めします。

私のジム「Quest」でもマンツーマンからの少人数制での資格認定を実施しています。
気になる方はぜひメールでお問い合わせください。
メール= quest.traininglab@gmail.com

今日も最後までお読みいただき、ありがとうございます!


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