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10年後見据えてキャリアについて考えてみた 〜転職、社会人10周年を迎えるにあたって〜

こんにちは、インバウンド業界で働くたにぐちです。今日は30代前半で転職することになった私が、10年後どうなっていたいかを、まとめました。

簡単なキャリア紹介

大学を卒業してから、5年くらいは海外営業を中心にやってきました。商材は印刷物、Webサイトのリニューアル、イベント運営、化学製品、学習教材などを扱ってきました。はい…バラバラです。
これは毎年のように異動や転職を繰り返してきたためです。いわゆるジョブホッパーです。

キャリアの軸ができたのは5年前から。友人に紹介された観光系ベンチャー企業に、業務委託とインターン間くらいの立場で関わるようになり、4年前に正式にジョインしました。
ツアーの企画、英語でのガイド、地域観光のコンサルティング業務などを行ってきました。海外営業の経験も活きたし、大学時代から携わりたかった地方創生にも関わることができました。環境を変える機会もあり、今月からは関西にあるツアー会社に転職します。

どんな仕事をしていくか

まずは1〜3年くらいのスパンの話です。
これまでの経験を活かして、ツアーサービス構築に関わる予定です。外国人向けのツアーを作って、プロモーションして、案内して、フィードバックをもとに改善する。それをできるだけ質の高く、早いサイクルで回していくことが求められます。

前職でも同じフェーズにも関わりましたが、事業の収益化を達成する前に会社の事情で配置転換などがあったので、その続きをちゃんとやり遂げたい気持ちがあります。

一方で、観光業界には地方創生的な文脈もあるので、そちらにも関わる予定です。自治体や観光組織が行う観光事業では、民間と協業しながら、運営していくことが多いです。
観光庁が発表する事業に取り組むこともあれば、自治体の公募案件に入札することもあるでしょう。

観光業界に入って意外だと感じたのは、地域の観光的魅力を高めることは公共性が高いこと。例えば、綺麗な街並みを維持するとか、寺社仏閣を観光地として開放するとか。いろんな人が協力することで地域の観光が成立しています。
そういうのもあって、業界として、半民半官的な雰囲気もあったりもします。ただ、民間事業者として公募案件に頼りすぎるのは、事業として合理性や持続可能性を考える上ではリスクもあるなと感じています。

あと、私の役割としては将来的に、マネージメントにも携わることも視野に入れていただいているようなので、自分一人の成果だけではなく、チームや社内外の人たちで創りあげていく力を身につけていきたいですね。

観光のあるべき姿を追究したい

業務内容の話を中心にしましたが、ここからビジョン的な、抽象的な話です。期間でいえば、5年から10年くらいのスパンの話です。

インバウンド関連のツアー会社には、多くの場合はオンライン上の旅行サイトにで横一線で競争しています。できる多く予約を獲得し、安定的にツアー催行をして、良いレビューを獲得する勝負を繰り広げています。
コロナ禍を経て、市場はいったん縮小したものの、当面はパイを奪い合うというよりは、広がるパイの中でどうやってプレゼンスを高めるかの戦いでしょう。

ツアーを案内したガイドから手応えについて、ゲストからは満足度のフィードバックがあります。それらを分析しながら、ツアーを改善して、会社ごとのこだわりも出しながら、ツアー運営のサイクルが回っています。
フィードバックに応じた最適化ももちろん大事ですが、私としては会社ごとのこだわり、言い換えると、どういう世界観でサービスを提供するかが中長期的に重要だなと感じています。

ゲストとガイドの出会い、その土地ならではの体験など、ツアーそのもの体験価値を大事にしている会社もあれば、国際交流や世界平和などより大きな視点でビジョンを語っている場合もあります。

最近のトレンド言えば、アドベンチャーツーリズムやエコツーリズムのように、自然や持続可能性に配慮した旅のスタイルを重視した事業者も増えています。

現時点では、私は明確な世界観を持っておらず、これから10年かけて、それを会社の人たちと議論しながら構築していきたいですね。

断片的な考えを書き残させてください。

一つ目は、日本人から見た日本らしさと、訪日旅行者が求める日本らしさには違いがあって、その溝を活かしながらも、それらを溶け合わせた独特な日本文化をつくっていきたいです。

二つ目。早くてわかりやすい体験よりもしっとりと染み込む体験を、短期間ではなくできるだけ長期間で提供して、深い信頼関係を築きたいなと思っています。

三つ目。上質な体験やラグジュアリーな体験の中にあるデザインやアートなどの美的感覚の要素を含んだ体験を提供したいです。エッセンスとしては自遊人d design travelで掲載された施設にあります。

四つ目。なかなか難しいと思うけど、限界集落やチェーン店の広がるロードサイドなどリアルな日本を知ってもらいたいです。

以上、ざっくりで抽象的ではありますが、これからの展望について紹介させてもらいました。ツアーを軸に話しましたが、提供したい体験像は宿泊施設や飲食店、あるいは体験施設をつくることに当てはまるので、将来的にそういうことにも携われたら面白いなあと。

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