最近、「何者でもない自分」のまちづくりへの関わり方を楽しめるようになってきた
やりたいことがたくさんある私にとって、2017年末に南アフリカでの駐妻生活を終えて帰国してから本格的に仕事を再開、ずっと関わりたいと思っていた「まちづくり」に関わり出してから、これまで葛藤の連続でした。最近ようやく、自分なりのまちづくりとの距離感がつかめてきた気がするので少し文章にしてみようと思います。
まちづくりに携わることは「特権」なのか?
そもそも、「まちづくりって何?」という細かい話は今回はおいておくとして…
狭義の「まちづくり」(例えばコミュニティ的な取り組み、場づくり、俗に言う地域づくりの活動)は、たとえそれがオープンな取り組みであったとしても、本業の傍ら携わることは結構大変なものだと個人的には感じています。
(本業で関わっていた場づくりも、異動してからは関わることができず、正直なところ涙をのんだ。ようやく気持ちの整理がついたかな。)
働きながら、子育てしながら、それに関わる難しさは早い段階で理解しており、私の場合は携わり方の1つを本業にすることを決意したのですが、それでも地域の方々と何かをしていくとなると「夜、この集まりに行きたい…」「休日はこの取り組みに参加したい」など、やはり思うわけです。
そこで紡がれる関係性の輪に、入ることができない悲しさ
チャレンジしきれない自分への不甲斐なさ
「こんなにやりたい気持ちがあるのに、そもそも参加資格がない。」
そんな気持ちにすらなってしまうこともあります。
「子どもも連れてきたらいいよ」
ありがたいことに、みんな優しいのでそう言ってくれる。けど、落ち着いて座ってはいられないし、甘えん坊で放置もできない。思うようにはいかなくって、どこかできちんと諦めないといけないと悩み続けてきました。
それでも関らせてくれたみんなに、「ありがとう」
いろいろ諦めきれずにかじっては、結局うまく関わりきれない中で、ダメダメ野郎でも続けてきたことの1つが「生き博SHIZUOKA」でした。
自分らしい生き方の獲得へ。
周囲の目を気にしながら生きることの辛さ。
自分で人生を切り開き、選んでいく勇気。
いつの時代も「生き方」に正解はないし、
この時代を生きる自分にしか歩めない人生がある。
わたしたち「生き博 SHIZUOKA」は、生き博の開催を通じて、
“静岡”で自分らしい生き方を獲得し、
オモイをカタチにできる人が生まれればと考えています。
ー 生き博SHIZUOKA
https://ikihaku-shizuoka.studio.site/about
地域の中で生き方の選択を豊かに、そして優しいものにしていく
自身の原体験から、自分がまちづくりに関わったら実現したいことでした。
生き博SHIZUOKAでは、さまざまな生き方をするゲストとの対話から参加者の皆さん自身が生き方を見つめ直していく機会を提供しています。
2019年のちょうど今頃からスタートして、早2年。
本業の業務内容が変わり、家庭の状況も変わり、当初よりも結局関わる余裕がなくなりつつあるけれど、それでも関われる方法でそこにいさせてくれる代表の周くん。
そして全員が自分よりも若い20代のメンバーに助けられ、地域で大切にしていきたい価値観を一緒に紡いでいけることに、心から感謝しています。
先日第3回の生き博SHIZUOKAを終えて、本当に肩の力が抜けた気がします。「無理せず、今できることに全力を注ごう」って。
年の功や多少は経験あることでみんなをサポートできることもあるし、濃淡はあれど大切にしたいことが共有できる仲間となら、自分が関われるタイミングで、関われる方法でつながることができると思えるようになりました。
そもそも、「自分が今できることは、実は十分やっている」ことに気づくことの大切さ
最近は、フルタイムでワーキングマザーをしていて、今はさらに旦那も単身赴任していて不在なのだから、さらにできることに限りがあることへの自覚が強まった側面もあります。
また、本業のまちづくり会社の広報としての仕事は、広報以外の仕事に関わることが増えたり、さらに幅広い取り組みをしようと試みる中で「今の人数でできることは十分に取り組んでいる」「これ以上効率化できないくらい効率化しているが、業務を増やしすぎている」と優しい上司たちに言っていただき(笑)「足るを知る」ということの大切さもひしひしと感じるようになってきました。
※ もちろん謙虚に、ほどほどに欲張りに、仕事はもっとガツガツ取り組みたい所存ですが。(笑)
(お仕事で書いたnote記事たちをまとめてみました。)
何者でもないし、これからもなることはないかもしれない。
だけど、1歩ずつ、この3年間で自分のまちづくりへの関わり方が構築できてきたし、それには自信を持っても良いのかもしれない。
そして、今この瞬間にできることには限りがある。だけど諦めずに、目の前のことに直向きに取り組み続けたい。
それでいいなと思うようになりました。
だから、チャンスをくれる周りの方たちに本当に御礼が言いたいし、これからも一緒に頑張りたいです。
その時々で、関われる濃淡は変わるかもしれないし、これからもライフステージの変化でいろんなことが起こるかもしれないけれど。
自分なりのまちづくりへの関わり方、これからも模索しながらも楽しく進んでいきます。今、とりあえず結構幸せです。
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