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【CLE】悲しい別れと未来への一歩【9·10月振り返り】

 お疲れ様です。いつも読んでいただきありがとうございます。Windiansです。
 いよいよポストシーズンが始まり、シーズンで最も熱い1ヶ月を迎えました。あの熱気は普段の生活ではなかなか得られない興奮を与えてくれますよね。そんな中ですが、私は非常に冷静になってこの記事を執筆しております。理由は、ガーディアンズがポストシーズン進出を逃してシーズン終了したからです。クソがぁ!

………

 一応観てはいますけどね。それでは早速最後の1ヶ月を振り返っていきましょう。


1. 9·10月の成績

 9·10月は12勝16敗で借金4、シーズン成績は76勝86敗の借金10としました。先月の振り返りでポストシーズン進出が非常に厳しくなったと記しましたが、9/4~6に行われたツインズとのホーム3連戦に負け越したことで、事実上の終戦となりました。その後も非常に厳しい戦いを続けていましたが、シーズン最後の3連戦、しかも直接対決を前にタイガースにかわされ、結局2015年以来8年ぶりの地区3位でシーズンを終えました。細かい成績は以下のとおりです。

  • チーム打撃成績(()内の順位はメジャー30球団中)

・117得点(24位)
・21ホームラン(29位タイ)
・247安打(12位)
・192三振(2位)
・89四球(17位)
・39盗塁(2位)
・wRC+ 98(18位)

Fangraphsより引用
  • チーム投手成績(()内の順位は同上)

・143失点(20位タイ)
・防御率 4.70(20位)
・FIP 4.41(16位)
・31被ホームラン(10位タイ)
・245被安打(20位タイ)
・230奪三振(21位)
・108与四球(22位)

Fangraphsより引用

 打撃成績はいつもと変わらず凡も凡。ポイントゲッターのJosh Naylorが復帰したとは思えない数字が並びました。今シーズンの特徴として「ヒットは出るものの得点は伸びない」という傾向がありました。昨年に引き続きとにかくバットに当てるアプローチを継続してきましたが、一年間改善しなかったところを見ると、何らかのテコ入れは必要でしょう。また、この指導方針は長打力を犠牲にせざるを得ないため、Johnathan RodríguezKyle Manzardoといった、メジャー間近で長打力のあるプロスペクトたちに影響が出かねないところも心配です。
 投手成績は色々と力尽きたような数字が並びました。9/4のツインズ戦で20失点したのが尾を引いているような気はしますが、それを差し引いても決して良いとは言えないでしょう。

2. ピックアッププレーヤー

2-1 Reynaldo López

9,10月の成績
12登板 11.0回 防御率0.00 2.17FIP 12奪三振 4四球 WHIP0.85

Fangraphsより引用

 8月末にエンゼルスからウェーバー経由で獲得した3人のうちの一人、Reynaldo Lópezですが、唯一期待に見合った活躍をしてくれました。コントロールに不安がある投手ですが、ある程度四球を出そうが打たれなければ問題ありません。自慢の100mph(約161km/h)近い4シームを武器に、今月は被安打5と安定した投球を見せてくれました。
 剛球リリーバーなんてね、こんなんなんぼいてもいいですからね。是非とも1,2年の再契約をお願いします。

2-2 José Ramírez

9,10月の成績
.307(112-34)/.376/.438 OPS.814 3HR 9打点 13四球 15三振
 
シーズン通算
.282(611-172)/.356/.475 OPS.831 24HR 80打点 73四球 73三振 fWAR5.1

Fangraphsより引用(9,10月シーズン通算)

 9,10月も良い成績を記録したJosé Ramírezですが、これが他の月に比べて際立ってよかったわけではありません。選出理由は、年間を通して安定した成績を残し、得点力不足にあえぐチームの柱として支えてくれたからです。彼がいないと極端に点が入る気配が減り、非常に苦しい展開を強いられていました。
 契約満了まであと5年、ガーディアンズの屋台骨としてよろしくお願いします。

2-3 Bo Naylor

.304(56-17)/.444/.607 OPS1.051 5HR 14四球 10三振 wRC+ 188 WAR 1.3

Fangraphsより引用

 ガーディアンズの未来を燦然と照らす宝石のようなプロスペクト、Bo Naylorが遂に爆発しました。9,10月は四球>三振を達成し、ホームラン、wRC+、WARは共にチームトップと、下位打線からチームを盛り上げてくれました。結局Cam Gallagherを3試合に1度スタメンマスクを被らせ続けたことで、思ったより打席数をもらえませんでしたが、来シーズンに向けて明るい材料を得ることができました。
 思えばカナダ代表として出たWBCで、Jose Urquidyからホームランを打ったところに今季の覚醒の予感はあったのかもしれません。

3. Francona監督の辞任

 9,10月の大きなトピックといえば、11年間インディアンズ・ガーディアンズを指揮してきたTerry "Tito" Francona監督の勇退でしょう。
 レッドソックスの監督を務めたのち1年間解説業に就いていたTitoは、それまで負け越すシーズンばかりだったチームを一気に立て直します。就任後は2021年と今年以外すべてのシーズンで勝ち越し、2016年には19年ぶりのワールドシリーズ進出と、強豪チームに育ててくれました。
 しかしここ数年は健康状態が良くなく、毎年のようにどこかでベンチに入れない時期がありました。今年も6月末のロイヤルズ戦の試合直前に緊急入院しており、体調面で限界を迎えていたことが今回の退任の理由でしょう。

 Titoについて詳しくはオフに単独のnoteを出す予定なので、ここでは簡易的な紹介に留めました。現地記事が多すぎていつ出来上がるかわかりませんが、お楽しみに!

2024/1/1追記 書きました!

4. オフの展望(概略)

 一足早くシーズンが終了したガーディアンズですが、今年のオフは色々とやることがあります。

  • 後任監督の選定とコーチ陣の再編

  • Shane Bieberをトレードするかどうか

  • ルール5ドラフト対象選手の整理

  • 長打力のある選手の補強(2年連続)

  • ドラフトロッタリーで全体1位指名権の獲得

 後任監督の候補については、早速ジャイアンツのブルペン・キャッチングコーチであるCraig Albernaz、ヤンキースのベンチコーチであるCarlos Mendozaと接触したと報道が出ました。

 共に40代ということでこれまでの体制から一気に変わる可能性を感じ、今のところ期待が高まる動きを見せてくれています。選手の移動と比べると目立たないトピックですが、ぜひ注目してみてください。

5. おわりに

 去年はルーキーたちのブーストで地区優勝し、ア・リーグ地区シリーズ進出を果たしましたが、今年は一転して下振れを引いたような不調と怪我が重なってしまいました。観客動員数も昨年比+30%以上を記録するなど、ファンも期待していたシーズンだっただけに、満足できる結果ではありませんでした。しかし、数々の希望を残してシーズンを終了することは出来たでしょう。しばらくはウィンターリーグでプロスペクトたちの活躍をポジりながら過ごしたいと思います。

その前に書かなきゃいけないnoteがいくつか溜まっているんですけどね!


サムネイル写真はBally Sports Clevelandの投稿より引用

https://twitter.com/BallySportsCLE/status/1708595813167849859?t=ZN8CMYS9g31UqfF09yyylw&s=19

写真の使用について、商用的意図は一切ございません。


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