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後藤悠介|1992年生まれ|東京都在住|日々感じた事を自由詩として投稿|絵はアプリで描…

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後藤悠介|1992年生まれ|東京都在住|日々感じた事を自由詩として投稿|絵はアプリで描いた心象画というオリジナルのデジタル抽象画|詩も絵も一つ一つ想いを込めて書いています|ご興味ある方はフォロー良いなと思ったらスキお願いします

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    iPadや携帯で描いた絵を展示します。お気に召されたら幸いです。※無断転載は禁止です。使用する際はコメントを下さい。

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【詩】空への郷愁

幾つもの星座を本で見た 何度も夜に空を見上げたが この街にそんな星は見つけられなかった 初めてその時失望した気がする 何もかも信じられなかったあの頃 ただ時が経つのを待っては 感情も希薄な中で息を潜めて じっとそこに佇んで居るだけの私 川辺に行くと柵越しに覗き込んだ 水面に映る顔は波に揺らめいていた ふにゃふにゃと形を変える反射した空と 夕陽の煌めきが目に映り込む この世界は何故だか馴染め無くて いつも通り過ぎてから気付くのです 大切な事と言われて

    • 【詩】ある日の事

      永い間繰り返されて来た日々の交々に 反応して心に蓄積されて行くものが大切だった それを意識するには少し時間がかかった 惑わされて失ったものも多い 訳のわからないままに流されるのにも慣れ 人波をかき分けて掴むだろう事すらも いずれ明かされると思っていた 誰かが信じていた事も私には関係ない様だった そう思って終始の世界を更新しては 確かな労働を行う為だけに起きる朝と 帰ればただ眠るだけの虚しい夜に ピリオドを打てば 独り解ったふりをしても 空々しいだけの

      • 【詩】意味なくなっても

        しんとした空気を吸い込むと肺が強く反応する 目に映る圧倒的な景色との境い目も醒めない夢 それを現実と受け入れる事が勇気と思い込んで 空に浮かぶ雑多な空気と丸い月に散って行く星 忙しなく駆ける雲は時にこの地に影を落として どこまでも遠く続く彼方へと導かれる様に進む あなたと見れない事がとても切なくて思い出す 私は独りきりこの世をただ一人で生きていると 迷い込んだのは私の方で彼方は決して悪くない 深淵の様な真実を知っても尚広がる大海の一雫 その程度の事象を手で

        • 【詩】明日は遙か

          誰でも何かに囚われたままでは 落ち込んで行くのも当たり前で そんな何も無い形で失う現実は 到底意味のない先に在る物を求め始め この先に必ずある何かを伝える事になる その様に見つけた事象は現れても消失して また出て来ては居なくなったりする 明日会えれば良いなと思いながら また今日を終えてしまう様な感覚を 幾度も繰り返して来たこの世界で 目を閉じればどこかで光る何か 今の僕を照らして欲しいと思った その光りで何時迄も 動かないままで居るこの心を 明るく

        【詩】空への郷愁

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          6本

        記事

          【詩】初夏、降り注ぐ雨の中

          眩しい 陽射し 君に 逢えた事が 嬉しい 生きているんだって 思えたから 本当の筈 だった あの時の 笑顔 偽りの 無い その言葉 見渡せば 淡い 青の空 深く 広く 理解して 時が 経てば 経つ程に 何故か 切なくなった 夏の日の事 勘違いして 目を逸らす 日々に 慣れて来た 疑わしく思い 間違って行く 人生も 悪くなかった この街の 全てを 知っても 正しい判断は 難しい 先にあるのが 例え ユートピア だったとしても 自分の中に 

          【詩】初夏、降り注ぐ雨の中

          +30

          デジタルアート⑤

          デジタルアート⑤

          +29

          【詩】何でもない自分へ

          どこかへ置いて来てしまった私自身を 再認識して新たに見つけ出す為の日々 地図には無い頂きを目指していた気がする でも平面的グリッドからは抜け出せず 変わらず格子の中を行ったり来たりしている 陽の光が照らす道を彷徨い歩く 綺麗に配された樹々がざわざわと音を立て 葉に光を反射させて強く呼吸をする 哀しみが揺らぎ春を散らすが 私の伸びた影と混じり合う事は無い 深くなって行く意識が及ぶ 離れ離れの消えない鼓動が 道標となる事を何故か知っている 高鳴る心臓が其

          【詩】何でもない自分へ

          【詩】波に想う

          広がる空 大海を旅した 波は最期に この海岸を選んだ ザザーンと音を立て 砂浜へと立ち昇り 馴染んで行く 波打ち際 対岸に居るあの子の 想いや気持ちが この地まで 辿り着く 私の思いも こちらから 届くのだろうか 彼方の居る海岸まで これからも沢山 押し寄せるのだろう 大きく隔た地平線を越えて 対岸にある夢や希望が波に乗り 波濤は 其々の勢いで ぶつかり合いながら 形を自由に変える 高く畝りを上げ 時として 煌々と輝く 光

          【詩】波に想う

          【詩】銘々と響く

          何時しか 明けた空を 見上げる度に また 以前みたいに お会いしましょうと 透き通った風が 向こう岸から 吹いて来る 空は 彼方の雲間に ズレた層を築き上げ 懸命に流した汗や涙は それを 聡く気付かせる 本当の意思や 胸中は やけにボヤけて見えて 光るあの畝りが 一つの希望に 繋がる事も 未だ叶わぬ願いの中に 在るだろう 朝すらも 理解の先にある 遙かなる時に 伝達して行く その後の 消せない様に存在する 蕾も一緒に 色相の重なりが 乱数的に 反射する度

          【詩】銘々と響く

          【詩】いつまでも凪ぐ

          離れ離れの 心が 脈打った いつに無く 混じり合う 間だけど 知らず知らずに 藍色の雨が 刻んでいた あなたは 足跡も 残せないのに 私は 名前も 呼吸も忘れる キラキラと 漂って 流れ着く星々 視線が その瞳が 空を刺す 普く 甘さを 諦めても 大地を 包み込む 真白な雲を観た 今は 此処に 至る 聳つ 素振りが 拙い 次代が 巡り 光る美が 染める 紅色 薫る燈 風来の 山笠が 集まって

          【詩】いつまでも凪ぐ

          【詩】とある風景の終わりに

          切なく愛しい あの想いは 自ら選択も出来ないまま 泡沫となって消えた 空っぽな胸中に浮かぶは あの頃の一興と知る どうせ何にもならない 日々が愛おしかった 幸せで愚かでも 何も思えなくなり 跡形も無く消え去っても それは大切な事 ただそれだけ ただそれだけだった そうだった 間違いなく 私は生きた この地を この空を この時を あの人と 共に 懸命に 生きた

          【詩】とある風景の終わりに

          伝えたい事があったはずなのに 忘れてしまった それはとても大切な事だった

          伝えたい事があったはずなのに 忘れてしまった それはとても大切な事だった

          【詩】時めく

          このままで良いこのまま進めば安心だとか それではいけないそのままではまずいとか 何故かその様な事ではないと思う自分が居た だが否定しても肯定しても良い結果はないと 分かる歳になって未だに忙しない今日に至る 受容するにも人其々に心の許容量がある 何にしても身体と心は取り替えられない 生まれて死ぬまで付き合って生きて行くしかない 自分の脳に憶えられる事も限りがある もう略々過去の出来事は鮮明ではない 昔の友に会う等すれば思い出すきっかけにはなる 大概忘れ去ら

          【詩】時めく

          【詩】出逢う迄

          どれ位の時が経過しただろう 今も頭で響く あの言葉 が煩い 無垢で変わらない 弱さに悩む 年甲斐も無く 雑踏を歩く これからの 移ろう季節が 空っぽな 心 に浸透するまでに かかる時間は それ程長く無い 下らない理想を 隠す現実が 普通な事 だと思っていた 結果 的確な判断も付けなくなった 嘆いても 叫んでも 喚いても 誰も助けてくれない そんな私も 誰も 救えないか 救われた事も無いし 許せないなら 適度に 潤んだ 瞳 に映る 己の 愛した人の

          【詩】出逢う迄

          【詩】陰翳礼賛

          あなたの影が一つ地面に落ちている まるで焔の様に立ち揺らぐそれは 他者から見ればただ溢れたもの 滲み出る穢れの成れの果てとして 度重なる程に濃く深くなっていく 遥か遠く迄伸びるその濃淡を 冷たい風に緩やかに靡かせたなら 無駄に凪ぐだけではない事を知る そのぼやけた輪郭をそっとなぞる すると認識の曖昧さは限界に達して 掴めそうで掴めない夢幻の様な 現実を裏返したみたいな感覚になる そうしてる内に満ちた陰翳は 輝きを増す意志に対抗する様に 目の前を隠すみたいに増殖して行く

          【詩】陰翳礼賛

          【詩】空白感

          感じない 思わない 考えない 刹那の刻 空白を過る ふとした今には 知る事の無い感覚 揺らぎの中から 至る前触れを待って しがらみ解き 光の中を廻る 何時迄も開いた 暗闇が反転しながら 点滅するから 心に投影して 導き出した答え合わせ 一緒くたになって ぐるりと真っ直ぐ通って 一つの星に成る 此れは必然だった 移ろい次の分く事で 泡沫の現世に君が 生きた証は 私にとって真に 愛おしい

          【詩】空白感