見出し画像

Nikon Z8、Z9用のCFexpress TypeBの選び方とは


ProGrade Digital CFexpress 4.0 Type B GOLD 2TB

はじめに

Nikon Z8は、その高い性能により、プロフェッショナルな写真撮影と映像制作の両方に対応しています。この記事では、映像用と写真用のメモリーカードの選び方に焦点を当て、それぞれのニーズに最適なメモリーカードを提案します。

映像用メモリーカードの選び方

  1. 高速書き込み速度: 8Kビデオや高フレームレートの映像を撮影する際には、高速な書き込み速度が必要です。これにより、データの転送が迅速に行われ、バッファリングを最小限に抑えることができます。

    Cfexpress4.0規格に対応するカメラは2024年初頭時点ではなく、PCへの転送時しか恩恵を受けられません。将来を考えて最新規格の4.0を選んだほうがいいですが、コストパフォマンスを重視するならお手頃な2.0を選ぶのも一案です。
    PC転送時には4.0規格はスピード2倍の恩恵を受けることができ、大容量となる8K映像にはぴったりです。

  2. 大容量: 長時間の撮影には大容量のメモリーカードが必要です。特に、RAW形式での撮影や高解像度の映像を扱う場合には、多くのデータ容量が必要になります。8.3k 60pでN-RAWを撮影すると2TBの場合は最大46分撮影できます。

  3. 耐久性: 屋外での撮影や厳しい環境下での使用を考慮し、耐久性の高いメモリーカードを選ぶことが重要ですね。

2TBでは8.3k 24p N-RAW標準で3時間12分録画可能

写真用メモリーカードの選び方

  1. 高速読み取り速度: 写真撮影では、撮影後のデータ転送を迅速に行うために、高速な読み取り速度が重要です。これにより、作業効率が向上し、撮影の合間の時間も短縮されます。

  2. 高速書き込み速度: 高速連写や大量の高解像度画像を扱う場合、高速な書き込み速度も重要になります。これにより、カメラのバッファが早くクリアされ、連続撮影時の待機時間が減少します。

    CFexpress2.0か4.0で悩むところですが、2024年初頭時点では4.0のスピードを活かせるカメラはなく、PCへの転送時しか恩恵を受けられません。
    将来を考えて最新規格の4.0を選んだほうがいいですが、256GB以下では2.0の規格しかないため注意が必要です。

  3. 十分な容量: 高解像度の写真を大量に撮影する場合、十分な容量のメモリーカードが必要です。容量不足による撮影の中断を避けるためにも、適切な容量の選定が重要です。

  4. 信頼性: データの損失を防ぐために、信頼性の高いメモリーカードを選ぶことが重要です。高品質なメモリーカードは、写真データを安全に保存するための鍵となります。

2TBではRAW+JPG撮影で2万9300枚の写真を撮影可能

おすすめのメモリーカード(映像用)

  • ProGrade Digital CFexpress 4.0 Type B GOLD 2TB カード (最大読込3400MB/s 持続書込2400MB/s) TLCタイプ
    ※コストパフォマンスと転送速度、大容量を重視する方向け

  • ProGrade Digital CFexpress 4.0 Type B COBALT 1.3TB カード (最大読込3400MB/s 最大書込3000MB/s) SLCタイプ
    ※信頼性と転送速度を重視する方向け

おすすめのメモリーカード(写真用)

  • ProGrade Digital CFexpress 2.0 Type B GOLD 128GB カード(最大転送速度:読込1700MB/s 書込1400MB/s)TLCタイプ
    ※コストパフォマンスを重視する方向け

  • ProGrade Digital CFexpress 4.0 Type B GOLD 512GB カード (最大読込3400MB/s 持続書込2400MB/s) TLCタイプ
    ※コストパフォマンスと転送速度を重視する方向け

  • Nextorage ネクストレージ 国内メーカー 256GB CFexpress Type B メモリーカード NX-B2SEシリーズ 最大読み出し速度1950MB/s 最大書き込み速度1750MB/s TLCタイプ
    ※コストパフォマンスを重視する方向け

  • Nextorage ネクストレージ  165GB CFexpress 4.0 Type B VPG400 pSLC メモリーカード NX-B2PROシリーズ SLCタイプ
    ※信頼性、耐久性を重視する方向け


結論

Nikon Z8用のCFexpressメモリーカードを選ぶ際、用途とユーザーのニーズに応じた選択が重要です。プロフェッショナルな使用の場合は、SLC(Single-Level Cell)メモリーカードが最適ですが、一般的な使用やコストパフォーマンスを考慮する場合は、TLC(Triple-Level Cell)メモリーカードが良い選択です。例えば、ProGrade Digital CFexpress 4.0 Type B GOLD シリーズは、実用的な耐久性と優れた性能を提供します。

特に写真撮影においては、SDカードを使用してバックアップを取ることが可能です。このため、TLCタイプのメモリーカードでも十分な安全性と信頼性を確保できます。SDカードでのバックアップは、万が一のデータ損失を防ぎ、撮影した写真を安全に保管するための追加的な保護手段となります。

備考:TLC(GOLDシリーズ)とSLC(COBALTシリーズ)の耐久性の違い

週末カメラマンにとって、耐久性や性能を考慮したベストな選択肢を提案します。

1. TLCメモリーカード(GOLDシリーズ、 NX-B2SEシリーズ)

TLC(Triple-Level Cell)メモリーカードはコストパフォーマンスに優れ、一般的な撮影用途には十分な性能を提供します。書き込みサイクル(P/Eサイクル)は500から1,000回程度ですが、週末の使用ではこれでも十分な耐久性があります。適度な価格と大容量が魅力で、バックアップを併用すればデータの安全性も確保できます。

2. SLCメモリーカード(COBALTシリーズ、 NX-B2PROシリーズ)

SLC(Single-Level Cell)メモリーカードは最も高い耐久性を誇り、100,000回以上の書き込みサイクルがあります。プロフェッショナル用途や非常に重要なデータの保存に適していますが、価格も非常に高いため、週末カメラマンにはオーバースペックかもしれません。

おすすめのポイント

  • コスト重視: TLCメモリーカード

  • 耐久性重視: SLCメモリーカード

一般的には、週末カメラマンにとってはTLCメモリーカードが最適です。特にバックアップを併用することで、データの安全性を確保しつつ、コストと性能のバランスを取ることができます。

最後に

メモリーカードについて比較をまとめたサイトです。
メモリーカードには理論値しか書いておらず、持続可能な最低書き込み速度が記載がないケースもあります。
購入前には実際の速度を確認することが大事ですね。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?