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ジブリパーク「魔女の谷」オープンから1か月!来園者を分析してみた【その3:国内客/インバウンド客、どこから来てる?】

こんにちは。アライアンスビジネス営業部の池畑です。
GWは皆様いかがお過ごしでしたでしょうか。

前回に続き、ジブリパーク来園者を人流データで分析していきます!

****前回、前々回の記事はこちら***

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第3回の今回は、来園者が「どこから来ているのか?」に注目。
・国内客はどこの都道府県から来ているのか? 
・訪日客はどこの国の人が来ているのか? 
それぞれについて分析していきます。

*GPS位置情報分析システム「KDDI Location Analyzer」を使い自主調査を行いました。
*集計結果は20歳以上来訪者の日ユニークでの推計値となります。
*GPS位置情報の利用許諾をいただいた方のデータを元に拡大推計しております。必ずしも正確な来訪者数を示すものではないことをご了承ください。

<目次>
【第1回】どのくらい来ているの? *前々回
◆ジブリパークについて
◆分析①来園者数はどのくらい増えている?
◆分析②何曜日に人が多いの?
◆分析③どんな人が来ているの?

【第2回】エリア別に分析! *前回
◆分析④どのエリアに人が多いの?
◆分析⑤エリア別のピークタイムは?

【第3回】どこから来ている人が多いの? *今回
◆分析⑥どの県から来ている人が多いの?(国内)
◆分析⑦どの国から来ている人が多いの?(海外)
◆全体のまとめ

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◆分析⑥どの県から来ている人が多いの?(国内)

まずは日本国内からの来園者について、どの都道府県から来ている方が多いのか見ていきたいと思います。

ヒートマップで表示するとこのような結果に(人数が多いところほど濃い赤色で表示)。

拡大してみると、関東~中部~近畿エリア、中でも特に太平洋側が多いことが分かります。

ランキング形式で見ていきましょう。
都道府県別の来訪者数ランキング、ベスト10は以下の通り!

来園者の半数以上が地元、愛知県内からの来訪者のようです。
続いて、2位東京都、3位大阪府、飛んで5位神奈川県と大都市が続く中、4位岐阜県、6位静岡県、8位三重県と近隣の県も上位に食い込んでいます。

やはりそもそもの人口の多寡が大きく影響しているので、単純な人数ではなく、都道府県ごとの来園者率、つまり人口当たりの来園者の割合でのランキングも出してみました。

近隣の県が上位に来ることは当然のことながら、なんと意外にも関東エリアは1都県もランクインせず。むしろ滋賀県、奈良県、京都府、大阪府、兵庫県と関西エリアの府県が軒並みランクインする結果となりました。

エリア毎のシェア獲得率という意味においては、ジブリパークは関東よりも関西エリアの方が強いと言えそうです。

◆分析⑦どの国から来ている人が多いの?(海外)

続いて訪日外国人(インバウンド)の方について、どこの国の方が来ているのか見ていきましょう。

下図はジブリパークを訪れた訪日外国人の内訳を構成比で表したグラフです。左から東アジア、東南アジア、南アジア、オセアニア、北米、欧州、その他、と並んでいます。

大きく地域圏別で見ると、東アジアから約36%、東南アジア+インドから約11%、欧米豪から約45%という割合となっています。

日本政府観光局の発表によると、2023年の訪日外客数全体では東アジア(63%)、東南アジア+インド(15%)、欧米豪・中東(18%)ということなので、それと比べるとジブリパークの来園者は、欧米豪の方の比率が非常に高いことが分かります。

以下、ランキング形式で見ていきましょう。

トップはアメリカ、続いて台湾、韓国という結果に。
また言語別で言うと英語圏の方が半数近くを占めるという結果となりました。

世界各地で人気のあるジブリ作品。来園者も世界中から訪れていることが伺えますが、訪日客全体との比較で考えると、特に欧米圏の方に人気のあるスポットだと言えそうです。

来日する欧米圏の方には、日本のアニメ文化への関心が高い方が多いのかもしれません。

◆全体のまとめ

全3回にわたって、ジブリパーク来園者の分析を行ってまいりました。

開園以降の推移、曜日・時間帯別・エリア別の動向、性別や年代の傾向、居住都道府県や国籍など、いつ、どこに、どんな方が、どこから来ているのか? を様々な角度で見てきました。

個人的には、
・20代の女性が突出して多い!
・関東よりも関西の方がエリアシェア(獲得比率)が高い!
・欧米圏の方に特に人気!
という点が思っていた以上に特徴的で、興味深く感じました。

みなさまはいかがでしたでしょうか?

もし実際に行かれた方がおられましたら、ぜひコメント欄などで実際のご様子など教えていただけますと嬉しいです。

「魔女の宅急便」が公開された年に生まれた私も、いつの間にやら2児の父。子どもも「となりのトトロ」や「ハウルの動く城」、「崖の上のポニョ」を楽しむようになってきました。

ちょっと遠いけど、いつか親子で遊びに行きたいです。



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また、テーマや「こんなこと、こんな場所を分析してみてほしい」などご要望ございましたら、お気軽にコメント欄にお寄せください。可能な限りお応えしていければと思います。

ここまでお読みくださりありがとうございました。

それではまた次回もよろしくお願いします。

<今回使用したGIS>
KDDI Location Analyzer(GPS位置情報分析ツール)

*今回の分析例のように、調べたいエリアや施設をピンポイントに設定して、日本全国どこでも人流や来訪者居住地を調べることが可能です。

*無料トライアルも受け付けておりますので、会社等で人流分析ツール導入をご検討の際はぜひご活用いただけますと幸いです。

*無料トライアル申込はこちらをクリック↑*


<執筆者プロフィール>
池畑 索季(いけはた・もとき)
営業歴10年。「魔女の宅急便」公開の年に生まれる。
前職の出版営業では全国の本屋さんを行脚する日々だったが、縁あって現職では商圏分析、位置情報分析を扱うように。世界史とSFと登山とパデルが好き。「技研サウナ同好会」所属。

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***出典***
本記事の見出し画像はスタジオジブリ公式サイトよりガイドラインに基づき掲載しております。
https://www.ghibli.jp/works/majo/