上級者モデルって?【上級者向けのスキー板が重い訳】

 昨日のブログで上級者とかその辺の話に軽く触れてましたが、具体的に上級者向けの道具ってなんなの?と言う質問を頂きました。

 スキーボードについて上級者向けと言えるものは明確な区別はありませんが、要求される滑りやトリックが出来る?出来ないでざっくり示されます。GRだと上級者向けにあたるのはRaver's01、Klesha、Crossなどですが、これらは初心者や初心者が履いても違和感がない造りになっています。

 スキーでの上級者向けモデルはそうもいかず、上級者でないと満足にターンすらさせてくれないモデルもあります。スキーボードと同じイメージでスキーの上級者モデルを選ぶのは避けるべきと言わざるを得ません。

 じゃ、具体的にどんなもの?となりますが、スキーにおいて上級者向けは競技用だったり、デモンストレーション用になります。なのでそう言うスキーを目指さないのであれば、こうしたモデルは宝の持ち腐れになってしまうこともあります。
 簡単に言えば、SAJ一級を持っていてそれ以上を求めるか、スキー競技に出る目的以外では必要無いモデルとも言えます。

 そしてこれらのモデルはとても重いのが特徴です。

 軽さが正義のスキーボードにおいて、重いと言うのは違和感があるかもしれません。しかし例えば一般的なスキー競技用の板は片足分で普通のスキーボード両足分くらい重いものです。この重さがスピードを支え、細かな雪面の凹凸の影響を打ち消してくれます。
 このあたりのイメージは高級車がしっとりとした滑らかな乗り味なのとだいたい同じです。

 更に言うと、重さもブーツに集中して近付ける事で慣性マスを板の中央部寄りにして、高い操作性が実現出来るように工夫されていますが、重く、堅く、強い上級者向けの板を乗りこなすには相応のスキー技術が必須で、かつブーツも強いものが必要になります。

 つまりスキーとスキーボードの区別として上級者向けモデルは全く方向性が違うのです。板がそうであるので、上級者向けのブーツでスキーボードを履くと違和感が出てしまうのは仕方ない事ですね。

 とは言え、レジャースキーでの上級者向けモデルと言うのももちろんあります。一概に全ての上級者向けモデルが上記の通りではありませので、メーカーやお店に確認したり、試乗会で試すなどの事をお勧めします!

《補足》
 スキー用具において上級者向けというものについて、頭に「競技用」と想像すると道具選びが楽になります。様々なものがお店で売られていて、特にブーツの上級者モデルはとても良さそうに見えますし、憧れてしまいます。
 しかしそこに「競技用」と考えると、ちょっと冷静になれます。最近の上級者モデルは板にしろブーツにしろとてもとても高価です。特にスキーボードで使うことを考えるならば、敢えて上級者モデルを選ばないと言うのも良い考え方になるのでは?と思います。

《補足2》
 実はスキーボードでも「重い」モデルが検討されはじめています。GRでもしばしばご案内しますが、標準モデルよりも重いビンディングを選ぶ事で滑走感を向上させたり、板を重く作る事で滑走性能を向上させたりと、スキーボードでも重いモデルが今後色々登場してくるかもしれません。まだまだスキーボードは進化しそうですよ!

#スキー #スキーボード #ファンスキー #GRskilife

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