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週刊小売業界ニュース|2023/8/28週

2023/8/28週(8/26-9/1)にピックアップした小売業界ニュースをお届けします。今週のおさらいにぜひどうぞ!


ワークマン、新作開発1年→1カ月に 9月開店の新業態で

ワークマンがカジュアル衣料の生産期間を1年から1カ月に短縮する「クイック・レスポンス生産」(QR生産)を導入。これにより、流行品を迅速に提供し、商品の新鮮さを確保。初年度は衣料品店「Workman Colors」で秋冬商品を提供し、今後は日本の都心に約10店を展開。デザイン性の高いカジュアル衣料を対象にし、中国の協力工場で手作業で生産。ワークマンの戦略は、女性向け衣料を強化し、迅速な商品展開による販売機会の損失削減と在庫管理の改善。 QR生産はファストファッションの手法で、中国のSHEINなども採用。

Google Bardによる要約

以前よりこのRETAIL NEWSにてご紹介している、SHEINの多品種少量生産のような方式を日本の企業も導入することがわかりました。
女性向けファッションを展開し業績を大きく伸ばしたワークマン社が中国の生産ラインを活用し導入するようです。

中国のTemuが参入しているように、SHEINの生産方式は優秀ではありますが、特別な生産技術を使っているわけでもないため、参入障壁が低いと考えられます。
この生産方式が一般的になっていくのかどうかはワークマンのような日本の既存企業が導入して効果的な結果が現れるかが鍵になります。

今後は、
・「#ワークマン女子」を利用する顧客層は、当生産方式のメリットを生かすのに必要な「流行や新商品に敏感な購買行動」をしてくれるのか
・既存店舗のみならず、オンライン戦略を巻き込み当生産方式の商品を売ることができるか
などが焦点になるのではないかと考えます。

日本のワークマン、2027年に台湾店で海外進出へ

ワークマンは、2024年に沖縄に旗艦店をオープンし、その後海外で女性向け衣料品とアウトドア用品を展開する。2027年までに台湾に1号店を出店し、中国本土でもオンラインで販売する。2030年までに海外売上高を10%にすることを目指す。

Google Bardによる要約(一部修正)

1つ目の記事でも取り上げたワークマンですが、海外展開の計画があるようです。
計画は、まず初めに外国人観光客が多く訪れる沖縄の新規店舗にて市場調査を行い、その後台湾店の出店を目指すようです。

日本の小売業や飲食店業が海外進出する際は、そのクオリティーの高さを評価されるケースが大変多くあります。北米では、ダイソーや丸亀製麺など多くの日本企業が大きな評価を受けています。
そのため、デザイン性もさることながら1番の魅力を機能性とするワークマンにとっては大変良い計画なのではないかと考えています。
2024年沖縄店を挟んだ上での2027年初出店というところに慎重さを感じますが、きっと海外でも受け入れられるのではないかと考えています。

通販・EC市場は12.7兆円規模へ JADMAが「2022年度通販市場売上高調査」速報値を公開

JADMAが2022年度通販市場調査速報を公開。売上高は前年比10.9%増の12兆7100億円。コロナ需要の落ち着きなかで順調な成長。通販市場は多様化し、BtoBやモール系が好調。衣料品や化粧品、食料品が伸びる。2023年11月に詳細レポート発表予定。

Google Bardによる要約

コロナ禍で前年比20%増と大きく売上高を上げた通販・EC市場ですが、コロナ禍後も変わらず大きな成長を見せているようです。
コロナ禍前7年間では1年もなかった上昇率10%超えを果たしました。

その背景にあるものを考察すると
・ECで買える商品が増えた(生鮮食品)
・店舗ではなくECで買おうと思考する商品が増えた(衣料品、化粧品)
・ECで買うことを習慣とする消費者が増えた(デジタルネイティブ層の増加、コロナ禍での習慣づけ)
・「ECで売る」という選択肢が事業者にとって必須となっていった(BASE、Shopifyの広がり)
あたりが理由として考えられるのではないでしょうか。

年々上昇傾向にあるEC市場ですが、「ECで買っていない人」「ECで売って(買って)いないモノ」「ECで売っていない事業者」がまだ残っている限り、まだまだ上昇していくのではないかと推察します。

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