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90歳の祖父に贈る、DXとは何か

祖父母宅に帰省時に、祖父に自分の仕事を話す機会があった。
自分は既に2年強DXにおける新規開発に携わっている。
孫はやりがいを持って仕事をしていて活躍していることを伝えて、ぜひ喜んで安心してもらいたい。当然のことながらシステムの詳しい話はしても伝わらないので、どう伝えるかずっと考えていた。
祖父は仕事を辞める頃にパソコンが出てきたとのこと。とはいえ自分が使うものというより事務の女の子が自分の代わりに使うものというくらいの認識だったらしい。
ITのことはあまり詳しくないが、新聞はよく読むのと銀行マンだったこともあり、IT以外の産業や企業については理解が深そうだったので、既存の業界を軸に話をすることにした。

今まで紙や電話でやってきた業務を、パソコンだけで簡単に出来る世界を作る

建設業や製造業など日本の成長を長年支えてきた産業の仕事を、ITの力で大幅に効率化する仕事をしている。製造業や建設業は、日本の発展を大きく支えてきた。昨今ITが急激に成長したことで海外では業務のやり方が既に大幅に変わったりしているし、日本では人口減少もあり仕事のあり方を考え直さないといけない。
僕は入社以来9年間、IT開発の前線で経験を積んできたし、会社及び業界にはITの多くのノウハウが溜まっている。
この力を元に業務のあり方を大きく変えられるシステムの実現を、あるべき姿を考えるところから実現まで一貫して取り組んでいる。

Q.そのような会社は自社でやろうとならないの? → なる。だけど、IT業界で一日の長がある我々が一緒に取り組むことで実現が加速する

ITに積極的に取り組んでいらっしゃる企業は既に沢山あるし、自社での取り組みを始めている企業も多い。ただ、IT開発は違う文化や考え方がたくさんあって、すぐに大規模に始めるのは難しい。
特にエンジニアの採用や組織作りには時間がかかるので、やりたいことを自社だけでやれるようになるのには一定の年月がかかることも多い。
ITの技術を活かした業務改革は今求められているので、ITの畑でシステムの実現力を高めた我々が一緒になって取り組むことで、実現を加速させるお手伝いをしている。

Q. コンサルティングの会社やシステム会社とか昔からあるけど、大変ではない?→ ITの世界で、上流の設計から開発まで、自社完結で実現する力は負けない自負がある

戦略であればコンサルの会社が、社内システムであればシステム会社が確かに昔からある。ただ、業界や業務を変えていくには上流の戦略からシステムの実現方法まで一貫して考えて取り組まないといけない。
ITで自社サービスを多数展開してきた中で、事業の上流から開発まで一貫して取り組んできたことで、他には負けない経験と強みが溜まっていて、それを活かして貢献して行きたいと思っている。

Q. 形がないものを作っているから難しくない? → 難しい。だから、自分が業界理解とITの知識を持って、道筋を描けることが大事

祖父が言うに、工業製品であれば物を見れば何の仕事をやっているかイメージがつきやすい。ただシステムは目に見えにくいし、途中経過であれば尚更理解しづらい。
それは一緒に取り組んでいる関係者みんなそうなので、自分が理解を深めて道筋を示して引っ張っていけるようになるのがとても大事だと思っている。

Q. そのような中で今後どのようなことをやっていくのか→その業界の企業の強みと、IT業界で開発してきた自分達の強みで新しい事業を生み出していく

日本を支えてきた産業が、ITの力で新しい事業を生み出す現場を作り出していくことに貢献していく。その業界の業務が楽になるだけではなくて、ITの力で新しい事業がもっと生まれる時代になってきていると思っている。
今までの業務がより楽になったり、人員不足になっていく日本が回ることに貢献していく。

ということを話した。

祖父は仕事のイメージがついたと喜んでくれていた。
自分は3年前くらいまでは1技術者だったので、会話の深さが変わったと思ってくれたようで、一皮剥けた、すごいなと祖父が語っていたと後から聞いた。
成長産業に身を置くのは大事、取り組んでいるうちに市場も自分も大きく成長していくという話を祖父はしてくれた。
祖父に胸を張った仕事ができるよう、話した通り日本の変革に貢献できるよう一層頑張っていこうと思う。

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