マガジン

  • ひいばあちゃんのお小言集

    実は私が母から食らったお小言を私の孫が食らってる体で書いています。必要だなとか、いいこと言ってるなとか、やっておいたらよかったなとリスペクトできるお小言をご紹介します。 登場人物は、私と母と娘と孫娘です。

  • 私の100枚の自分史

    一枚の写真や絵から語り継がれる自分史。  「思い出の1枚」から質問シートに答え、お互いにシェアをしながら進めます。いつしか過去の出来事や思いが未来へと繋がっていく。  人生という大きな線上にある一つの点を切り取って、思い出の写真とともに短いストーリーにまとめると「一枚の自分史」になります。  なにげない日常生活の中に自分史があります。自分を見詰めることによる発見に驚き、この後の生き方のヒントが生れたり、ご自身の来し方に親愛の情が湧いたりする。  100人と書くプロジェクト。誰かと一緒に書く100枚の自分史です。

  • ポンコツばあちゃんの終活日記

    永遠のセブンティ 終活適齢期にあって、ちまちま片付けて時間が過ぎていく。 後、どれだけ残されているのかわからないのに 残された日々を楽しまなくてはもったいないのではないのか。 ポンコツがどれだけ発動するのか数え上げれば もう。可笑しくて笑うしかない。 これも終活かなと思う。 他の人は知らんけど~。

  • 母のお作法・・・こころの思草(しぐさ)

    母は若いころに、福井の山奥から東京に出て、旧家の行儀見習いさんとして女中奉公しながら高等技芸専門学校に通っていました。 その頃に、一番女中さんから厳しく行儀作法を仕込まれました。 私は母から言われて自然にできていること、今頃やっと分かったことなど、分かっていてもできないことなども、ここに書いておくことにします。 たぶん、母は伝えたかったはずのこころの思草(しぐさ)です。

  • 習作集

    軽妙洒脱なエッセイが書けたら 小説が書けたら コラムが書けたら 習作集です。

最近の記事

お小言集:もったいない(勿体無い)とは

物の本来あるべき姿がなくなるのを惜しみ、嘆く気持ちを表している日本語の単語である。 「物体(もったい)」とは、元来は仏教用語で、「勿体無い」は、もともと「不都合である」、「かたじけない」などの意味で使用されていた。 現在では、それらから転じて、一般的に「物の価値を十分に生かしきれておらず無駄になっている」状態やそのような状態にしてしまう行為を戒める意味で使用される。(Wikipediaより) 日本から生まれた「もったいない」が今、世界をつなげるアイコトバ「MOTTAINA

    • お小言集:笑顔が大事

      今日も大学生の模擬面接講座をやってきました。 そろそろ、最終面接まで進む学生と思うように進まない学生、その明暗はどこにあるのでしょうか。 小学校からサッカーに取り組んで、挫折を繰り返し、怪我に泣き、それでも体幹を鍛えて、怪我に強い体を作り、一般入試で大学に入り、推薦者ばかりの部活動に入部して、レギュラーになれなくても、できることを開拓し、チームにこだわり、試合に出られなくても運営面でのリーダー性を発揮しクラブに貢献している。国際ボランティアで指導にも行っている。 彼はあまり

      • お小言集:母の日に思ったことから母の荷物の片づけ

        先日、母の日のお話で樹木希林さんの三井のリハウスのコマーシャルを見ていて、母の暮らした家の始末が大変だったことを思い出したことがありました。 始末家だったし、ものを持ちたい人ではなかったのですが、あの歳の人たちは欲が深いわけではなくて、何でももったいないので捨てられない。量が多いというわけでもないのに、なかなか片付きません。 しかも、次々と出てくる。出てくる。知らなかった母の姿についつい見入ってしまいます。 日本商工会議所の簿記の1級の合格証が出てきて、その日付から思った

        • お小言集:みそ汁の冷めない距離

          親との関係を言った言葉ですが、「スープの冷めない距離」ともいいます。スープが熱々ではなくても冷めない程度の距離がいいという物理的な距離を差すのではなくて、何かあればすぐに行けて、目の届く距離。ちょっと「寄れる」距離。 人間という文字は人の間と書きます。 『大辞泉』では ============================= にん‐げん【人間】 1 ひと。人類。「―の歴史」 2 人柄。また、人格。人物。「―がいい」「―ができている」 3 人の住む世界。人間界。世の中。じ

        お小言集:もったいない(勿体無い)とは

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        • ひいばあちゃんのお小言集
          30本
        • 私の100枚の自分史
          131本
        • ポンコツばあちゃんの終活日記
          9本
        • 母のお作法・・・こころの思草(しぐさ)
          5本
        • 習作集
          6本
        • 講座録から
          5本

        記事

          お小言集:指切げんまん、嘘ついたら針千本~

          どんな小さな口約束でも必ず守ってますか? 子供にも約束を守ることがいかに大事か、「指切りげんまん、うそついたら針千本呑~ます。死んだらごめん」の唄の中で、幼い時から厳しさを教えれれていました。 子供のころから、この指切りやってましたよね。でも、少し解釈が間違っていました。 針を千本も呑んだら死んでしまうやん、死なせてしまう、だからごめんなさいだとばかり思っていました。 指切りして約束して、それを守れなかったら大変なことになる。いくら謝られても、死ぬわけないはいかない。約

          お小言集:指切げんまん、嘘ついたら針千本~

          お小言集:はいは一回でよろし

          返事は「はい」の一言でいいのです。 呼ばれたらすぐに明るく元気な声で「はい」とはっきり、一度だけ返事をします。 「はい、はい」は「二度返事」といい、相手を軽く扱う失礼な返事です。 「はい」と返事が返ってこないと、聞こえなかったのかと不安になります。 聞いていないのかと不信を覚えます。聞きたくないのだと不快になります。 そんな状態からいいコミュニケーションは成立しない。 「はい」と明るく返事が返ってくるとホッとします。 いいコミュニケーションは、まずは相手を安心させることか

          お小言集:はいは一回でよろし

          お小言集:命をいただきます

          食事前の感謝の言葉。本来は五穀豊穣の神と農民や漁民など 海山の幸を実際に食卓に届けてくれた人々への感謝の言葉です。 本当にたくさんの人がかかわってくださって、今おいしいものをいただけています。 作ってくださって、育てて下さった、獲って下さった、それらを支えて下さった、運んで下さって、加工して下さって、売って下さった川上から川下まで、一体どれだけの人の手を経てきたのでしょうか。 まずは、おいしくお料理して下さった目の前の方に「いただきます」、そして、すべての方に感謝してい

          お小言集:命をいただきます

          お小言集:粋なはからい

          エレベーターはほぼ満員、そこに現れたおばあさん。エレベーターに乗っている人たちの誰が言わなくても、その場にいる人たちがごく自然に咄嗟に それをした。詰めあって肩をお互いに合わせて、このおばあさんが乗るスペースをつくったのだ。これぞ、いきなはからい。 にもかかわらずまごまごしていたら、さっと横から若い女性が一瞬で乗ってしまった。それでおばあさんは乗れなくなった。 すかさず、奥に乗っていた男性がかき分けて下りて、またスペースを作ったのだ。無事におばあちゃんは乗れて、件の若い女性は

          お小言集:粋なはからい

          お小言集:どんな大人になりたいの?(うかつあやまり)

          常日頃から、子供たちへマナーを伝えるのに、ジャッジやコントロールがないようにするにはどうしたらいいのかと思いめぐらしています。 私こう見えて日本古来からのお作法を学び師範としてお伝えできるのですが、そんな日々にあって、ある日のことです。 ターミナル駅に着くと、残念なぐらい背後から人が流れてきて後ろから擦れていきます。その日も無言の非情が繰り返されていました。 目の前で、若い男性が席を争って座る姿もいとわろし〜、いと笑止千万!笑止(わろし)笑えません! テキストなどで詰ま

          お小言集:どんな大人になりたいの?(うかつあやまり)

          お小言集:看脚下(きゃかをみよ)

          マナーを磨くということは、心を磨くということ。 脱いだ履き物を揃えることは足下を固めること。 そう、グランディング、好きな禅語、「看脚下」きゃっかをみよ 『人は他(人)と自分を比較し、その優劣をもって幸不幸の尺度とし自らの悩みの種とする。他と比較する必要はない。足を地にしっかりつけた自己の確立こそが全てを凌駕することの源泉となる。そのためには、自己追求を怠るな』 という意味です 禅寺の玄関などに「看脚下」と書かれたものが貼られています。 ぬいだ履物を揃えなさいということで

          お小言集:看脚下(きゃかをみよ)

          お小言集:お互いさまです。

          例えば道で困っている人に手を貸したとき、「ありがとうございます」と感謝されてなんと言葉を返しますか。 もちろん「どういたしまして」でもいいのですが、「お互いさま」と返すとどうでしょう。 共生の気持ちが現れる言葉として 「おかげさまは」は他者から受けた恩に対してお礼の意味を表す時に用いられる言葉です。 特に救ってくれる諸神・諸仏への恩を指します。 諸神・諸仏に対し報恩的行為を起すのを〈おかげ参り〉〈お礼参り〉などと呼びます。 「ご苦労さま」は目上から目下の苦労に対して、感謝

          お小言集:お互いさまです。

          お小言集:心を差しのべる

          マナーの世界では有名なお話です。 英国のビクトリア女王にまつわる実話です。 ビクトリア女王と言えば、お亡くなりになったエリザベス女王のお母さま。 プリンセスシャーロットの高祖母、ひいひいおばあさまですね。 ビクトリア女王がアフリカの王様をお招きになって、晩餐会を開かれたとき、その王様がフィンガーボールの水を飲んでしまわれます。 そこで、女王も続いてフィンガーボールの水を飲まれたということです。 その場の雰囲気に合わせて、相手に恥をかかせない。「これこそがマナー」というお

          お小言集:心を差しのべる

          お小言集:傘を傾げなさい

          雨や雪の日、傘をさして道で人とすれ違う時、傘の先が当たったり、 しずくで相手が濡れないように、お互いの傘をさっと外側に傾けて 譲り合う行為しぐさです。思いやりのこころでもあります。 傘かしげは無意識でやっています。子供のころに、母から「そうしなさい」と言われていました。 できていないと、実力行使でした。雨の中、傘をつかまれて 「傾げなさい!」 と、なおされたものでした。 子どものころから習慣となっているしぐさの一つ、体が覚えているのです。 でも、相手はそうはいきません。思

          お小言集:傘を傾げなさい

          お小言集:マナー知りのマナー知らずにならないように。

          思いやりの心、惻隠の情、人みな仏の化身、マナーとは、相手を思いやる心。相手も自分も幸せにするもの。 決して、ジャッジしたりコントロールしたり、人を縛るものではありません。 人のマナーをあれこれ言うのはマナー違反。マナー知りのマナー知らず。 先日、ドアを開けて、向こうからくる人を通そうとしたとところ、一人どころか、数人が続きます。旅行中の外国人の家族連れらしい。ドアを保って立っている者には目もくれない。ドアマンじゃないんだけれどなぁ。 こんな場合、多人数と一人なら、一人の

          お小言集:マナー知りのマナー知らずにならないように。

          お小言集:残すんやったら、最初からようけとらんときや~

          食事を残すと、「もったいない」とよく叱られました。 繁忙の家に育った私たちは自分でご飯をよそい、おかずもそれぞれに必要分だけ小鉢や皿に盛って食べていました。 「もったいない」というのは戦争を経験し飢餓に喘いだからこそのお小言でした。 ですけれど、食べることに限らずに、「自分の足るを知る」ということも言っていました。食べ過ぎが体を弱らせることになり、捨てすぎる原因にもなる。ものを持ち過ぎると動きが取れなくなる。確かに、少し足らない気味がよいのでしょう。 断捨離が流行になって

          お小言集:残すんやったら、最初からようけとらんときや~

          お小言集:はっちゃんの大東京時代を調べて

          私の母、初枝「はっちゃん」が生まれたのは、そのころは福井県大野郡、石川県と岐阜県との県境に接して福井県側の登山口のある白山麓だった。今は勝山市となっていて恐竜博物館で名を馳せているところだった。 昔から羽二重の産地だった。私が母に連れられて帰郷した頃にはそこかしこに繊維工場独特の屋根に灯りとりのあるのこぎり屋根の工場が残されていた。 当時は小さな村に生まれた女子のほとんどは小学校を卒業すると同時に羽二重工場で働いたそうだ。そこでは休憩も許されない過酷な労働と天井から射すだ

          お小言集:はっちゃんの大東京時代を調べて