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本日の読書 #051 「ゾロアスター教と鳥葬」

参考書籍:『ナショナルジオグラフィック』2024年5月号

聖なる火を守り続ける人々 より

作成した読書記録より引用。


(グロテスクな表現を含みます)
(苦手な方はまた明日お会いしましょう)

ゾロアスター教と鳥葬。
ナショナルジオグラフィック(以下、ナショジオ)の最新号に「ゾロアスター教」のことが書いてあった。


いきなり脱線するが、私はQuizKnockというクイズに関するYouTuberが好きで、動画をよく見ている。

ゾロアスター教の存在は、そんなQuizKnockの運営しているWEBメディアで知った。



ゾロアスター教はクイズ的にいえば、

火を神聖視することから、「拝火教」という別名でも呼ばれ、かつてササン朝ペルシアで国教としていた宗教を、その開祖の名にちなんだ名称で一般に何という?

というものである。


「火」を神聖なものとして扱うゾロアスター教だが、ナショジオによれば「火」のみならず、「土」や「水」も同様に神格化しているらしい。

そして死体は「悪魔の住処」であるとされ、それが善神の象徴を穢してはならないと。




すると葬式はどうなるのだろうか?
火葬も土葬もできないことになる。

それが本記事のもう一つのテーマである「鳥葬」だ。

これは簡単に言えば「死体を鳥に喰わせる」という葬式の形態であり、最終的には骨だけになり自然に還る。
死体を自然の中に曝し出して葬儀を行う「曝葬」の一種だ。

ちなみに「曝葬」は日本でも沖縄で戦前までは行われていた記録があるようだ(さすがに鳥葬はないだろうが)。



しかし近年、この鳥葬が問題となっているらしい。


ゾロアスター教徒はこの鳥葬を「沈黙の塔」という設備を用いて実施していたようだが、 メインで葬儀を担っていたハゲタカの個体数が減少しており、死体が自然に還らず腐敗するケースが増えたのだとか。

それにより周辺の非教徒から悪臭などの面でクレームが絶えないと。


鳥がいなくなったら鳥葬はできなくなる。

それはそう。


先日の #049 「スッタニパータと教条主義」でも述べたが、教義は時代に合わせて変化させていかなければならない、と強く感じる。

古くからの信仰を維持することができなくなるくらいの環境変化が、いま、地球のあちこちで起こっている。

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