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「お江戸けもの医 毛玉堂」ネタバレ注意

この本は、たまたま見つけました。きっかけは忘れましたが、私が一緒に暮らしている小動物のチンチラの名前が、「けだま」なので、買わずにはいられません。
表紙の円山応挙的な?絵も可愛くてストーリーも良さそうだったので、即購入しました。

そして、みなさまお気づきのとおり、私、けだま堂は、この小説からインスパイアされています。

いつか、紹介しなくては!と、思っていましたが、満を持して?今回、紹介させていただきます。



まずは、内容紹介

うちの子を、助けてください!
谷中感応寺の境内に居を構える動物専門の養生所<毛玉堂>。
動物好きでしっかりもののお美津と、腕は確かだが不愛想な凌雲のもとを訪れてくるのは、病める動物たちと悩める飼い主たち。

人と動物の間に通う、“絆”という名の妙薬が、傷ついた心と体を癒していく――。

江戸の世でも、ペットを思う気持ちは今と変わらない――。

もふっと可愛くほっこり温かい傑作時代小説!

紹介文より引用

犬、猫、馬、兎にまつわる話が5話収録されており、ペットの病や、行動などの謎を解決していくのですが、時代小説でいうところの、人情もの!
養生所にいる、三匹の子犬たちも、コロコロ(私のイメージ)癒しの存在だ。

ネタバレになるので、詳しく書けないのですが、それでも構わない方は、私の体験談と、一つのエピソードをご紹介します。

けだまの尿路結石

けだまをお迎えして3〜4か月くらいに、部屋のあちこちに、おしっこするようになりました。
私の膝上でもおしっこしたり…

心配になり、調べたり、人に聞いたりしたのですが、これと言って病気らしい感じはなく…

男の子だし、マーキングじゃない?

誰もが、そう思っていました。

しかし、ある朝、夫がケージに近づくと、扉の前で立ち上がり、おちんちんから、血が垂れているのを見せてきたそうです。

結局、膀胱結石だったと判明。

あちこちに、おしっこしたのは、恐らく膀胱炎だったせいです。

チンチラのおしっこは、時間が経つと赤褐色に変色するため、仮に血尿が出ていても気づきにくいようです。

幸い、一度きりの結石で済み、マーキングだと思っていた、お漏らしは、なくなりました。

犬や猫の問題行動?彼らからのメッセージ

実家に居た犬は出産後、子犬たちを部屋に入れたり、可愛がっていると〔うちの家は、ポインターという猟犬で、大型寄りの中型犬でした。当時は、外の犬舎で飼うのは一般的でした〕飼い主がいない間に、家に上がり込み、そこで排泄してしまいました!
父に激怒されてましたが、子犬に対するヤキモチじゃないか。ということで、過ごし方を変えた気がします。記憶では、それきり、いわゆる問題行動は、なくなりました。

また、私が一時期一緒に過ごした猫も、私の帰りが遅いと、トイレ以外の場所に排泄するようになりました。
怒られるのを、わかっているので、見つかると怒られる前に逃げていました。
猫も、私の帰りが遅いからとった行動です。

ペットたちの、いわゆる問題行動には、必ず理由がありますよね。

しかし

問題行動ではなく病気の可能性も

けだまの場合、すぐに病院へ連れて行けばよかったのですが、春の検診では、問題なく、本チラも、元気で病気の疑いをしませんでした。まさか、膀胱炎だなんて!気になりながらも、「その行動の理由を知りたい。」だけで、病気の視点を欠いていたのです。

病気とわかってから調べると、チンチラに多い病気と判明。しかも、手術後に命を落とす子もいたので、ゾッとしました。

収録されているお話し

本書には、部屋のあちこちに、おしっこをしてしまう、ワンちゃんの話があります。
この話を読んで、つくづく、けだまが膀胱炎になる前に読んでいれば良かった!との思いと、やっぱり、膀胱炎だなんて、わからないよねー。と、共感。

ちゃんと、動物の行動学や医学に基づいているのも、面白いし、ためになる?納得感が得られます。

子どもから、動物好きな大人まで楽しめる本

とにかく、ペットを愛する人々の、心温まるエピソードです。

私は、数は多くないですが、動物絡みの小説を好んで読みます。子供の頃、クリスマスのプレゼントに、シートン動物記を貰い、大切に読んでは、妄想してました。ちなみに、夫も、同じく、クリスマスプレゼントに、シートン動物記を貰ったそうです。当時は、動物のアニメが非常に多く、主人公の少年と、動物の絆に、どれほど憧れたことか。

いつの時代も、人と動物のエピソード〔絆〕は読んでいて幸せな気分になったり、時にはハラハラしたり、号泣したりします。

1番身近な犬や猫のお話が多いと思いますが、鳥やネズミの物語も、紹介したいと思いますので、お楽しみに。

取り留めなくなりました。
最後まで、お読みいただき、ありがとうございました。

追記:リンク貼り忘れてました。

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