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スノーボード買ってみてよかったウェア[unfudge]

一番の宝物は経験である

エンターテイメントやスポーツ、興味をもった業界にはとにかく飛び込んでみて、実際に体験してみることを大切にしている。これは私たちの仕事の源泉であり、大切にしていることの一つ。
興味をもったヒト、モノ、コトはプロに教えを請いできる限り自分のモノにするようにしている。
もちろんたくさんお金もかかるけれど、特別な体験になる。
体験は財産であり、そこからさまざまなモノやコトを生み出す源泉となる。
今回は、スノーボードを通して出会ったギアについてレポートする。


本当に求めていたスノーウェア【unfudge】

年を取ると寒い雪山では不便をしたくない。幼いころ父親に連れられて行った雪山はとにかく寒く、リフトではいつも体を震わせていた。中綿が多く詰まったウェアは動きづらく、もこもこしていて動きづらかった。
私の雪山の印象は、とにかくストレスのある場所だった。

大人になって、スノーボードを始めるとなってから、できる限りストレスを排除するため、短期間で色々な道具を試した。
そして、かわいいどくろのマークがついたそのウェアを見つけ、それが非常に理にかなっていた。
太田宜孝氏が主催するブランド【unfudge】が最高なのだ。

今回は、unfudgeのPEEPジャケット、PEEPビブパンツをレビューする。

ポケットが最高

unfudgeのスノーボードウェアは基本的にポケットの位置が秀逸なのだ。現在もブラッシュアップされていてとても考えられている。
左の袖口にリフト券を入れるポッケ、ビブパンやジャケットの裏地についているポケットは、少し温めておきたいグローブ類、濡らしたくないものをさっとウェアの内側に差し込んでおける。このポッケのおかげで私はインナーグローブを失くさなくなった。
各モデル少しずつは違うものの、それぞれ明確な用途が想定されている。太田プロのこだわりが本当に感じられる。これぞ実用服というものだ。
一つ要望があるとすれば、PEEPジャケットの胸ポケットをもう少し大きくしてほしい。それだけである。iPhone15 promaxにはちょっと狭い。
それくらいなもので、ポケットが本当に秀逸なサイズ、場所についている。

生地が丈夫、動きを制限しない型

unfudgeのファブリックは、高級スノーボードウェアによくあるGORE-TEXではない。3シーズン連続でunfudgeのスノーボードウェアを購入しているのだが、1年目~2年目では少し撥水の状態が変わった。
おそらく生地の撥水力が下がっているが、これは世界的な環境保護の取り組みの一つでもある。かといって【防水力】は下がっていない。そしてなにより、ファブリックが人体を守ってくれる安心感がある。
というのも、撥水をしなければ多少濡れるのだが防水なので中にしみこんでくることはない。どうしてもつるんと水を弾いて欲しければ撥水剤に漬けておくと良い。しっかりとした厚みがあるファブリックではあるものの、スノーボードの動きが制限される感覚はない。型がすばらしいのだ。

レイヤリングという考え方

雪山の環境は、トップとボトムでも違うし、1~2時間という短い時間で変わっていく。滑っていると寒くなったり、暑くなったりと忙しい。
unfudgeのスノーウェアには中綿がない。裏地もない。ここも気に入ったポイントの一つだ。レイヤリング(重ね着)を基本と考えていて、暑くなったらアンダーウェアを減らしたり、増やしたりする。
ちょっと面倒くさく感じてしまうかもしれないが、これが快適なのだ。通気性の高いアンダーウェアをその日の大体の気温の幅で選択するだけ。心配な時は、追加のアンダーウェアをリュックに詰めておけばいいし、そして暑くなったら脱げばいいのだ。

他のブランドにはないシルエット

これには賛否両論あるかと思うが、比較的スマートなシルエットである。しかし型と立体裁断が効いていて、肩周りの制限を感じさせない。レイヤリングを基本としていることも影響しているだろう。
ちなみにジャケットから5センチ?くらい股下部分が見えるバランスを想定しているそうだ。
とはいえ、サイズ感やモデルによって適度にルーズさ適度に出すこともできる。やりすぎないバランスが大人に嬉しい。

唯一無二のカラー

太田プロのカラーチョイスは、只者ではない。このカラーラインナップはなかなか選べるものではないのだ。
私も色々なブランドと取引をしているが、多くのブランドは、インラインに黒や白などといった無難な色を選んでしまう。なぜならそれが一番売れるから。
しかしunfudgeのカラーチョイスは、毎年テーマがあり、挑戦的だ。これはなかなかできるものではない。圧倒的に支持されるのは、確固としたブランドイメージを提供しているからだ。しかし決して独りよがりではない。これは本当になかなかできることではないのだ。

とはいえ弱点や向かないシチュエーションもある

unfudgeのウェアは基本的にツリーランやバックカントリーを意識されて作られている。生地がしっかりしているので、重さはある。ゲレンデ内のみの滑走であれば、3レイヤのGORE-TEXを着たいなと思う。グラトリメインの人にはあまり好まれないだろう。
それから弱点としては、甘い縫製がある。比較的ボディはしっかりとしているが、ちょっとしたところにほころびが出たりすることがある。しかしそれは修正ができるレベルのものなので、特に私は気にしていない。ハードに使っていれば、少しほつれることなどよくあることだ。ただ、unfudgeは高価格帯のウェアだ。これを購入する人たちは高い品質を否応なしに求めている。海外展開や増産を視野に入れると、クオリティチェックは今後の課題となるはずだ。
ファブリックについては、ハードに使っているとスレなどにより少し毛羽立つことがあるが、温かみのある生地な感じがして、個人的にはとても気に入っている。何より、少し生地に使用感が出てくると、達成感を感じる。

総合して

スノーウェアとしてのunfudgeはとても機能的でかつ、デザイナーの個性も感じられて満足度が非常に高い。
オープンバーン+ツリー、BCメインの人にはとてもおすすめ。逆にグラトリメインだと他の選択肢が出てくるし、ちょっと高級すぎるかもしれない。空は飛んだことが無いのでわからない。

2024年時点で、個人的にゲレンデでよく見かけるビッグシルエットはちょっと違うかな~と感じていたりする。カルチャーと言ってしまえばそうなのかもしれないけど。ビッグシルエットってただデカイ物を着るのではなくて、きちんと計算された型が必要だと思っている。なので、キレイにunfudgeのPEEPジャケットを着こなしている男性とかを見かけると、2度見してしまう。かっこいいよね。

僕もスタイリッシュにunfudgeを着こなしている…つもりだが、まだまだビギナーのなので、毎度、裾にいっぱいパウダースノーを詰めこんで雪だるまになっている。写真を見ると裾にいっぱい雪が入ったり、転んでジャケットがずり上がったり、いつもモコモコしている。でもしっかりパウダーガードが効いていて大丈夫。中はノーダメージだ。一人でゲレンデを探検していて、マイナス20℃近い風が吹いて息が凍ってもしっかりレイヤリングしているから大丈夫。
そんな安心感から、自然と出動が多くなるスノーウェアだ。

おすすめだよ。
unfudge
https://www.unfudge.shop/

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