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内向的な人間が考えるとこうなった

#どこでも住めるとしたら

私は職場でも内向的な人間だとわざわざ言っている。その方が後々楽だからだ。私自身が内向的だと伝えると、そんな風には見えないと驚く人もいる。仕事場では仕事場なりの社交をしているから、内向的な私を想像出来ない人もいるのだろう。

人によっては内向的という言葉をネガティブなモノとして捉える人もいる。が、私は間違いなく内向的な人間であり、その自分が好きである。

内向的な人の特徴として1人の時間が必要だということがあげられる。家族がいても友達がいても、1人の時間を取らないと心身ともに疲れてしまう。決して誰もいない場所にいたいわけではない。近くに数人の家族や友人が居てくれたら、それで満足なのだ。

ちなみにパーティーやイベントなんてのは最悪な場所だ。何かの不都合でそんな場所に行ってしまった際には、人と話す時間が1割、食べる時間が2割、どのタイミングで帰ろうかと考える時間が残りの7割を占める。誰にも何も言わずにすぅーと消えて帰ることもあったりした。

そんな私が選んで好きな場所に住めるとしたら、まず火星と答える。私は宇宙が好きであり、ロマンを感じている。もちろん衣食住に空気やインターネットのインフラが整っていることが前提ではあるが。

しかし今日火星という場所に住んだら周りに人はいないだろう。私1人だけだ。よって自分勝手であるが、家族を連れて行きたい衝動に駆られる。家族がいれば十分かと言われるとそうでもない。次は火星の殺風景に飽きて緑が欲しくなる。多くの植物を育て、何なら野菜まで育ててしまうだろう。そして雨の降らないこの火星には趣が足りないと思い、人工的な雨が2日に1回くらい降るようにするだろう。雨といえば川や海もない事に気がつく。波の音が恋しくなり波音をスピーカーから流す。波音だけでは飽きてしまうので雷の音も追加する。遠くを見ても同じ風景ばかりなので、遠くの方に山を作ってみる。まるで富士山のような綺麗な山が出来る。

良く考えてみれば私はそんなに冒険心の溢れる人ではなかった。遠い火星の地に住んでも結局は親しみのある食事を作り、親しみのある植物を育て、親しみのある環境を作る。結局は慣れ親しんだ地球で、家族と一緒に食事の美味しい日本の片隅で自然が近くにある、そんな何ともない場所で静かに暮らせれば良かったのだ。

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