マガジンのカバー画像

地球論

7
地球を中心に物事を考える
運営しているクリエイター

記事一覧

定住化は虚弱化

定住化は虚弱化

定住化と聞いても、ピンと来ないと思う。私たちが生きている時代では定住という言葉をあまり使わない。家を持たずにフラフラとしている人はいるかもしれないが、食糧を探すために日本を歩き回っている人はいないからだ。こういってはなんだが、ホームレスの人たちですら定住している。しかし、この定住化が人(ホモ・サピエンス)に大きな変化を与えた。

地球の人口が300万人を超えた1万2,000年前、地球は最後の氷河期

もっとみる
地球を喰らう

地球を喰らう

ホモ・サピエンスの最古の形跡がモロッコのあたりで見つかっているそうだ。その前にもヒトは現在のインドや中国の方まで足を運んでいた。30万年前から私たちの祖先のヒト、ホモ・サピエンスは13万年間アフリカの豊かな土地で暮らしていたという。よほど多くの食べ物が周りにあり、住みやすかったのだろう。そして17万年前に紅海を渡り、今で言う中東の方に移動したとジャック・アタリの『食の歴史』には書かれている。

1

もっとみる
第四次産業革命

第四次産業革命

世界に何が起こっているのかと、不思議に思ったことはないだろうか?私たち見てきたものは急速に姿を変えている。スマートフォンは普及し始めてから10年だ。インターネットが普及し始めたのはここ20年ほどだ。私たちが見ている変化はまだまだ始まったばかりなのだ。

しかし変わるのは私たちの周りにあるものだけではない。人間も変わってきている。この十年でスマホ無しには生きれないほど人間の生活に入り込んでいる。人も

もっとみる
音が変えた世界

音が変えた世界

7000年も昔からヒトは楽器を使っていたとのことだ。当時は今の都市や街のような場所ではなく、限りなく自然の中に近い集落のような場所で暮らしていたはずだが、そんな環境でも打楽器だけでなく笛のような楽器もあったというのだから驚きである。

音というのは非常に興味深いモノである。例えば音楽がない文化、という話は聞いたことも読んだ事もない。言葉と同じようにどの文化にも、様々な音を使った文化がある。宗教にも

もっとみる
イノベーションと共進化

イノベーションと共進化

イノベーションと騒がれるこの世の中、イノベーションがなんなのかはっきりと掴んでいない人もいれば、イノベーションを起こすために必死になっている人もいる。イノベーションとは一体何なのか、なぜイノベーションが社会を騒がすキーワードとなっているのか。

この記事ではイノベーションという感覚を頭に叩き込むために、分かりやすくまとめてみようと思ったしだいです。イノベーションを理解することで人々が歴史を通して何

もっとみる
1.618, 2, 12, 360

1.618, 2, 12, 360

数字の不思議な力数字には不思議な力がある。

10は説明する必要はないかもしれないが、日本では10進法が使われている。0から9までの数字だ。小学生の時に習った九九が九の段までしかない理由である。ちなみにカナダでは12の段まで学校で教えられたりもする。

2π(6.24 = 3.14の2倍)はサイン、コサイン、タンジェントという人によってはトラウマな単語であるかもしれなが、半径を1とした円を使うと色

もっとみる
地球主義 緑地帯

地球主義 緑地帯

幅の広い石の階段を上っていた私の目の前にイモリかヤモリ(私には違いさえ分からないが)が突然現れ、私の前で止まった。お互いに目を合わせた所で私は泣いた。私の祖母の家は目の前だったのだ。大声を出して泣けば家に居る誰かが出てくるだろうと、泣きながらそんなことを考えていた。

当時の私は5歳前後であったと思う。目の前に現れた生物はとても大きく感じたが、多分手に乗るほどのサイズであったのだろうが、とにかく怖

もっとみる