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障がい者支援プロジェクト

みなさんこんにちは!
GRAPHIS18期のみのりです🧵

今回は、夏のスタディツアーで行った「障がい者支援プロジェクト」についてです✏️
長文になってしまいますが、皆さんにも私達がどんな活動を行ったのか、知っていただけると幸いです💭
では早速、本題に入りたいと思います!

障がい者支援プロジェクトって?

このプロジェクトは、医療支援としてカンボジア現地にて、ボランティアカルチャーの伝播を目的として日本でも行いました🤝🏻

カンボジアでの活動🇰🇭

まずカンボジア現地では、ラパローマという教育施設で講演会ユニバーサルスポーツの運動会の実施、及び車椅子の寄贈を行いました。
このプロジェクトは、去年のスタツアで障がい者の人はどのように生活を送っているんだろう、と疑問を抱いたところから始まりました。カンボジアは日本に比べて交通整備が乏しく、私たちでさえも横断する際は危険なのに、車椅子に乗っている方や目が見えない方はどうしているのか疑問に思いました。その後調べていく中で、カンボジアでは多くの障がい者が家に引きこもった生活をしていることや、古くから「障がい者は前世に悪いことをした人」などという偏見もあることを知りました。

差別や偏見を完全に0にすることは難しいですが、以下の3つの目的を掲げプロジェクトを行いました。
①障がいへの理解を深めてもらう、身近に感じてもらう、共生へ向かう
②差別なくす→ラパローマ内で障がいのある人と健常者の壁なく仲良くなってもらう
③いずれは障がいのある人が困っている事などがあればお互い助け合えるようになってもらう

日本での活動内容🇯🇵

日本現地のプロジェクトの経緯としては、日本においても障がいに対するハードルが残っており、日本の学生たちに向けて講習会を実施して障がいに対する概念を変えられるような取り組みや、講演をきっかけに身近なことからでも自身で行動を変え、困っている人がいたら手を差し伸べることができるようなボランティアカルチャーの伝播を目的として、日本の高校で障がいに関する講習会を実施しました。
また、障がいを抱えながらも活躍を続け、パラリンピックの開会式にも出演経験のある車椅子ダンサーのかんばらけんたさんプロダンサーのDAIKIさんに自身の経験談、障がいの受け止め方・共生などについての講演をお願いしました。

DAIKIさん
かんばらけんたさん

講演では、障害を理由とした様々な困難がある中でも、「健常者の人と同じ方法はできないかもしれないけれど、違う方法で健常者と同じ目的をこなすことはできる」といった障がいと共生しながらも自身の人生を歩んでいることや、「困っている人がいたら勇気を出して声をかけるだけでなく、自分が困ったときは助けてもらえないかお願いしてみる。障がいがあるから助けてと言いやすいこともあるけれど、障がいの有無にかかわらず誰しもが困った時に助けてと言いやすい社会になったら良いな」というメッセージをご講演いただきました。
公演に参加した高校生は、「障がいの有無にかかわらず、共生しやすい社会になるためには」という質問に対して、「障がいについて知ること、お互いがお互いを理解し合うこと、見た目で判断しないこと、障がいを抱えている人と関わること、どんなことに関して悩みを抱えているのかお互いの気持ちを共有し合うこと」などの意見が上がりました。
また、障がいを理由とした差別がある施設においてその状況を改善するためにどのような取り組みをすることができるかという質問に対しては、「健常者だとか障がい者だとか関係なしに1人の同じ人間として話しかけて分からないことがあったら教えてあげる」などの1人の人間として行動する、つまり、同じ人間であるから対等な立場で接するといった意見が出ました。
そして、講演会の他にお二人にパフォーマンスを披露していただきました。参加型のパフォーマンスなど参加者が楽しめるものもあり、メンバーも楽しみながら観させていただきました。

プロジェクト実施に向けた経緯

このプロジェクトを行うにあたって、最初にカンボジアと関わりのある日本の障がい者の自立団体の方と繋がりました。そこで、ポリオという病気により障害を持っているウェンさんというカンボジア人の方と出会い、プロジェクトを行う場所などを紹介していただき、当日はウェンさん自身の経験談や生徒たちへのメッセージを伝えていただくことになりました。
ラパローマは健常者も障害者も共に学ぶ教育施設です。

ラパローマの生徒たちに回答してもらった事前アンケートでは、学校内で困っていることはあるかという問いに対して、障害があることで苦労していることや健常者の子に話しかけてもらえない、みんなと同じことができなくて差別されるのが怖く話しかけることができなかったなどという意見がありました。そこで、彼らがお互いのことを理解し、仲良く過ごすことができるようなプロジェクトにできたらいいなと考えました。

プロジェクト当日

プロジェクト当日は初めは緊張していた子供たちも、真剣にウェンさんの話を聞いてくれ、自身が困っていることなどの意見を手をあげて発表してくれました。

お風呂に入ることやお皿を洗うことなど、普段の生活に欠かせないことについての悩みを抱えていることを知りました。
ウェンさんからは、自身の体験談や日本に留学していた時の話、日本のバリアフリーがカンボジアより遥かに普及しているということ、障害を持っていても挑戦しようとすることが大切だというお話を聞きました。

(左)通訳をしてくださっているVyさん
(右)ウェンさん

実際に私たちもその話を聞き、ウェンさんが多くのことに悩んできて、日本では多くのことを学んだのだということを知ることができました。

その後、「風船バレー」と「フライングディスク」というユニバーサルスポーツを皆んなで行いました!

フライングディスク🥏
風船バレー🎈

これらの競技については、日本障害者スポーツ団体の方にルールや方法について教えていただき、物品についてもお力添えいただきました。メンバーもチーム内に入り、調整役を担ってもらいました。風船バレーは大きな風船を使用するため車椅子に乗っていたり、手足が不自由であっても風船にタッチすることができます。また、中に鈴を入れてあるため目が見えない人でも行うことができます。初めは慣れないスポーツで少し混乱していましたが、徐々に慣れてきて笑顔で楽しそうに遊んでいる姿にとても嬉しく思いました。車椅子を押してあげる子や、風船にタッチできるように働きかけてくれる子などお互いが楽しく遊ぶことができました。フライングディスクでも手が不自由な子をディスクが投げやすいようにサポートするなど工夫をして全員が楽しめるように遊ぶことができたのではないかと思います。

運動会の最後には表彰式を行い、一番点数が取れていたチーム、など様々な賞を全てのチームに対して表彰しました。照れながらも表彰状を受け取り笑顔になっている子供達の姿がとても印象的でした。

協力プレーが輝いていたで賞🏆

楽しい時間はあっという間で、みんなで写真を撮ってお別れの時間になってしまいました。最後は、仲良くなった子供達がバスが見えなくなるまでお別れをしてくれました。

仲良くなった分寂しさが残りました🥹

講演会後のアンケート

日本に帰国した後に、子供たちに事後アンケートに回答してもらいました。
質問事項にはウェンさんのお話を聞いて、障害者の子からは、日本留学の話が新鮮だったという感想や日本の障がい者は外に出ることができ様々なチャンスをもらうことができ羨ましいという意見、健常者の子からは障がいに対する悪いイメージがなくなったなどという感想がありました。障がいに対するイメージは変わったかという意見においては、自分の考えが変わり周りの人を助けようと思ったという意見もあったり、やはりまだ障がいがあると仕事がもらいにくく、友達関係としてはいいが恋愛関係になることは難しいという意見もありました。しかし、このプロジェクト前後でお互いの関係性がより良くなったという意見が多く、このプロジェクトを行った意義が少しでもあったなと実感することができました。

振り返って

障害を理解するということにおいて最も大切であることはお互いを1人の人間として対等に認識し合うことではないか、とこのプロジェクトを通して私自身も学ぶことができました。
医療支援を行う団体として、上から目線の支援ではなくお互いにとって良い作用となるように関わり合っていくことが何よりも大切なのではないかということを改めて思いました。実際に渡航し、カンボジアの人々と関わる中で、現地の人々の温かさやたくさんの笑顔から元気をもらえたのは事実です。カンボジアという国に住んでいる人々、生活する環境や自身が抱える問題などが違えども、同じ人間として互いが理解し合い助け合っていくことができる団体であって欲しいなと先日引退した身として、心から思います。

以上、障がい者支援プロジェクトについて綴らせていただきました!
皆さんの心に何か届くものがあれば幸いです。

これからのGRAPHISの活動についても、SNSで更新していきますのでぜひご覧ください🇰🇭
最後までお読みくださり、ありがとうございました!

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