【社員紹介】ホームタウン/佐藤
こんにちは、名古屋グランパス採用担当の松浦です。
今回は「グランパスで働く先輩社員」をテーマに、新卒から17年活躍している佐藤さんにインタビューをしました。
【名古屋グランパス 広報・ホームタウン部 ホームタウングループリーダー/佐藤 剛史さん (42歳) 】
佐藤さん、本日はよろしくお願いいたします。はじめに、これまでのキャリアを教えていただけますか。
(佐藤)僕は大学院を卒業した後、新卒で名古屋グランパスに入社しました。最初の配属で運営・ホームタウングループで3年経験したあと、所属部署が運営グループとホームタウングループにわかれたので、ホームタウングループで9年過ごしました。その後、営業部で2年半経験したのちに、ホームタウングループに戻ることになり、いまはホームタウングループにてグループリーダーを務めています。
佐藤さんがスポーツを仕事にしたいと思ったきっかけは、どんなことだったのでしょうか。
(佐藤)僕は体育大学出身で主にスポーツの社会学を専攻していて、「スポーツを社会でどのように活用していくのか」ということを学んでいました。学部生の時のゼミの先生がスポーツ施設の指定管理者制度のコンサルの会社を経営していたので、その会社でインターンシップさせていただいていました。その時にスポーツ施設やスポーツビジネスについて現場レベルで経験できたことも、スポーツの仕事を目指す大きなきっかけになりました。
体育大学に入学されたということは、昔からスポ―ツが好きだったのですね。
(佐藤)そうですね。僕が小学生のときにJリーグが開幕したのですが、それから一気にサッカーに魅了されて、よくJリーグの試合を観ていました。中学生のころからは欧州サッカーを見るのも好きで、ワールドサッカーダイジェストは毎号買っていましたね。いまでも実家に全部残っています(笑)。その雑誌に、ドイツのケルン体育大学で日本人がスポーツビジネスを学んでいる記事が載っていたり、オリンピックに関するビジネス視点の記事を読んだりする中で、スポーツにビジネスという世界があることを知りました。僕もサッカーをやっていたのですが、プロサッカー選手になれるレベルでなくてもスポーツを仕事にできる可能性を感じ、テンションが上がったことを今でも覚えています。
子どもの頃からスポーツビジネスに関心があったのですね。体育大学を卒業されてからは、大学院に進学されたとのことで、どんなことを更に学ばれていたのでしょうか。
(佐藤)スポーツを取り巻く様々なステークホルダーについて更に多角的に学びたいと思い、大学院に進学しました。大学院ではスポーツ施設の研究を主に行っていました。たまたまグランパスの方と繋がる機会があったので、大学院2年生の時にグランパスで2週間インターンシップをしました。その時に、グランパスの方から「来年からホームタウンに関する部署を立ち上げようと思っている」と聞いて、僕が専攻している分野でもあったので、「グランパスに入社してホームタウンの部署の立ち上げに貢献したい」と志願しました。それから何度か面接していただき、ご縁があって、新卒でグランパスに入社しました。かなり奇跡的なタイミングだと思うので、本当にラッキーでしたね。
グランパスでは新卒での入社はかなり珍しいケースですよね。入社後はどのようなキャリアを過ごされたのでしょうか。
(佐藤)僕は入社してからは運営・ホームタウングループに配属されました。主にはホームタウン担当でしたが、運営業務として試合イベント企画、サテライトリーグの運営を担当しつつ、トップチームの競技運営も少し担当したことがあります。当時はACLに初めて出場したこともあり、運営業務も多かったですが、今思うと貴重な経験となりました。ホームタウン担当としては、選手の小学校訪問、自治体との親子招待、サポートタウンの商店街との取り組みなどをメインで行っていました。そのころは自治体や地域との繋がりが今と比べてかなり少なかったので、まずは既存の取り組みを通じて、地域の様々な方との関係性を構築していきました。様々な方と繋がるようになると地域の中でクラブができそうなことがたくさん見えてきました。その中で初期に実施したイベントとして印象深いのが、名古屋市の開府400年の記念イベントをスタジアムで実施したことです。ベガルタ仙台戦の試合前のイベントで、名古屋おもてなし武将隊と仙台の武将隊とのPK対決を企画しました。それまではスポーツに関係性のある企画が多かったのですが、この企画を通してスポーツとの関係性が少ない方々に活用いただいて喜んでもらうことができ、その後の仕事の幅が広がったことを覚えています。
今でこそ自治体との繋がりでスタジアムでのイベントは多く企画されていますが、当時のグランパスからすると画期的なイベントだったのではないでしょうか。運営・ホームタウングループで3年経験されたあと、部署が分かれて、ホームタウングループで9年過ごされたのですね。
(佐藤)運営領域の仕事との兼務がなくなり、ホームタウンを専任で担当することになりました。自治体との関係性の構築を僕の主軸の活動としていたので、名古屋市から豊田市やみよし市にも訪問して、自治体とグランパスを繋ぐ取り組みを行っていましたね。僕が入社した当時は名古屋市が主なホームタウンだったのですが、豊田スタジアムがある豊田市、スクールが拠点としている旭グラウンドがあるみよし市との繋がりを特に強化できるようにしていました。今では、その3市を中心とした愛知県全域がホームタウンとなっているので、名古屋市、豊田市、みよし市以外にもグランパスを活用してもっともっと地域を盛り上げていけるイベントを一緒に企画しています。当時の僕の上長は、新卒で入社した僕の意見も尊重してくれて、型にはめるわけではなく、いい意味で自由にやらせていただきました。兄貴肌の上司で失敗は受け止めてくれましたし、その方の元で働くことができたことで今があるので、本当に感謝しています。
いまでは愛知県全域の自治体との取り組みをスタジアムや各自治体で行っているのも、佐藤さんを中心としたホームタウングループのみなさんの取り組みが礎となっているのですね。佐藤さんはその後、営業グループに異動されて、どんな仕事を行っていたのでしょうか。
(佐藤)営業グループに異動してからは、パートナー企業の新規獲得を主に行っていました。ホームタウングループでの人との関係性の構築と、営業グループでの新規獲得の営業の大きな違いは、相手へのアプローチの方法だと思います。ホームタウングループでは自治体がグランパスを通じてやりたいことと、グランパスが自治体を通じてやりたいことをすり合わせていって、お互いがwin-winになるような企画に調整していきます。営業グループでは、パートナー企業の課題解決や叶えたいことが第一で、グランパスを通じて実現していただくことを提案します。グランパスへの協賛にどれくらいの価値があるかを理解していただくように話をする、というイメージですね。企業のやりたいことに対してグランパスが貢献できることをすり合わせながら、パートナー企業がグランパスに協賛してよかった、と思っていただけるように関係性を構築していく楽しみがありました。
ご協賛いただけるパートナー企業にとっての協賛のメリットを最大化していく、ということですね。営業グループで2年半過ごされたあと、再度、ホームタウングループに戻り、いまはグループリーダーを務めているとのことですよね。営業グループを経験したことによって、ホームタウングループでの仕事に関して、佐藤さんのマインドなどが変わったりしたのでしょうか。
(佐藤)自治体とグランパスとの連携に企業も関わっていただくための道筋が見えやすくなりました。自治体とグランパスの2者の企画はこれまでも多く実施していたのですが、どうしても単発で持続可能ではない企画も多い点がこれまでの課題でした。今は一つの企画に、自治体のみならず、企業なども参画いただくことで、それぞれの得意分野を持ち込み、持続可能なものにして地域社会とより一層関係を深める取り組みができるようになってきたと思います。グランパスが社会のハブの役割を担って、これからも多くの方と活動を共にできるようにしていきたいです。
パートナー企業との繋がりや営業活動の経験がホームタウングループでも活きているのですね。佐藤さんがグランパスで働くやりがいや面白さをどんな時に感じますか?
(佐藤)ホームタウンの地域で暮らしている人達が、日常生活の中で「グランパスがあってよかった」と感じてもらいたいと思っています。様々なテーマを持った方々にグランパスをうまく活用してもらい、スポーツやサッカーに興味がなかった人たちの観点でグランパスの価値を少しでも感じていただけたら嬉しいです。その次に「グランパスってこんなことやっているんだ。今度、グランパスの試合観に行ってみようかな」と思っていただき、実際にスタジアムに足を運んでもらえた時はすごくやりがいを感じますね。以前に安城七夕まつりで吉田麻也選手がトークショーを行ったあとの試合で来場者の方に「子どもを連れて安城七夕まつりでたまたま吉田選手のトークショーを見て、一回スタジアムにいってみようと思って来ました。」との話を聞いたときは嬉しかったですね。グランパスを通じて、地域の方々の生活が少しでも豊かになっていただけたら嬉しいです。
グランパスを通じてより生活がより豊かになってくれたら嬉しいですよね。佐藤さんはどんな人と一緒に働きたいですか?
(佐藤)「前向きに考えて一歩足が前に出る人」かな。新しいことでも、やってみようと思える人ですね。あとは謙虚な人ですね。やっぱり、ホームタウングループとしては自治体のやりたいことをまずは叶える必要があるので、自治体や地域の方々が求めていることをきちんと話が聞けて、物事に関して謙虚に向き合えることが大切なことだと思っています。
まさしく佐藤さんのような方ですね。次はプライベートについて伺わせてください。休日はどんなことをされているのでしょうか?
(佐藤)僕は妻とこども二人の四人家族なので、家族と過ごすことが多いですね。中1の息子とはよく自宅でサッカーゲームをします。小4の娘とは一緒に映画みたり、公園で遊んだりして過ごしています。ひとりの時間がある時はスポーツ観戦が好きです。特にF1とアメフトにハマっています。F1は息子も一緒にハマっているので鈴鹿まで行ったりしますし、DAZNでもよく見ています。他のスポーツの試合を観ることでサッカーとはまた違った楽しみがあります。あとはサウナも好きで、休日や仕事終わりにいってはリラックスしています。
仕事でもプライベートでもスポーツが好きなんですね。佐藤さん、本日はお話聞かせていただきありがとうございました!